
小蔵屋を営むお草は、新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、
萩尾と、彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、その娘のミナホのことが気にかかっている。
15年前のある<事件>をキッカケに、3人の関係はぎくしゃくしているらしいのだ。
止まってしまった彼らの時計の針を、お草は動かすことができるのか。好評シリーズの第3弾。
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
我らがお草さん、またまた大活躍です^^
しかし、ややこしいのが「15年まえのある事件」
ラストでようやく事件の全貌が明らかになるのですが、
小さな諍いや想いや感情のすれ違いが、だんだん大きくなり
たくさんのものを巻き込んでにっちもさっちもいかなくなる・・あ~がんじがらめ
ってこういうことなのねー。
事件にかかわる4人のうち誰かひとり、もう少し早い段階で、えいやっ!って
腹くくれば何とかなったんじゃないかとも思うけれど・・。
外野は言うや易いが行うは難しというところでしょうね。
お草さんの友達の由紀乃さん、病気のあと身体に麻痺が少しあって
でも、身の回りのことは何とかできる女性なんですが、
彼女を美容院に連れていく算段をするお草さんに、やんわり断りを入れる由紀乃さん・・
このあたりのやりとりは、私自身母を施設にいれる前、介護していた時に経験したことと
そっくりそのまま。
家族がしてあげたいことと本人が望むことは違うということ
本人の思いに寄り添うことが一番大事なんですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます