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ザリガニの鳴くところ

2020-06-27 | 読む

 

ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。

人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、

カイアはたったひとりで生きなければならなかった。

読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。

以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、

彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。

しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……

みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ

──。

 

 

以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。

 

いや~これは面白かったです。

知人友人すれ違う人・・はアカンか(笑) みんなにオススメしたい小説です。

 

はじめ「湿地」のイメージがなかなか湧きませんでした。

 

海沿いの町とか、荒野に立つ一軒家、とかのほうがまだ想像がつきますが

沼地ではなく湿地、でも畑で野菜なんかは育つ、ジメジメしていてたくさんの生物が生息していて

一緒に生活する感じ、湿気が多いので家にはカビが育ち放題・・移動手段はボート・・。

 

うーん・・やっぱりなんか具体化できないなあ・・・と思っているのもつかの間、

読み進めていくうちに、自然豊かなノースカロライナの湿地で一人暮らすカイアに

惹かれてていました。

 

同時に、彼女をとりまく圧倒的な自然と人々の生活が生きいきと起ちあがってくるんですね・・

不思議なことに。

 

これはひとえに著者の筆力によるものだと思います。

経歴を読んでもさすがです、このリアリティの根源が判明ですわ。

 

物語はカイアの成長と不審死事件、二つが並行して語られますが、

後半の裁判からラストに至るまでは、目薬をさしながらのいっき読み(笑)

 

あと驚きのというか・・よく考えると納得のラストでした。

 

自然の理を一番熟知しているカイアだもんなあ。。ありだよなあ。。

という、あいまいな感想で締めます。

 

上半期1月~6月 31冊読了中、NO1!に輝いたのは、「ザリガニの鳴くところ」です。

いま源氏10巻目と小野寺史宜著「食っちゃ寝て書いて」を読んでますが

ザリガニを超えることはないでしょう^^

 

 



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