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食っちゃ寝て書いて

2020-06-30 | 読む

 

作家の横尾成吾はここ数年、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。

50を前にそろそろ出版社から声がかからなくなるのでは、との不安を感じていた矢先、

担当編集者からボツを食らわされ、不安に拍車がかかる。

書くことを何よりも優先し、ずっと一人で生きてきた横尾。

大学からの友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。

一方、横尾の新しい担当になった井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく

もう後はないと気は焦るばかり。菜種は、自身同様長く停滞中の横尾と本気で向き合いはじめる―。

 

以上内容紹介はアマゾンよりお借りしました。

 

作家というお仕事、編集者というお仕事、読むばかりで造るほうには縁のない一般読者には

とても興味深くおもしろいお仕事小説として楽しめます。

 

そして、著者小野寺さんの豆腐愛!

豆腐について語りだすと筆が走る走るっ(笑)

 

1ページ丸々豆腐、、いや、、できれば2~3ページ豆腐の美味さ、安さ、栄養価等々

しゃべりたい思いが伝わります。

 

豆腐は決して1丁500円とかの高級豆腐ではなく、なにせ売れてない作家が主人公なので

スーパーで買う30円の豆腐^^

半分に切って、インスタントみそ汁にぶち込み、残りはキムチと一緒に食す。

 

豆腐のフタというかビニールがスーッめくれなくて端っこだけが残る、それを何とかしてほしくて

クレーマーにならないように細心の注意を払いながらメーカーに電話をかける・・。

 

これは実体験やろな!?と読み手が確信するほど細かい描写が多くて、そのすべてに

共感できます。

 

確か前読んだ小説にも「豆腐」がでてきたので小野寺さん絶対豆腐好きなんだろな。

 

作家と編集者の視点で交互に進むお話ですが、ラストにちょっとした驚きが。

なかなかお茶目ですね(笑)

 

「食っちゃ寝て書いて」を読んでるつもりが、「降らない雨はない」を読んでいたなんて!

おまけに

裏表紙のイラスト、原稿用紙に「トーキンブルース」の文字を探してしまいましたよ。

さすが、無かったけど。

 

 

今回も楽しく読了。。ありがとうございました。。

 



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