大国が、武器で弱小国を制圧する?
ソラ君:ねえ、次郎長さん、最新鋭の武器を沢山持っている大国が、小さな国を、武器に物言わせて「オレに従え!!」ってやってもいいの?
次郎長:バカヤロウ!イイわけねえだろどうせ両方に言い分はあるものだ。話し合えばいいだろうが。
ソラ君:それがねー次郎長さん、ロシアって言う大国がさサ、ウクライナっていう小ちゃい国に攻め込んでサ、言う通りにさせたいんだけど、小ちゃな国も「理不尽だ」って、大国ロシア君の言う通りにならないんだよ。
次郎長:早く話し合いをするように、助けに行かなくちゃダメじゃないか。
ソラ君:それがサ、小ちゃな国側にはアメリカのような大国が着いているらしくて、話し合いは何回かやってるけど、お互い簡単に妥協できないのサ。
次郎長:戦いってのはよ、双方が残酷極まりないものなんだよ。大昔わしの若い頃サ…明治の初め頃のこと、俺たちもソレやっていたよ。荒神山(三重県鈴鹿市の山間)での戦いは、最新鋭の鉄砲もあったから、お互いに血煙を挙げての凄まじい戦いよ。けどよ…今どきそんなバカやっちゃダメだよ!!
ソラ君:それがねー、次郎長さん、世界の国も助けるのが難しくってサー
次郎長:バカヤロウ!意地張って、いつまでもバカな戦争するつもりかヨ。命の殺し合い、モノの破壊、動植物だって殺すことになるよ。両方の言い分をよく理解してサ、周りも勇気を出して助けて話し合えばいいだろうが。それができないなら、人間様もこの地球も終わりだネ!
ソラ君:日本でも、中国なんかの大国の侵入に備えて、核爆弾を作る方がいいって言う国会議員がでてきているよ。<戦争しない>と言う「日本の憲法」も変えてしまおう…って言っているよ。
次郎長:誰だ!そんなバカなヤツは!とんでもねえ!! 日本は第二次世界大戦で、他の国を自分のものに分捕ろうとしたのは悪いけどヨ、核爆弾を使われて…悲惨な目にあったじゃないか! 戦争しない「武器を作らない、出さない、入れない」という武器三原則って言うのがあるだろ? それをホゴにするのかヨ!
ソラ君:「日本国憲法」を、戦争ができるように変えようってのは、そんなに悪いことなの?
次郎長:アッタリメエよ! バカ言ってるんじゃねえよ! 近ごろは、戦争したことねえ、言葉は悪リーが<ガキが増えてるから>分からねェかもしれねえけどヨ、戦争がどんなに悲惨なことかってのを、そのウクライナとか言う、<大国にやられている弱国の惨めな人>を、よーく見ておくんだネ! やる大国側も「人殺しだ」被害も出る…お互いにマトモナ人間じゃなくなるんだヨ。
ソラ君:そうだ…、次郎長さんも、明治維新戦争で負けて、海に落ちて死んでしまった人たちを、子分さんたちと一緒に海から引き揚げて葬ったんだよね。政府側の人から「賊軍の人を引き揚げて葬ったとは…何事だ」って猛烈に非難されたんだ。
次郎長:「死んだ仏に、敵も味方もあるもんか!」って言ってやったよ!
ソラ君:それが山岡鉄舟の耳に入って、そこから次郎長さんの人生が変わったんだって?
次郎長:鉄舟さんとの出会いは、オレも子分たちもよく考えることになってサ、<他人サマのために生きる>という生き方そのものに変わったよ。ともかく「戦争はダメだ」人間は<話し合う知恵>があるんだ。