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スーツケースの半分は

2020-10-07 | 読む

 

三十歳を目前にした真美は、フリーマーケットで青いスーツケースに一目惚れし

憧れのNYへの一人旅を決意する。

出発直前、ある記憶が蘇り不安に襲われるが、

鞄のポケットから見つけた一片のメッセージが背中を押してくれた。

やがてその鞄は友人たちに手渡され、世界中を巡るうちに

“幸運のスーツケース”と呼ばれるようになり……。人生の新たな一歩にエールを贈る小説集。

 

 

以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。

 

先日の旅行のおともに連れて行ったこちらの本。

電車の中で読むひまつぶしに・・と思いつつ

おもしろくて、ホテルについてからも読み、夕食のあとも読みふけってしまった。

 

バトンのように、人の手にわたり、いろいろな旅をする幸せの青いスーツケース。

本のカバーもステキ!

読みやすく厚さもちょうどいいし、エキナカ書店大賞受賞したのも

うん。うん。うなづける。

 

ダンナの反対を押し切って一人初のニューヨークに行く真美ちゃん、

自分の御褒美に毎年豪華な香港のホテルに泊る花恵ちゃん、

辺境の地でバックパッカーするゆり香ちゃんのいつもとは違う旅。

仕事でパリへ行く悠子ちゃん。

それから、いろいろとアクシデントもあり、幸せの青いスーツケースは

誰のどこにたどりつくのか。。

 

最後もこの著者らしいきれいな着地で、ストレスなく気持ちよい読後感である。

 

スーツケースの半分は・・はい!できたら空っぽでいくのがベストだろう。

おみやげと思い出をいっぱい詰め込めるように・・・

という著者の思いがあふれたタイトルである。

 

 



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