上達したい方のための水墨画教室

水墨画の奥深い魅力と沈和年先生による本格的水墨画指導の様子や教室会員さん達の学習の成果を紹介していきます

秋の味覚

2013-09-20 | 四日市教室
 今月は新しい会員さんも増えて
 ますますやる気いっぱいの四日市水墨画教室です。

 そして教室の正式な名称が変わりました。
 翆風会沈和年教室三重県支部になりましたのでよろしくお願いいたします。

 今月のお手本の一つめは秋の味覚の秋刀魚とスダチです。

 最初の二枚の作品は会員のS.Aさんです。





 さすがはS.Aさんです。いつもの様にぱぱっととても良い雰囲気の画に完成させてしまいます。

 二枚ともとても良く描けていますが、
 実は一枚目のほうが二枚目よりもさらに成功している部分があるのですが、
 それは何処の箇所で理由は何かみなさん解りますか?

 答えは二匹のサンマの尻尾の部分にあります。
 一枚目の画は二匹の秋刀魚の尻尾に濃淡による差と少しの重なりがあることで
 変化と前後の関係がより際立っています。

 省略によって表現する水墨画はこの様な少しの差で作品の完成度や豊さに違いが出てしまうのですね。
 少ない筆数で表現するからこそ一筆一筆を大切にし
 濃淡の変化に気を配ることが重要なのですね。
 とても勉強になりました。


 
 油ののった美味しそうな秋刀魚の質感を表現しようと、
 皆一生懸命に筆使いや濃淡を工夫しました。