親子の救済、老人の覚醒、30年前の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ、
無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索……
淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきの新境地、心ふるえる作品集。
以上アマゾンよりお借りした内容紹介です。
読売新聞に載っていた宮部さんのお話ですが、
このSF短篇集、日常のできごとからヒントを得たそうです。
宮部さんがお父様に贈ったルンバ、
何故か不具合でもあったのか
階段の辺りで立ち往生しているのを見たお父様は
まるで大事なペットでも抱くようにかかえ上げられたそうで^^
なんかほのぼのするエピソードですが、ここから発想を飛ばすという所が
やっぱりすごいなあ~。。
で、完成したのが表題の「さよならの儀式」
いろんな仕事をロボットがこなすようになった時代、
便利に使うはずがいつのまにかヒトの感情まで取り込んだロボットに嫉妬する・・
哀しいし、あり得るかもが恐いし・・・SFってこうじゃなくちゃ~ってお手本みたいなお話ですね。
一番好きなのは「戦闘員」
こちらは監視カメラが人を殺すお話ですが
いえ、カメラは殺しませんが、その向こうにいる得体のしれない何かが
恐いです。
そして登場するおじいさんがいいんですよね。
「よし!わしが守る!おまえらと闘うぞ!」
好々爺、覚醒です^^
宮部作品には欠かせない、昔気質で善良で思慮深く、ここぞという時には
ありったけの勇気をもって事にあたる・・
模倣犯?の有馬豆腐店のおじいさんや
杉村三郎シリーズに出てきたおじいさん。。
ちなみに、先日の友人との会話。
「私ら、けっこう、発想飛ばすの得意やよね」
「いやいや、、それは単なる話が飛躍してどこかに行ってしまうだけのことちゃうか」
はあ~両者納得。
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