おねがい☆ティーチャー みずほ先生のはちみつ授業 ドラマアルバム
第8話 みずほ先生で会議
草薙桂(くさなぎ けい)♂:
間雲漂介(まぐも ひょうすけ)♂:
四道跨(しどう またぐ)♂:
風見みずほ(かざみ みずほ)♀:
注:みずほ先生は二言だけなので、セリフ無しでも可
【本編】
《チャイムの音》
みずほ「3時間目の授業はここまでにします。みんな、予習と復習 忘れずにしておいてね」
漂介 「は~い! みずほ先生~!」
桂 「はあ~、終わった終わった」
漂介 「跨、桂。ちょっと集まれ」
桂 「なんだよ漂介」
跨 「どうしたの?」
漂介 「只今から、秘密会議を行う」
桂 「秘密会議?」
跨 「なんなのそれ?」
漂介 「秘密だ」
桂 「だったら、会議する必要ないだろ」
漂介 「秘密のための会議なんだよ」
桂 「あ~、分かった分かった」
跨 「で、その秘密会議の議題はなんだい?」
漂介 「議題は・・・みずほ先生だ」
桂 「みずほ先生!?」
漂介 「シッ、黙れ、桂! 秘密会議の秘密が外部に漏れるだろうが。
秘密会議の秘密を喋ったメンバーは、命がないと思え。秘密裏に殺すぞ」
跨 「いつそんなことに!?」
漂介 「今俺が決めた」
桂 「前もって話せよ」
漂介 「なんせ秘密会議だからな」
跨 「ならしょうがないね」
桂 「納得するなよ」
漂介 「秘密会議三カ条!」
跨 「そんなものまであるんだ!?」
漂介 「秘密にしといたからな」
桂 「秘密にする必要性が感じられないって」
漂介 「いいから聞け。秘密会議三カ条!
其の一、秘密会議は、秘密でなければならない。
其の二、秘密会議は、秘密会議だ。
其の三、秘密会議で、秘密会議を行う。 以上だ、オラッ!」
跨 「みんな秘密なんだ」
桂 「っていうか、ほとんど同じ意味だぞ」
漂介 「秘密にしておけよ、な」
跨 「分かった」
桂 「俺には何にも分かんねぇよ」
漂介 「分からないのも無理はない。秘密会議には歴史があるんだ。
それを紐解くのに、俺はそうとう苦労した」
桂 「秘密なのにか!?」
跨 「秘密なら、秘密にしておかなきゃいけないんじゃないの?」
漂介 「バカヤロー! 俺たちの間に、隠し事はなしだ」
桂 「だったら秘密会議じゃなくて、ただの会議でいいだろ」
漂介 「秘密会議バカにすんな~」
桂 「なんで怒るんだよ」
漂介 「オープンな秘密会議なんだってば」
桂 「どっちか分かんねぇよ!?」
漂介 「いいか、桂。そして跨。よ~く聞いてくれ。
これから話し合う会議の内容は、秘密にしなければならない。だから、秘密会議だ」
跨 「なるほど」
桂 「ちょっと待てよ」
漂介 「なんだよ?」
桂 「どう考えても順番がおかしいじゃないか?
会議を秘密にするなら、秘密会議じゃなくて、会議秘密だろ?」
跨 「なるほど」
漂介 「順番なんてどうでもいいんだって。アバウトにいこうぜ」
桂 「秘密なのにアバウトはマズイだろ」
漂介 「ったく細かい野郎だな~」
桂 「だったら秘密なんて言うなよ!」
漂介 「桂が繊細過ぎるんだよ。あはっ、お前アレだ。
ゲームをやると、Sランクでクリアしないと気がすまないタイプだろ?
ユニットがヤバくなると即リセット。ゲームの楽しみ方を知らないクソ野郎だよ、お前は」
桂 「ああ、そうかよ、分かったよ。
けどな、たとえ俺がそうだとしても、それが悪いなんて漂介に決められたくないね。
ゲームのプレイスタイルなんて、人それぞれだろ」
漂介 「そういうなんか協調性の無さがね、秘密会議狂わすんだよお前」
桂 「だったら、会議でもなんでもやればいいだろ。俺は抜けさせてもらうから」
漂介 「ダメだよ! 秘密会議に参加した以上、違反は許さん!」
桂 「もう始まってるのかよ!?」
漂介 「今話したことも秘密だ、いいな」
跨 「重要なこと何も話してないような気が」
漂介 「どこに落とし穴があるか、分からないからな。秘密にするんだ、秘密の鉄則だ」
跨 「そうだったのか。分かったよ、漂介。僕、今までのこと秘密にするよ」
桂 「納得するなよ、跨」
漂介 「なんだと、桂。俺様に歯向かうつもりか、お前!?」
桂 「ど、どういう意味だよ」
漂介 「いいか、跨が俺の意見に賛同した瞬間に、二対一になったんだよ。
民主主義的に言うと、俺が与党でお前が野党だ」
桂 「そこまで発展するような問題なのか!?」
漂介 「話の方向性変えんなよ、桂」
桂 「もう、分かったよ。いいぜ、とことんやろうじゃないか。
俺は自分自信納得してなくても秘密会議に出てる。
漂介と跨は与党で俺は野党。そこまでは納得するよ。でもな、肝心の議題が進んでないだろ?
