実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。
現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。
被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。
わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、
奇妙な事件の捜査に引きずりこまれて―。
絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
冒頭、「刑事フォイル」のロケ撮影シーンから始まる。
好きなTVシリーズなので、興味深々、出だしからすっかりはまってしまった。
今回もクスリと笑える箇所が大盛りの大サービス。
「メインテーマは殺人」も読みやすかったが
それ以上に翻訳もの感が薄くとても読みやすい。
古典的フーダニットだが、堅苦しさゼロ、若干登場人物にいらつくが
これも伏線の一部なのかと、甘んじて受け止める。
ホーソーンもびっくりの、過激すぎる女性警部が登場したり、ラストは
なぜかいつもアンソニーが入院するはめになる。
大矢博子さんのあとがきというか解説が小気味よくて
読み始まるまえにざーっと読んでこれは面白そうと期待をふくらませ、
読後にじっくり読んでうんうん~そうそう~と納得したり、なるほどね!と感心したり
二度読みして楽しめる解説なんてなかなかないのでは。
このホーソーンシリーズ、なんと全10冊が予定されているそうで
ホーソーンという謎めいた男の謎を解き明かすシリーズにもなるということ。
確かに事件の謎と並行してホーソーンの謎を少しづつ小出しに解いていくなんて
うまいやり方、とりあえず10冊読むまで元気で生きねば!
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