goo blog サービス終了のお知らせ 

遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
こちらもよろしくお願いします。
ツイッターのまとめもこちらに集めます。

イスタンブールへ飛んでゆこう その5

2023-11-13 00:34:53 | 旅行
ようやく8/22になりました。
実に今から三か月近い前ですが、ノートと写真とで記憶が蘇るし、その時の感覚もそのまま再現される。
都合の良い脳みそです。

この日も朝食はホテル最上階のテラスフロアー。

スイカはあるし野菜をどうにかしたのもおいしいし、お菓子もある。
いいよねえ。

ホテルのロビーの床とか






猫もいる。


きれいな窓


天井


飾ってある絵


この日もガイドのエムラさんとバスのお出迎え。
ありがとうございます。

まずはトルコイスラム美術博物館。ここがまた素敵なところで。場所はブルーモスクの近所。

9時少し過ぎについたからかお客も少なく、従業員さんものんびり、猫も中庭やカフェテラスの前などをのしのし。
トルコは本当に猫に寛容。いい国、いい国民性よなあ。我が国もかくあらねばならん。

入口の獅子像。なんか吐いてるようにも。



建物全体がわりと新しい感じで、普通に入館したら2000円超すらしいが、初日に集金した分でパスポートがあるようなので、何も考えずに入る。
入り口近くには近代的なトルコの叔父さんの写真パネルが並ぶ。

申し訳ないが人の区別がつかない。
ところでここは本当は16世紀の建物をリノベしたものらしいが、いい具合に新旧が混ざり合って、たいへん居心地がよろしい。

所蔵品を見るだけで解説は読めないのだが、これはもうある程度以上の勉強をしていたら大体の予想がつくので、脳のあちこちに点在するイスラーム美術のあれこれを呼び出して眺めて回る。
受験勉強もほっぽってこういうことばかりしてたから、それくらいの楽しみ方は出来るよ。←これ+学校の勉強もできる人も多いぞ。←うるさいわ。










こういうのを見ると文明の伝播と言うのを実感するなあ。

ラスター彩のいいのもいっぱいありましたわ。


日本では加藤卓男がラスター彩の再現に人生をかけたのでした。


こちらは本家のもの






扉一面には星だろうか、幾何学的だが。


写本の美。








挿絵など




ブラシなどもあるが装飾が見事。

密陀かな。






やっぱり小物は可愛いのがいいな。






陶片も色々と。






ここはオスマン帝国以前のセルジュクトルコ帝国の時の絨毯が多く所蔵されているそうな。
アナトリアの絨毯。


完全な形でなくとも素晴らしい。


このあたりのことは御影の白鶴美術館の新館・絨毯美術館のおかげで学んだよ。
ついでに申しますと昭和に世界史を学んだので、セルジュークでなくセルジュク、シュトレンでなくシュトーレン、ベイティでなくビーティ、クラーナハでなくクラナッハなのがわたしの語彙です。

いい空間。


コーランの台とか本当にきれい。

細密画も。


ぼんやりしてしまったが、この装飾品も綺麗でした。


生活に使うものもこうして装うのは本当にいい。


綺麗なものはどこの国のでも綺麗。






ここで一旦中庭に出た。

お手洗いはこの階下にある。清潔でした。それで清掃員の女性陣がそこのカフェで楽しそうにしてた。
そこで働く人が休憩中に楽しそうなのは、たいへん素晴らしいと思う。



再び中へ。
ところどころにこうした素敵なイラストがある。


影絵があった。あーそうなんや、トルコにもあるのか。これはタイプ的にはインドネシアとかそっち系のか。




虎が結構こわいな




最後に凄い裾長の装束




朝からよいものをよいところで観ました。


くつろぐ猫たち




次へ向かう。
路面電車の軌道がみえる

続く

イスタンブールへ飛んでゆこう その3

2023-10-13 02:51:33 | 旅行
ちょっと間が空きましたな。

8/21 トプカプ宮殿の中へ入る。
正直な話、方向音痴なのでそこがどこかわからないという弱点がある。
解説を読んで「ああここが」と思ってもそれをきちんと他の人に伝えられるとは限らない。
なのでただ、自分が「素敵」と思って撮った所だけしか案内できない。