みずほ先生の何を秘密会議にするんだ!?」
漂介 「よく言った、桂」
桂 「与党のお前が野党の俺を褒めるのかよ!?」
漂介 「細かいこと気にすんなって」
桂 「普通気にするだろ!?」
跨 「まあまあ、二人共。そろそろ秘密会議の本題に入らない?」
桂 「あ、そうだな。漂介、みずほ先生がどうしたって?」
漂介 「エヘヘヘヘヘヘヘヘ」
桂 「なんだよ、いきなりニヤけて」
跨 「あっ、もしかして秘密なの?」
漂介 「ビンゴ」
桂 「だから、それじゃ会議の意味がないって言ってるだろ!」
漂介 「しょうがないな~。秘密だが、こっそり教えてやるよ。
実はな、今日の登校途中にみずほ先生とバッタリ合っちまってよ」
桂 「それで」
漂介 「そんでよ、みずほ先生が俺に挨拶してきたんだ」
みずほM「おはよう。間雲くん」
漂介 「な~んて言ったりしてさ」
跨 「普通だね」
漂介 「バカヤロー! こっからだって。俺はな、みずほ先生にこう言ったんだよ。
『みずほ先生。今日も美人ですね』って」
跨 「普通」
漂介 「バカヤロー! こっからだって。そしたらな、みずほ先生は、微笑んだんだ」
桂 「どうでもいい話題ばっかじゃねぇか」
漂介 「バカヤロー! こっからだって」
《チャイムの音》
漂介 「跨、桂。秘密会議は一時中断だ。昼休みに会議の続きをやるぞ、いいな」
桂 「本気かよ!?」
漂介 「ウッセー! 黙れ、コラッ! 桂、オラッ。秘密会議の秘密が外部に漏れるだろうが。
秘密会議の秘密を喋ったメンバーは命がないと思え。秘密裏に殺すぞ」
終わり
第8話 みずほ先生で会議
草薙桂(くさなぎ けい)♂:
間雲漂介(まぐも ひょうすけ)♂:
四道跨(しどう またぐ)♂:
風見みずほ(かざみ みずほ)♀:
注:みずほ先生は二言だけなので、セリフ無しでも可
【本編】
《チャイムの音》
みずほ「3時間目の授業はここまでにします。みんな、予習と復習 忘れずにしておいてね」
漂介 「は~い! みずほ先生~!」
桂 「はあ~、終わった終わった」
漂介 「跨、桂。ちょっと集まれ」
桂 「なんだよ漂介」
跨 「どうしたの?」
漂介 「只今から、秘密会議を行う」
桂 「秘密会議?」
跨 「なんなのそれ?」
漂介 「秘密だ」
桂 「だったら、会議する必要ないだろ」
漂介 「秘密のための会議なんだよ」
桂 「あ~、分かった分かった」
跨 「で、その秘密会議の議題はなんだい?」
漂介 「議題は・・・みずほ先生だ」
桂 「みずほ先生!?」
漂介 「シッ、黙れ、桂! 秘密会議の秘密が外部に漏れるだろうが。
秘密会議の秘密を喋ったメンバーは、命がないと思え。秘密裏に殺すぞ」
跨 「いつそんなことに!?」
漂介 「今俺が決めた」
桂 「前もって話せよ」
漂介 「なんせ秘密会議だからな」
跨 「ならしょうがないね」
桂 「納得するなよ」
漂介 「秘密会議三カ条!」
跨 「そんなものまであるんだ!?」
漂介 「秘密にしといたからな」
桂 「秘密にする必要性が感じられないって」
漂介 「いいから聞け。秘密会議三カ条!
