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その裁きは死

2020-11-15 | 読む

 

 

実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。

現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。

被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。

わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、

奇妙な事件の捜査に引きずりこまれて―。

絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。

 

 

以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。

 

 

冒頭、「刑事フォイル」のロケ撮影シーンから始まる。

好きなTVシリーズなので、興味深々、出だしからすっかりはまってしまった。

 

今回もクスリと笑える箇所が大盛りの大サービス。

 

「メインテーマは殺人」も読みやすかったが

それ以上に翻訳もの感が薄くとても読みやすい。

古典的フーダニットだが、堅苦しさゼロ、若干登場人物にいらつくが

これも伏線の一部なのかと、甘んじて受け止める。

 

ホーソーンもびっくりの、過激すぎる女性警部が登場したり、ラストは

なぜかいつもアンソニーが入院するはめになる。

 

大矢博子さんのあとがきというか解説が小気味よくて

読み始まるまえにざーっと読んでこれは面白そうと期待をふくらませ、

 

読後にじっくり読んでうんうん~そうそう~と納得したり、なるほどね!と感心したり

二度読みして楽しめる解説なんてなかなかないのでは。

 

このホーソーンシリーズ、なんと全10冊が予定されているそうで

ホーソーンという謎めいた男の謎を解き明かすシリーズにもなるということ。

 

確かに事件の謎と並行してホーソーンの謎を少しづつ小出しに解いていくなんて

うまいやり方、とりあえず10冊読むまで元気で生きねば!

 

 



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