ハレムだったかな。
案外個室はないのだな。みんな雑魚寝か。呼ばれて…ということか。
そうか、「側室」ではないのだね。

天井が星形で中央に明かり取りのような星が開く。


部屋により形も違う。

なんだろう、薄いやきものの「ほたる」みたいな感覚かな。

壁面。ちょっとばかり英国風だな。


狭い通路を往く。


再び屋内。埋め尽くす。


外通路の床面は石を埋め込んでのモザイク画がのびていた。
文様はみんなそれぞれ違う。


光の差し込む空間もある。


ここで暮らすのはわたしにはむりだな。


石モザイクの道


花モチーフ


立ち入り制限空間


装飾が可愛い。

案外シンプルなのはヨーロッパの影響か。描写なども。

ドアにもびっしりと装飾


モザイクの美、すごいわ。


写真からはわからないだろうけど、この部屋は大きい。


寝室


明るい陽射しがはいる。


窓と文様と


可愛い。


剥落しているが可愛らしさを感じる。


この先が赤系で可愛いのだけどトプカプ宮殿の中の特別可愛い空間ということで。

天井からしてこれだもの。




ワビサビとか枯淡とかと対極にあると思う。
そしてどちらも正しいと思う。

















いやもう本当に圧倒されました。

異文化に触れると圧倒されるけど、それでこれまでの価値観を拒否したり、逆に今の価値観に固執したりということはしない。「いいものはいい。洋の東西を問わず」これだよこれ。

なんとなく「並んでるぜ」感のあるモザイク


窓からの日差し






天井から壁面、床面、柱、全てが装飾に彩られている。


どこを見ても絵になるのだなあ。

ただ、この並びを見てシンガポールの博物館をちょっと思い出した。

モザイクと大理石のアラベスクにくらくら。










再び花の道


一旦外へ。

この枠がまたすごい。
こうした枠を日本でみようと思えば、大丸心斎橋一階がまだ近いかな。
ヴォーリズの好んだスパニッシュはアメリカ経由のものだけど、その大元はこっちだわな。
あと青池保子さんの「アル・カサル 城」はスペインのドン・ペドロの話だから、やっぱりこの枠を背景にした素晴らしいカラー絵があるが、原画展でのキャプションによると、まだ若かったから描けたし彩色も出来たというお話。
枠自体はアシスタントさんのお仕事で、青池さんがちまちま彩色されたそうなが、ほんまにこういうのを描ける日本人絵師は少ないと思う。

花が咲いているよ。


宮殿内に展示された装飾品を見る。















これだけでも十二分に見てるよねえ。

この後宮殿内の宝物を集めたところへ。


宝物殿と言うのではなく、やっぱり資料室と言うくらいなんだが、まあそれはセキュリティの問題なのかな。
よく大阪歴博などで「トプカプの遺宝」展とか「トルコ悠久の美」展とかあるが、そういう時に見る宝剣とか装飾品とか、ほんの一部だものな。
で、そこの空間は撮影禁止。面白いことにピンク色の壁面と鏡を多用しているから、入り口が遊園地のマジックハウスみたいになっているのだな。
ここでは宝剣、翡翠はじめ貴石、宝石類などをみた。
キラキラとかクラクラとかなんかもっと他の言い方ないのかと思うが、実際行ったらこんなものよ。
行かなかったら、却って形容が多く溢れるように思う。

図書館かなんかだったかな。



むしろ西洋風だね。

展望場から海を見る。


次はランチしてからいよいよハギヤ・ソフィア(アヤ・ソフィア)へ。

イスタンブールへ飛んでゆこう その2

2023-09-23 22:31:09 | 旅行
さていよいよ実働、実動。
まずはホテルアンバーの朝食から。
こちらの朝食会場はテラス階。
パンは市販のものだけど、他のおかずはおばさん方の手作り。







実に美味しそうで、実際とても美味しかったなあ。
よく「トルコ料理は世界三大美味の一つ」というけれど、日本国内で食べたときはそうは思わなかったけど、この朝食以降のトルコ料理は何もかもが美味しかったので、あの言葉に対しては納得…というよりちょっとニュアンスは違うが、同意。
つまり日本人のわれわれの口にたいへんマッチするのよ。

