清水女次郎長の想い

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統合失調症は治る

2023-01-20 06:09:50 | 日記

統合失調症は、治る

 まだ間違えている人がいるが「発達障害」は、病気ではないのですが…、

しかし「統合失調症」は治らない病気だと、まだ多くの人には思われているのではないか? 10年近く前から、精神科の杉林 稔医師が「統合失調症は治る」と言う本を出している。

 15年位前のこと、私自身の後輩で時々、恐怖に襲われて助けを求め家主の所に飛び込んだりしていた女性がいた。不安定な時期というのがあり、真冬でも「朝5時に(近くの)公園で会いたい」と言われた。熱いお茶とビスケットなどの軽食をもって行き、話しをきいて公園でしばらく一緒にいると、彼女は安定して職場に行った。しかし職場に行けなくなったり、転々と職を変えることもあった。彼女の友人たちも心配し、誰か側にいた方がよいと、何と…「ノラ猫を拾って」彼女に飼ってもらうことにした。彼女はその猫に、自分で考えた名前を付けて可愛がるようになった。

 ある日「体調がよくない…」と連絡があったので、スポーツジムで受付をしていた職場に彼女を訪ねた時のこと、普段は優しい顔の彼女は「別人」だと思うほど表情が恐ろしい人…変わっていた。

 彼女のことで専門の精神科の医師や、カウンセラーに相談したが、本人を連れて直接話したわけではないので、わからなかったが、私なりに「うつ病と統合失調症」について学ぶことになり、彼女の場合は幻覚・幻影があり「統合失調症」…ではないかと気づいた。

 その後、彼女は結婚し仕事も続け。相手の男性は、非常に優しい人だと言うことだけは知っていたが「すぐに離婚するのでは…」と私はあらぬ心配をしていた。が結婚後は職場も変えず、ご主人ともうまくやれて、15年以上たったが、結婚前よりも平穏な毎日を過ごしている様子だ。

 12年前頃に、私が住んでいた東京・世田谷では「うつ病」で自死する人が増え、自死はしなくても、家族が苦しんでいる場合が多くなっていることを知り、<カウンセリング>を学んだ友人たちに協力してもらい「駆け込み寺」を毎日曜の午後、公民館をかりてやった。危ない要素があることは知っていたので、近くの<精神科の医者>の指導を受けながら続けた。

 うつ病関係者だけではなく、統合失調症の女性も来た。その女性は30台だったが、10才台で病気を発症し、家族も彼女を受け入れてくれないので家族の近くに一人住まいをしていた。彼女の実家が私の家と近いことが分かり親しくなった。ところがある時彼女が「携帯電話が壊れたから貸してほしい、一晩だけでよいから」と言うので貸したら、支払いが一晩で2万円を超えて請求が来た。聞くと「たまにはお金のかかるサイトだって見たかった」と、悪びれもなく言う。

 その後、私が彼女の話に、やや立ち入ったことを言ってしまったのが原因だと思うが、私の家の庭に汚物を投げ入れて行った。他に「コインランドリーが遠い所になったから」と洗濯物を全て「駆け込み寺」の日に「(私に)やってほしい」と持ってくるようにもなった。「洗濯は自分でやりなさい」と断ったが…また恨みを買いそうで、なかなか難しい人だった。

 その「駆け込み寺」は、私が静岡に引っ越すまでの2年間位だったが、毎週さまざまな人が来たので、私自身も学ぶところが多かった。

 ところで早朝に公園で会っていた彼女の話に戻るが、その後の彼女の手紙やクリスマス・カードの添え書きで、ネコは昨年末に死んでしまった(寿命だと思われる)が、夫とは今も普通に生活できている様子。優しい夫に恵まれたためではないだろうか…私は、彼女の統合失調症は完治したかはわからないが、非常に良くなった!ことは確かだと思う。 

 「統合失調症は治る」の杉林医師の本を読むまでもなく、私は自分の体験で思う。個人差はあるだろうが『病気への理解と、優しい人たちに囲まれた環境にいれば、この病気も治る』と。

 もし身近な人で実際にこの病気を知っている人、経験をしたことがある人がいたら、ぜひとも意見を聴きたい。