観音さまが見下ろす街で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。
人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たちとの会話がきっかけで、
街で起きた小さな事件の存在に気づく。
オール讀物推理小説新人賞受賞のデビュー作を含む「日常の謎」を解く連作短編集。
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
主人公、杉浦草76才
こだわりの和食器とコーヒー豆を販売するお店のオーナーである。
お草さん、76才?!
お店はじめたのが65才っていうんだから、もう凄いとしかいいようがない。
60過ぎてから新しいことを初める、たとえば趣味だとかは十分わかるのだが・・・
かくいうわたしだって60から絵とか歌とか習いだしたもんね^^
雇われ仕事ではなく起業するという心意気に参った!である。
窯元まで行って作家ものの食器を買いつけてお店におき
コーヒー豆も自分が納得した仕入れ先からのもの、
特筆すべきは、コーヒーの試飲が無料だということ。
試飲っていっても、こだわりの器で丁寧に淹れたコーヒーを
テーブル席やカウンターで友人とおしゃべりしながら楽しめる・・・
コーヒー豆を購入することが大前提で
コーヒーを飲めるお店は近くにもあるし、普通はそうだと思うけれど・・・
お草さん、太っ腹ですわ^^
あ~こんなお店が近所にあればなあ。。
なので、毎日タダコーヒーを飲みにやってくる人たちで
お店は大忙し。
いわゆる「日常の謎」解きなので、殺人があったり物騒なことはないが
うーん。。少しはあるか。。
コージーミステリと呼ばれる、ほのぼのしてユーモラスなミステリとは趣がすこし違う。
なにせ、お草さん、年齢が年齢なだけに足腰の不安があったり
過去にいろいろあって複雑な人生を歩んでいるようで、
珈琲同様、後味にビターが残る連作集となっている。
このシリーズ、すでに8巻くらいでているようで、楽しみである。
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