これはすごく大切なことだと思う。
どこへ行っても何でも美味しく食べれる人こそが生き残れるというか、元気に世界を歩けるのだが、われわれは少なくともこのイスタンブールを機嫌よく往ける、という自信をここで得たわけだね。

わたしのお皿。



基本的に国内旅行、家庭での朝食にわたしは玉子料理、ハムやウインナー、ソーセージ類はほぼ食べないのだけど、先の写真を見て分かるように、どれもこれもが美味しそうで、本当に美味しかったのよな。
特に個人的な好みではトルコ版万願寺どんがらし、ナスを炒めたものがよかった。
豆のヨーグルト和えもよかった。これは自分では普段は絶対にないのだが、ここではぺろぺろ。
わたしはヨーグルトはデザートなのだけど、お惣菜の調味料で食べたのはこの時が初めて。
スイカもお菓子もよかったなあ。
デザートのヨーグルトには何種類かあるジャムソースを。


家庭的なイス、テーブル。

後に知ったが、ここは夜は定食屋さんになるそうで、旅行ベルトを締めて下さった技術者Kさん夫妻はここで夕食をとっていたそう。安価で楽しく美味しかったとか。納得。

ところで「テラス」と書いたが、概念上の「テラス」ではないのよ。バルコニーつきの開放的な最上階ルームなのよ。でもホテルが「テラス」と主張する以上はテラスに相違ないのだな。
バルコニーには連日ユリカモメたちが並ぶし、海も見えるし、モスクも、下町の屋根の重なりも見える。








紅茶で〆てから食事終了。集合時間までに色々支度をする。
わたしと024さんの中二階の部屋から一歩廊下へ出るとホテルのロビーが眼下に。


階段も可愛い。


鋳鉄装飾がいい。


踊り場のタイル装飾もいい。


ロビーを見下ろして右側の応接セットのとこらの綺麗な窓。






われわれのフロアの天井装飾




かけられた絵


一階の窓


応接セットの真上の天井装飾




ここでこれからの期間中のミュージアムパスポート代を集金。
12000€を支払う。この時はちょっとユーロ支払いを後悔したけれど、あとあとイスタンブールでまっっっっったくユーロを使うことがなかったので、後によかったと思うことになる。

わたしたちのガイドさんは毎朝飛行機でイスタンブールに通っているということを後に知ったが、なかなか日本語の堪能なエムラさんという中年男性。本当はもっと長い名前なのだが日本人向けにと「エムラ」を名乗って下さる。
つまりわれわれの感覚では「江村さん」なわけですな。
関係ないが、司馬遼太郎「韃靼疾風録」でヌルハチという名を聞いた主人公・庄助は「微温八」と漢字を当てて、「変わった名前だな」と思うシーンがある。
諸星大二郎は幕末SFコメディで、サスケハナ号を「佐助花丸」とつけていたから、まぁわかりやすくていいよな。

とりあえずこの日は専用バスでトプカプ宮殿へ真っ直ぐに向かう。
モスクも行くからわたしは例の青いストールに合う白地に青の花柄の長袖を着て歩くが、イスタンブールの暑さには参った。
大概亜熱帯の大阪、京都をうろついてるから暑さに強いと自負してたがあかんあかん、むりむり。
日傘刺してても日光くるくる。凄い暑いのよ。



