胡蝶殺し
2014-08-22 | 読む
梨園が舞台のお話。
いや~梨園に嫁がなくて良かったわ・・と
そんな可能性ゼロにもかかわらず
思ってしまうほど、とても厳しく
大変な世界です。
演目「鏡獅子」のなかで子役二人が舞う胡蝶の舞、
あらら~どちらかが殺されてしまうのか・・と
思ったけれど、そうではなかったので少しホッと
しましたが、小さい子供が殺される話ほど
後味の悪いものはありませんものね。
歌舞伎役者としての命が絶たれるという意味での
タイトルでしょうか。
歌舞伎役者の家に生まれた二人の少年が、それぞれの道を
歩む姿が、周りの大人たちのいろんな思惑をからめて
描かれていて、最後の最後に
病気で役者を止めたとされていた真相が
12年後大学生となった本人の口から語られます。
当時7歳の子供がそこまで考えて小芝居を打てるものかな・・
と思うけれど、ここは素直に母親への愛情の大きさと
才気溢れる子役ならば可能だと考えることにしよう。
期待薄だっただけに収穫あり、文庫になったらぜひお手元に~♪
オススメです。
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