帰宅恐怖シンドローム について

自宅でぽつねんといるのが怖くなった、というと随分たいそうな心の病のよう。
北の仕事を続けていたらおっきなお風呂にじゃぼんとやった、とか
小鉢が沢山のお膳が当然のように出てきて所狭しと並べられた机を眺めている、とか
そういう生活だのでわたし家に帰るよりこっちがだんぜん良い、とか
いうことじゃなくってだな、
なんと今度は冷蔵庫の通常の部分が効かなくなった。

冷凍、は生きているのでつまるところ
牛乳も醤油も味噌もわさびもとろりとした蜂蜜も、剰えサッポロビールまでをも（！）
フリーザーの部分に入れるか否かの瀬戸際にいるのだ。

バカ丸出しで遊んだあくる朝の寝入りばなに（・・・ビヨォ～ン）と突如、唸りだす冷蔵庫に
入れてきたあの蹴りと頭突きが、あの古傷が今頃、反撃を開始したか。
憎さあまって可愛さ百倍、の（・・・ビヨォ～ン）が今は愛おしくさえある。
テレビには去年の7月24日をもってボイコットされ、そういや今日スカイツリー開業だっけな
洗濯機からはアライグマが脱走、いくら江戸文化が好きな私とて
拙宅だけ文明開花がしょぼんでゆくのは世界の未来をみているようでいたたまれぬ思いである。

本日冷蔵庫のコンセントを入れ直してなでなですりすり、してみたのでそろそろ仲直りといきたい。

 

 

　
山形は庄内の常宿、湯田川のおもてなし。孟宗筍特集。今年は根が太いようだ。
噛めば噛むほど、ぽわわわ～ん　ぽわわわ～んと音がする。
というのはウソで、みっしりの、しゃくしゃく。

今年の北は遅い春で、たんぼが2週間ほど遅れていた。
（5月にはいっても雨、降っての、これじゃたんぼ仕事も、の、）という鶴岡のお客様で
気温の低いのと雨続きとでなかなか水が入っていなかった。
多分今週あたり一面に植えたろうから、また気温も1，2度下がったはずである。
その頃が一番の見時、で青空と空中に浮かぶ雲が、区切られた四角の田毎に映り
まだちょんちょんした苗の先っぽが風になびかないところを眺められる。
観光の足もそろそろ回復してくると良い。
さくらんぼは緑のつぶつぶを携えてきたし、桃とりんごとラフランスの花は満開で
わき見運転だけは上手になった。
もうちょっとするとそれぞれ順番に実をつける。
ＪＲ東日本えきねっとでは７月某日～某日まで、なんと新幹線が50％引きになるので
今年の夏どこいこっかなんて悩んでる方は是非山形へどうぞ。
折角の50パーだし、私と2人分で100パー達成を目指し、是非お誘いを待っております。

一人前　払ったつもりで　二人前
　　　　　　　　　　　　　　　　（yuca)

そのうち赤いぼんぼんが実って、枝がしなってくる。
盗まれる前に食べるのだ。さくらんぼの木。

私一人の微力な財布では、ここらあたりの復興にはならないわけで、
帰りたくない症候群だからって、毎日出張ってわけにゃいかんのだ。
ここにはここで、帰宅恐怖症候群に第3金曜のこれを処方。
とみやん乱入。

　

 

あの、ちょっと、（・・・ビヨォ～ン）を待って、目をハートにして見つめているのでジャマしないでくれますか。