空がとにかく青い。


手を洗う。なんかそれがまた凄いような建造物







申し訳ないが全く何一つ言葉がわからない。







物凄いことだけはよくわかるが、あまりにあまりでこれがあれだとか説明できなくなるのであった。

なんだかもうとにかく凄い装飾


宮殿に並ぶ糸杉。

糸杉はヨーロッパでは墓地への道などに使われたりしているが、こちらではどんな位置にあるのかまではわたしにはわからない。



おさおさ怠りなく装飾が埋め尽くす。


建物へ入ろう。


続く

イスタンブールへ飛んでゆこう その1

2023-09-18 17:02:18 | 旅行
0からの続きである。いよいよ旅の始まり。

関空には第1第2があるのだけど、わたしは第1で下車して大韓航空へ向かわないといかんのだが、何故か知らんが勝手に第2だと思い込んで、あやうく降り損ねるところだった。
こわいこわい。かなり早く着いたので、メールで連絡すると驚かれた。
ちょっとだけ買っておいたパンを食べたが、これがまずいのなんの。いやマジでなんでこんなにまずいねん。
あんまりにもまずいので鬱屈しそうになったとき、「混んでるから早いけど大韓航空の方へ行け」という指令が来た。
あわててそちらへ向かうと、何故か出雲空港の宣伝が壁面にあった。
オオナムジの若いころの絵である。安彦良和さんの「ナムジ」を思い出す。
かっこいいな。
後にこの絵がどうやら五十嵐大介さんの作画で、2021年にプロジェクトがあったことを知る。
そして安彦さんや雁須磨子さん、里中満智子さんら8人の方々のお仕事を知った。
関空よ、宣伝を何故してくれない。


ついたら先生と見知らぬ男性つまり旅行社の方がいたので「ハローエブリバディ」とかなんとかええ加減な挨拶をする。
そこからきちんとご挨拶をして、とにかくめちゃくちゃ混んでるから一足先に並びに行けと言われて、初対面のTさん、同室になる旧知の024さん、先生の若い頃からの教え子でわたしと同年だというCさんらと並ぶが、実はこの時点でいまだにわたしのスーツケースはベルトをきちんと巻けていなかった。難儀やなあというてると、やっぱり同行のご夫婦の旦那Kさんが簡単にちゃっちゃとやってくださった。
先生曰く「技術者だから構造の分析と再構築とが得意なのよ」なるほどそれはとても有益・有能な。ありがとうございます。
で、ロストラゲージになりなやと願いながらスーツケースをたのむ。これは自分一人のことではなく、ツアー全員分のための祈り。
先生はご一緒した上海以前は殆ど海外と無縁だったが、コロナ隆盛をのぞいて21世紀になってから非常に多くの国外旅行をされている。
その分だけロストラゲージも多いそうで、「見なさい」と渡されたプリントにはスーツケースの外観写真、特徴などが細かく説明されていた。
なるほどこれはいいアイデア。わたしはスーツケースを撮影しただけさ。

現地で換えたらいいんだけど、こっちでユーロと交換。後にわかるけど、ユーロは実際にはほぼ使わないので、無駄なことをした…

ありがたいことに既に旅行社さんの手配でwebチェックインも終わり、席は全員通路側。ただ二組のご夫婦だけは隣接されてて、いよいよ仁川空港へ飛ぶことに。
実は隣家の従姉妹の妹の方がJALのCAで関空第2部に所属して、海外に飛んでいた。ホノルル、ボストン、ジャカルタ便…
わたしもその妹N5の姉N1も飛行機がニガテで、この点に関してN5をとても尊敬していた。
・・・うーわ、とんだ。
飛んでもらわないと困るけど。


同僚で世界中を旅する男が大韓航空のゴハンはおいしいよというので期待してたら、ウナギのかば焼きというのでなく、甘辛煮の載った蒸し寿司が出た。ちょっと味付けは濃いけどわるくないよ。


仁川についてトランジット。スーツケースがうまいことイスタンブールに行くことを願うよ。


いい感じの空港設備ですな。
別に買い物とかする予定もないので例のトルコ語の本を見てたら向かいに座る女性と目があい、話しかけると和歌山出身で里帰りして小さい男児二人連れでトルコに帰るところだという。
そうなるとわたしも024さんもCさんも彼女を先生にして現地情報聞きまくり。いろんなことを調べたり楽しい楽しい。
どこのサバサンドの店がいいかとか、お菓子も載ってないこれがいいとか、羊肉おいしいよなど、そういう話。
いやもうほんと助かります。