其の一、秘密会議は、秘密でなければならない。
其の二、秘密会議は、秘密会議だ。
其の三、秘密会議で、秘密会議を行う。 以上だ、オラッ!」
跨 「みんな秘密なんだ」
桂 「っていうか、ほとんど同じ意味だぞ」
漂介 「秘密にしておけよ、な」
跨 「分かった」
桂 「俺には何にも分かんねぇよ」
漂介 「分からないのも無理はない。秘密会議には歴史があるんだ。
それを紐解くのに、俺はそうとう苦労した」
桂 「秘密なのにか!?」
跨 「秘密なら、秘密にしておかなきゃいけないんじゃないの?」
漂介 「バカヤロー! 俺たちの間に、隠し事はなしだ」
桂 「だったら秘密会議じゃなくて、ただの会議でいいだろ」
漂介 「秘密会議バカにすんな~」
桂 「なんで怒るんだよ」
漂介 「オープンな秘密会議なんだってば」
桂 「どっちか分かんねぇよ!?」
漂介 「いいか、桂。そして跨。よ~く聞いてくれ。
これから話し合う会議の内容は、秘密にしなければならない。だから、秘密会議だ」
跨 「なるほど」
桂 「ちょっと待てよ」
漂介 「なんだよ?」
桂 「どう考えても順番がおかしいじゃないか?
会議を秘密にするなら、秘密会議じゃなくて、会議秘密だろ?」
跨 「なるほど」
漂介 「順番なんてどうでもいいんだって。アバウトにいこうぜ」
桂 「秘密なのにアバウトはマズイだろ」
漂介 「ったく細かい野郎だな~」
桂 「だったら秘密なんて言うなよ!」
漂介 「桂が繊細過ぎるんだよ。あはっ、お前アレだ。
ゲームをやると、Sランクでクリアしないと気がすまないタイプだろ?
ユニットがヤバくなると即リセット。ゲームの楽しみ方を知らないクソ野郎だよ、お前は」
桂 「ああ、そうかよ、分かったよ。
けどな、たとえ俺がそうだとしても、それが悪いなんて漂介に決められたくないね。
ゲームのプレイスタイルなんて、人それぞれだろ」
漂介 「そういうなんか協調性の無さがね、秘密会議狂わすんだよお前」
桂 「だったら、会議でもなんでもやればいいだろ。俺は抜けさせてもらうから」
漂介 「ダメだよ! 秘密会議に参加した以上、違反は許さん!」
桂 「もう始まってるのかよ!?」
漂介 「今話したことも秘密だ、いいな」
跨 「重要なこと何も話してないような気が」
漂介 「どこに落とし穴があるか、分からないからな。秘密にするんだ、秘密の鉄則だ」
跨 「そうだったのか。分かったよ、漂介。僕、今までのこと秘密にするよ」
桂 「納得するなよ、跨」
漂介 「なんだと、桂。俺様に歯向かうつもりか、お前!?」
桂 「ど、どういう意味だよ」
漂介 「いいか、跨が俺の意見に賛同した瞬間に、二対一になったんだよ。
民主主義的に言うと、俺が与党でお前が野党だ」
桂 「そこまで発展するような問題なのか!?」
漂介 「話の方向性変えんなよ、桂」
桂 「もう、分かったよ。いいぜ、とことんやろうじゃないか。
俺は自分自信納得してなくても秘密会議に出てる。
漂介と跨は与党で俺は野党。そこまでは納得するよ。でもな、肝心の議題が進んでないだろ?
みずほ先生の何を秘密会議にするんだ!?」
漂介 「よく言った、桂」
桂 「与党のお前が野党の俺を褒めるのかよ!?」
漂介 「細かいこと気にすんなって」
桂 「普通気にするだろ!?」
跨 「まあまあ、二人共。そろそろ秘密会議の本題に入らない?」
桂 「あ、そうだな。漂介、みずほ先生がどうしたって?」
漂介 「エヘヘヘヘヘヘヘヘ」
桂 「なんだよ、いきなりニヤけて」
跨 「あっ、もしかして秘密なの?」
漂介 「ビンゴ」
桂 「だから、それじゃ会議の意味がないって言ってるだろ!」
漂介 「しょうがないな~。秘密だが、こっそり教えてやるよ。
実はな、今日の登校途中にみずほ先生とバッタリ合っちまってよ」
桂 「それで」
漂介 「そんでよ、みずほ先生が俺に挨拶してきたんだ」
みずほM「おはよう。間雲くん」
漂介 「な~んて言ったりしてさ」
跨 「普通だね」
漂介 「バカヤロー! こっからだって。俺はな、みずほ先生にこう言ったんだよ。
『みずほ先生。今日も美人ですね』って」
跨 「普通」
漂介 「バカヤロー! こっからだって。そしたらな、みずほ先生は、微笑んだんだ」
桂 「どうでもいい話題ばっかじゃねぇか」
漂介 「バカヤロー! こっからだって」
《チャイムの音》
漂介 「跨、桂。秘密会議は一時中断だ。昼休みに会議の続きをやるぞ、いいな」
桂 「本気かよ!?」
漂介 「ウッセー! 黙れ、コラッ! 桂、オラッ。秘密会議の秘密が外部に漏れるだろうが。
秘密会議の秘密を喋ったメンバーは命がないと思え。秘密裏に殺すぞ」
終わり