清水女次郎長の想い

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選択的夫婦別姓(その2)

2021-04-24 11:44:54 | 男女の平等は

1997年(24年前)にアメリカで夫婦別姓で結婚した想田和弘氏と柏木規与子夫妻は、2018年6月日本に帰国し、夫婦の姓をどちらかに定めないまま婚姻届けを東京都の区に出したが、不受理になったので、国を相手に「別姓のまま日本での婚姻の有効性」を争っていた。が今月4月21日、東京地裁で(戸籍記載は認められなかったが)婚姻が認められた。

その際、裁判長は「どちらかの姓にしなかった婚姻届け」についてはその請求を棄却したが、「婚姻の方式は、婚姻挙行地の法による」と外国の法律の適用ルールを定めた通則24条2項に基づき「婚姻自体は成立しているものと解する」と認定した。国側は「どちらかの氏を定めていないので婚姻が成立していない」としていたものを排した。

想田さんと柏木さんは「私たちの婚姻が日本でも認められたことは、実質的な勝訴です」と喜んでいたが、当然のことが裁判にまでなるのが日本です。

 


「清水教会聖堂を残そう集会」3回実施

2021-04-19 10:46:43 | 清水教会

清水教会聖堂を残そう]集会の3回目が、2021年4月17日実施されました。                                                                             

昨年(2020年)9月に「清水教会聖堂は取り壊す」と司教から発表されましたが、その決定の仕方が 一方的で不透明、今でも多くの信徒は全く納得していません 。

集会の一回目は2020年11月21日(土)二回目は2020年12月12日(土)各回の信徒数は20人弱だったのが、三回目は、2021年4月17日(土)に建築学会の学者、日本建築専門家、県知事の顧問、3名の弁護士も加わり(ゲスト6名)信徒40人に近く、関心の高い市民や建築関係者10名くらい、テレビ会社のカメラマン等、総勢50人以上が集まりました。

県知事顧問からは、過去2回と同様に「この聖堂を診て感動したこと、外国にはない木造なのに荘厳な雰囲気があること」、建築専門の学者からは「フランスのノートルダムなど、ヨーロッパの有名聖堂の建築様式が、聖堂外部・内部各所に踏襲され、石でもない全てが日本建築(木造)で作れられていること、小聖堂ではあるが「文化的素晴らしさ」について話された。

日本建築専門家の松永設計からは、30年前から100件位の古民家の移築や、日本建築専門にやっている。5年前に清水教会聖堂の中に入り、天井裏、地下などを見て診断した。建物の美しさ、強さ、耐震性をみたが、素晴らしいものだと診断した。「横浜司教が、鉄骨での耐震補強を見積もった」が、この木造の聖堂は、木造での耐震補強の方が相応しく、しかもコストが非常に安くて済む」ことなどの説明が詳しくされた。

現実的な話だが、木造建築のお寺の内部に沢山の鉄骨を入れて耐震することなど、聞いたことがない:木造で耐震するのが常識ではないか(もし鉄骨を入れるにしても、表面からは見えないようにするだろう:高度な技術をもつ専門家なら、それができるはず)。

つまり、清水教会聖堂がどれほど日本の建築的、文化的、歴史的な価値があるかを、ゲストがデータで詳しく説明された。

3人の弁護士からは、

①清水教会の神父と「聖堂を残したい信徒」が話し合えれば一番良いのだが、それができないと言うのなら、我々弁護士を通して「話し合いができるようにならないか」行政的、教会法的に、どう解釈できるのか研究したい。

②司教は「教会財産の管理者」なのに、適切にやっていない。司教諮問委員会による「補完性の原理原則により…」にも問題がある…と。

後半の質疑で「大地震でドサッと天井が落ちて来るか」には、専門家から「この聖堂の場合は、壁や天井が塊で落ちることはなく、もし地震で天井が大きく揺れ落ちるとしても、パラパラと紙のような薄い木が落ちてくるよ」…と説明があり、すでに知っていた出席者たちが大笑いした一幕もあった。

主催者側としては「聖堂を取り壊す」に賛成の信徒にも来てほしいと、案内状を出したが、司教・神父に忖度する委員で固められた信徒委員たちは「司教・神父様に従うべきだ」とし、信徒たちに「集会に行ってはいけない」などの「妨害があった」こともあり、3回とも一人も「説明集会」に来なかったことは残念でした。