機内ではその女性とわたしが結構近かったので、互いににっこり。
こちらの機内食は肉か鳥かと訊かれたのでBeef Pleaseと答えた。
言うたら本当にビーフだったので安心。なんでそんなことを言うかというと、ブリティッシュ・エアでこんなことがあった。
"Beef or Chicken?"でbeefだといったのに、出てきたのがfishお魚だったのだ。
英国では牛肉は魚肉なのか。それともわしの発音が悪すぎるのか。
どうでもいいことだが、わたしはかつて英語の先生から「あなたのアクセントはドイツ語向きです」と言われ、もともとドイツ語好きなので大いに気をよくしたことがある。←英語の先生から見放されたとは考えないアタマ。
なのでこう問われると必ず疑るようになってしまった。

挙げると何故か回転がおかしい写真。

肉自体はちょっと筋があるが、味付けは悪くなかった。添え物のマッシュポテトがいい。
サラダも悪くない。だけどバルサミコ酢を使ってるので、わたしの口には合わない。
ダメなのはパン。でも基本的に飛行機でおいしいパンというのには当たったことがない。
難しいのかもしれない。
ところで鳥選んだ人らはピビンパでしたわ。

寝てるうちに17:40から「ヴァチカンのエクソシスト」を見る。あれだ、実際にいる人の話をモデルにしたそうな。そのエクソシストの司祭をラッセル・クロウが演じている。
噂通りバディものでそないに怖くはないが、やはり気持ちは悪い。あれだよ、異教徒のわたしからすれば、あの教団、教義が整理され成立したからこそ悪魔に名前が付与されたのではないのかな。
体系が完成するのは教義があるからこそ。善なるものと悪しきものとの対立か。
ラッセル・クロウも老けたなあ。役柄か。えっフランコ・ネロが教皇!うーわっわからんかったわ。

20:00サンドイッチが来た。コッペパンに挟んだタイプ、それとちょっと謎な混ぜご飯のおにぎり。
コッペパンにハムとピクルスとおいしいチーズが入ってる。このチーズ、いいな。
  
あったかい紅茶をもらう。砂糖なしのストレート。なんだかとてもほっとする。いい気分。
普通のリプトンのパック紅茶をお湯でというものだけど、気分がなだらかになる。
こういうまったりしたいい心持になるのも久しぶり。

そうそう大韓航空のCAの長髪まとめる飾りが、昔の…李朝の女官らのかんざしを思わせるもので、そのイメージなのかな。
わたしは韓流ドラマは時代劇のみ見てる。「トンイ」「オクニョ」は何回でも再放送見るよ。大好き。

23:00ごはん来た。わたしのアクセントが通じないので、CAのお姉さんが流暢な日本語で「パスタありますよ」ありがとうそれにします。

ペンネでトマトソース。これより添えのサラダが大変良かった。もう一つ欲しい位のサラダ。
セロリ、キュウリ、赤ピーマンをざく切りし、そこへなにか。。。。。なプチプチしたものが入ってて、これが良かった。

あとで皆さんとその話で盛り上がったくらいだけど、正体は不明のまま。あっさり和え。
さっきの紅茶まったりを再現したかったが、こぼしてあっちっちになったので、人生というのはなかなかうまくゆかんものです。

大韓航空のマーク入りのフォークなど

寝る寝る寝る。練るではない。練るはアイデアだ。しかし頭を働かせられない。ただ寝てる。
長らく睡眠が異常に少なかったので、このツアーでどうにか普通に近い睡眠状態の人になろうともくろんでいるのだ。
ところがそういう時に限って悪夢を見る。
動きもせず四食も食べたせいかもしれない。いやなストーカーの出てくる夢。リアルな怖さがあるのう。

今回は田中貴子さんの「いちにち古典」をお供にした。


1:40着陸。イスタンブール。

機内モードにしてるスマホはまだ1:40だが、これもやがて現地時間に変わるだろう。
全員の荷物がちゃんとついた。よかった。

  
トイレのピクトグラムがわかりやすい

バスに乗り込む。われわれは10人のグループ。
車窓から見えるのはライトアップされたモスクや海峡にかかる素敵な橋など。



斜張橋というやつかな。夜景が素敵だ。

街なかに入ると店先の売り物が見える。巨大なスイカやモモがある。楽しみやわ。


到着。ホテルアンバー。小さくて可愛い。猫がいる。装飾も綺麗。
わたしの024さんは中二階かな、ロビーから階段上がった部屋。廊下からロビーが見渡せる。
ベッドも立派、シャワーもいい、クーラーも電化系もいい。
ベッドを詳しく言うと、シングル一つとセミダブルを二つくっつけたのを一つにしたものがあり、024さんのご厚意でわたしがその大きいベッドをもらったが、実はわたしはほぼ動かない人間なので使わない部分も大きいのでした。

