「清水教会聖堂を残そう]集会の3回目が、2021年4月17日実施されました。
昨年(2020年)9月に「清水教会聖堂は取り壊す」と司教から発表されましたが、その決定の仕方が 一方的で不透明、今でも多くの信徒は全く納得していません 。
集会の一回目は2020年11月21日(土)二回目は2020年12月12日(土)各回の信徒数は20人弱だったのが、三回目は、2021年4月17日(土)に建築学会の学者、日本建築専門家、県知事の顧問、3名の弁護士も加わり(ゲスト6名)信徒40人に近く、関心の高い市民や建築関係者10名くらい、テレビ会社のカメラマン等、総勢50人以上が集まりました。
県知事顧問からは、過去2回と同様に「この聖堂を診て感動したこと、外国にはない木造なのに荘厳な雰囲気があること」、建築専門の学者からは「フランスのノートルダムなど、ヨーロッパの有名聖堂の建築様式が、聖堂外部・内部各所に踏襲され、石でもない全てが日本建築(木造)で作れられていること、小聖堂ではあるが「文化的素晴らしさ」について話された。
日本建築専門家の松永設計からは、30年前から100件位の古民家の移築や、日本建築専門にやっている。5年前に清水教会聖堂の中に入り、天井裏、地下などを見て診断した。建物の美しさ、強さ、耐震性をみたが、素晴らしいものだと診断した。「横浜司教が、鉄骨での耐震補強を見積もった」が、この木造の聖堂は、木造での耐震補強の方が相応しく、しかもコストが非常に安くて済む」ことなどの説明が詳しくされた。
現実的な話だが、木造建築のお寺の内部に沢山の鉄骨を入れて耐震することなど、聞いたことがない:木造で耐震するのが常識ではないか(もし鉄骨を入れるにしても、表面からは見えないようにするだろう:高度な技術をもつ専門家なら、それができるはず)。
つまり、清水教会聖堂がどれほど日本の建築的、文化的、歴史的な価値があるかを、ゲストがデータで詳しく説明された。
3人の弁護士からは、
①清水教会の神父と「聖堂を残したい信徒」が話し合えれば一番良いのだが、それができないと言うのなら、我々弁護士を通して「話し合いができるようにならないか」行政的、教会法的に、どう解釈できるのか研究したい。
②司教は「教会財産の管理者」なのに、適切にやっていない。司教諮問委員会による「補完性の原理原則により…」にも問題がある…と。
後半の質疑で「大地震でドサッと天井が落ちて来るか」には、専門家から「この聖堂の場合は、壁や天井が塊で落ちることはなく、もし地震で天井が大きく揺れ落ちるとしても、パラパラと紙のような薄い木が落ちてくるよ」…と説明があり、すでに知っていた出席者たちが大笑いした一幕もあった。
主催者側としては「聖堂を取り壊す」に賛成の信徒にも来てほしいと、案内状を出したが、司教・神父に忖度する委員で固められた信徒委員たちは「司教・神父様に従うべきだ」とし、信徒たちに「集会に行ってはいけない」などの「妨害があった」こともあり、3回とも一人も「説明集会」に来なかったことは残念でした。