衛生博覧会ってなに について

新春から北の仕事が続くので雪とお友達になったつもりが
東京にもどさどさ降ってぐしゃぐしゃの道と電車のダイヤ、バスまで運休したので
友達の輪はエンガチョ、である。

自分のまわりだけバリア張れるドラえもんのあの、あれ、ポケットから出てこないかと思ったら
ポケットが無かった。
東北の雪はさらさらで、思ったほど凍えるほどの体感気温でもなかったわけで
（ぎょーうはさむいっ、今朝は冷えだなぁ・・・あぁさむっ）山形の人の
言うほどでもないじゃんという仕事始めだったのであたし年があけて本格的にばかになったんかと、
すこぅし気に病んだが、東京に帰ってきたら通常に寒かった。

東北の雪の、静かな夜が好きである。
男山と出羽桜を、お客様の言うなりになめてどんがら汁の、話しだけ聞いた。
おいしいとこの話しだけ。くやし。

１月10日が七日町では”初市”、たまたま滞在していたホテルの目の前の目抜き通りで
小さな露店が所狭しと肩寄せあい品物を広げていて、もともとは縁起物、野菜、木工品、
なんかを売っている。
古い伝統で、だんご木（カラフルなもなかを木に挿したもの）、初飴（この日のためだけに作る）、
なんていう福を呼ぶ縁起物が雪の日の薄暗い午前の町にパッと、一段華やかに見えた。
他にも味噌醤油、漬物、岩魚を炭で焼いていたり、まな板、杵と臼、包丁、どれも
商売繁盛と豊作祈願の賑わいである。
大好きな東北の仕事がこれからも続くようにとここはひとつ、初飴、を購入した。

　
光が射さない昼間の雪国、白と茶色とグレーの世界。
村山駅構内の暖か～いかけそば、が妙に美味しかった。もとい駅構内しか飯処がないのだ。

 

商売繁盛は祈願だけじゃだめなんである。
わかってますか？
繁盛といえばこちらが繁盛、1月は毎週末の演奏で、Elephant JAZZ Orchestraの定例で年が開け
打上げにて（私とあの子どっちが大事なんですか？）議論勃発、最高潮に盛り上がり、
Froggy Bottom初講演『衛生博覧会vo.1』にてお父さん世代パワーのえげつなさに感涙。
負けちゃおれんといきり立ちはげ、とかひげ、とかおじさん、とか（超失礼）言いまくって打上げが
一番楽しかった。
きっと、おじさんたちは酔っ払っていたので覚えていないだろうと思う。
覚えていないはずだ。
とはいえ、ここ周辺のおじさんたちは、全員やんちゃ盛りの子供のようです。心根が。
やんちゃが酒たらふく呑むってんだからもう。
２０歳まで酒を我慢すると、こういうことになります。
見習え、若者。

 

　
（左）おじさんその一。家出みたいな格好で、なにしてんですか。
（正確にはやんちゃなビンテージボンバー、素敵なドラマー）
（右）おじさんその二。座長。私が会う頃には常にほっぺが赤い。


　
やるよ、ちゃんとやる時はやるんだ。おじさんはカッコイイんだぜ。