この下の部屋が先生と先生の友人Tさんのお部屋で、皆さん酒盛りをしていた。
わたしも途中から入る。
大いに盛り上がり、そろそろ寝るかと思ってスマホを見たら午前1:30。
いつの間にか現地時間に変わっていた。ついて6時間が経っていたのだった。

初日終わり。続く。

小銭たち

イスタンブールへ飛んでゆこう その0

2023-09-18 16:41:25 | 旅行


昔からそうだが、わたしは旅行前日に支度がまだ終わらず、終わっていてもドキドキして眠れないという特性がある。
今回、12年ぶりに海外へ行くことになった。
理由はちょっと色々あるが、要するに行きたいところの一つ・イスタンブールの名所巡りというお誘いにあらがえなかったということさ。
既にコロナ隆盛の折にパスポートは失効。新たに作ったのが6月上旬。以前と違い、谷四の大阪合同庁舎や阿倍野近鉄まで行かずとも、豊中市民は豊中市内でパスポートを取れるようになっていた。ありがとう。
というわけで旅行記のプレ話から始めるか。

阪急蛍池駅というと、大阪空港への玄関口でもある。ここからモノレールに乗り換えるのだ。
それで大阪空港まで一駅。
ホームに立って柴原方面を見ると、トンネルから出るモノレールが見えると何だかラッキーな気分になる。
反対側は門真まで行くモノレールで、千里中央や万博公園へはこちらからがよい。
そんな駅と隣接するルシオーレビルの4階だったか、パスポートセンターがある。
2階がどちらの駅ともイケイケになっていてスタバがあるが、行った日・時間帯によるのかやたらと買い物中の主婦や退屈そうな老人ばかりで、ちょっとスタバとは思えない風景になっていて、それはそれで面白かった。
なんしかスタバの注文システムを理解できない年配者が多く、わたしはしばしばボランティアで店員さんにご老人に代わって注文したりということがある。
をいをい待て待て。それはどうでもいいのだ。←「どうでもいいことですが」はこのブログの常套句。

まあとりあえずドキドキしながら「すんません、パスポート新しく作りたいんですが」と行ったのが6月アタマ。
その場ですぐ下の階の証明写真機に行って様子したり(関西弁。様子しぃが名詞)まあちょっと小綺麗にして色々手続きしましたよ。
5年か10年かということで、世界平和を祈って10年にした。
10年後も経済的にまだ何とかなってることをも祈って。

1週間か10日後かに連絡が来て、パスポートを取りに行く。
をを、綺麗ではないか。中のノートは北斎「富嶽百景」のあちこち図。
パスポートケースを百均に探しに行くもみつからず。文具屋にもなし。
少し留保。

今回のツアーは長年お世話になってる大学の先生(西洋美術史)の講座付き見学旅行で、参加者は十人。これは先生つながりで、わたしが実際に知っているのはコードネーム「024さん」くらいで、この人と同室にしようとお話済み。あとは知らんのですが、まあ先生のつながりの皆さんだとそんな「気が合わない」こともなかろうし、それ以前にわたしは基本的にどなたとでもベラベラベラベラ…
旅行社は京都の個人経営のところ。今回2グループをイスタンブールに連れてゆくことになり、色々大変みたい。
わたしらのツアーはホテルアンバーというところに拠点を置いて、毎日迎車のバスとガイドさんとでのたのた動くのみ。別グループはブルーノ・タウトの足跡を追うという壮大なツアーで、足を痛めてるわたしには無理。建築史家の先生の下、走れ走れという感じらしい。
こちらの先生にもお世話になっているのですが、今回はやっぱり普通の観光名所を巡り、サバサンド食べてトルコのゴハン食べてお菓子食べて、ボスポラス海峡クルージングしたいですがな。
何度かトルコに来てるなら別として、素人なもんで。

