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~ 見たり 読んだり 出かけたり ~

本二冊

2013-03-11 | 読む

 

 

ここ何日かは10度を超える気温差に右往左往しています。

こんな風にして季節がすすんでいくのねえ~としみじみしている余裕もなく

タイツを脱いだり靴下を履き替えたり、はおりものをとっかえひっかえバタバタとあわただしい。

 

 

三崎亜記 著 「逆回りのお散歩」

 

足元からひたひたと怖さが忍び寄る<三崎ワールド>の中にあって

当然のごとくお気楽なお散歩~♪ではなかった。

 

久しぶりに生まれ育ったA市に帰った聡美、なじみの薄いC町と一年後に

統合されることについて疑問を持つが、友人の和人もまた統合に対しては批判的。

しかし町の人々や友人等は何の疑いもせず受け入れ、批判的な聡美に対して

異常なほどの敵愾心を見せる。

 

いったいA市で何が起きているのか・・・。

 

見えない大きな力で知らず知らずのうちにミスリードされマインドコントロール

されていく怖さ、ネットでしかけた反対運動の広がりとあっけなく崩れるもろさ、

じんわり怖いストーリーである。

メンタリストD*IGOをちょっと思い出した(笑)

 

次、ネタバレですが・・・

 

謎めいた聡美の「お仕事」が市議の愛人だった・・・というのが興ざめ。

就活中だった和人もA市の役所に就職内定というのもなあ・・・。

 

三崎作品ではやっぱり「鼓笛隊の襲来」が一番のオススメです^^

 

 

「カジュアルベイカンシー」 JKローリング著

 

あのハリーポッターの作者がはじめて大人向けの小説を出したと聞けば

ミーハー本読みとしては絶対読んでみたくなる。

 

読めば確かに大人向けである。

 

差別、貧困、格差社会、いじめ、育児放棄、虐待、ドラッグ、家庭内暴力、

自傷癖、不倫、などなど現代社会の問題はすべてを網羅!

おまけに人間が持つ負の感情のてんこ盛り!

 

登場人物すべて心に深い闇があり、時には毒もまき散らし、

とにかく重くて重~い小説である。

一時間ほど読んで、思わずふーーっ・・とため息をつき、それでも続きを読むのはやはり

物語に力があるのか・・・。

 

でも、正直しんどいです。

 

心が弱ってるときはかなりしんどいかもしれない。

いや逆に、この人たちに較べれば私ってなんと幸せなんでしょう~!と思えるので

読んだほうがいいかもしれない(笑)

 

次ネタバレですが・・・・

 

終わり近くになって子どもが二人(ティーンエイジャー女子と幼児男子)が亡くなるが

それをきっかけに人々が変わりはじめる。

激変といっていいくらいの変わりよう^^;

 

手のひらを返すような救いと再生のラストだが、

勢いあまって又ひっくり返り元に戻る人だっていると思う。

誰が言ったか、、人間そんな簡単に変われるもんと違うやろ。

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たしかに。。。 (salang)
2013-03-11 16:14:51
人間はそんな簡単に変われないから
もがき苦しむ?のですがな(笑)

急に従順な女性には成れないしね(爆)

楽しいランチタイムを

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salangさんへ。。 (yukien)
2013-03-13 13:34:03
>急に従順な女性には成れないしね(爆)

ふふ!成る気もないくせに~お互いに(笑)

「何言うたってやっぱりお金が大事やね」を確認し合ったランチタイムでした^^;

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こんにちは〓 (としこ)
2013-03-17 17:21:30
お久しぶりです。最近はなかなかコメントできなくて。オススメの 鼓笛隊の襲来 読みました。突起型選択装置が印象的でした。今邑彩さん亡くなられたんですね。好きなミステリー作家さんでした。ルームメイト よもつひらさかなんかよかったです。
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としこさんへ。。 (yukien)
2013-03-18 11:30:16
おひさしぶりでーす^^
今邑彩さん・・残念ですね~私たちと同世代。
私も「よもつひらさか」大好きでした。
はじめて読んだ時上手い作家さんやな~って感心したのを覚えてます。
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