ところでわたしのイスタンブールの最初の「出会い」は昭和の子どもならだれもが知るという大ヒットソング「飛んでイスタンブール」です。
実際会社に「八月の1週間ほどイスタンブールに行きます」と言うた途端、課長もセンター長も他のみんなも♪飛んでイスタンブール と歌ったもんな。
帰宅して隣家の叔母・叔父にも「実は」というと、やっぱり
♪飛んでイスタンブール どうせフェアリーテール 
…どちらかがここまで歌ってたな。

それから青池保子さん「エロイカより愛をこめて」ね。
イスタンブールのアンカラにはCIAも常駐してるけど、われらがNATOのエーベルバッハ少佐はイスタンブールに何度か出張して色々ととんでもなく働いている。
最初は「第七の封印」で、これは昭和末期の作品で、ラストのオチが秀逸というより、ある意味悲惨で、ソ連崩壊後の目から見れば、この件もソ連崩壊への道筋の一つになったのではと思わせもする。
その作中、KGBのエージェントで好敵手たる「仔熊のミーシャ」により大けがを負わされた少佐は、ボスポラス海峡でソ連の船に乗り換えるミーシャを狙って狙撃する。
この話の中でエロイカことグローリア伯爵の蘊蓄が語られ、まだ子供のわたしはそれを読んでコンスタンティノープル陥落などを知ったのだ。
再開後の「ビザンチン迷路」
これは21世紀の作品で、ここからコンヤの舞踏などを知り、ビザンチン芸術を美術音痴のキャラが「硬直死体」というのに大ウケしたなあ。
そしてここからサバサンドを知ったのだ。
まことにありがたい。

支度を始めるのも基本的に遅い。
それでもまあ旅行社さんや先生から色々メールが来たりで、わたしも買い物の参考にさせてもらって、某日ヨドバシへ向かった。
海外旅行の色々グッズ売り場で店員さんを一人専用につけてもらい、色々と買い物をする。
基本的に自分の判断が出来ぬもの・知らぬものを購入するときは専門家の知恵に頼ることにしているし、服や靴なども百貨店で本気で買うときは同じ店員さんにずっとついてきてもらうことにしている。

そこで海外向けの変換器、キャリーのベルトなどなど小物ではパスポートケース、バッグ、耳栓、スマホのためのSDカードまで購入。本当はデジカメを買い替えたかったが、昨今のデジカメをめぐる状況を考慮して購入はやめた。
いろいろと買い物もしたし、良いものも見たしで機嫌よく帰宅。

旅行社さんから届いた前支度の中にトルコ語の日常会話本が入っていた。
実はわたしは外国語習得に向いていないのだが、とりあえず読むだけは読むことにした。
こういう本です。

結局食べ物のページだけ熱心に見てるというね…わかりやすい反応してしまいましたよ。

いよいよ前夜。詰めようとした大型のスーツケース、これがまさかの暗号錠が解錠できないというトラブル。
うわわわわわわ
焦るやん。
それで小型の「ぶち当てられても強いぞ」キャリーを出してきた。中からハノイツアーの資料が出てきたので、そうかこれで行ってたかと納得。
百均で買ったプチ南京錠を設定しようとしてできない。これはまずい。慌てて隣家へ。
叔母と二人でうんうん唸っていたというより、岡目八目で叔母が「これは裏向けが設定個所では」と言い出し、やっと設定。
しかしこの設定ですらも実は後でえらいこっちゃになるのをこの時は知らなかった。

イスタンブールはモスリムの国なのでそんなに厳しくはないがモスクに入るには髪を隠さねばならない。
先生にどんなのがいいですかと尋ねたら、程経ることなく届きものが。
まさかの千總の綺麗な綺麗な濃い青の絹のストール。をいをぃをいをいをいーーーーっ


支度してもしても終わらないので3時半までかかった。そこからシャワーして4時に就寝5時に起床。
猫に朝ご飯をやってから家を閉める。猫の世話や庭の水やりを叔母に頼んで、駅まで歩く。
梅田について三番街の空港バスへ。7:05についたがけっこう並んでいるので7:20出発便に乗るとこれがギリギリ。
ラス3でしたわ。さあいよいよ関空へGO!

本編へ続く。