空模様

わがまま老女の視野狭窄ときどき日記

99歳の詩人柴田トヨさん

2011-08-19 20:55:47 | 日記

 

         私ね 死にたいって

         思ったことが

         何度もあったの

         でも詩を作り始めて

         多くの人に励まされ

         今はもう

         泣きごとは言わない

 

前からお名前だけは知っていたのですが、柴田トヨさんの詩集『くじけないで』をネットで少しだけ読ませてもらいました。

この詩を読んでドキッとしました。

私は詩人ではないけれど、自分で思い当たる気分になったのです。

そして、とても共感できました。

 99歳になられてもまだ、こんなに可愛らしい心で生きておられるのだと感動もしました。

 

「秘密」という詩もありました。

 

         九十八歳でも

         恋はするのよ

         夢だってみるの

         雲にだって乗りたいわ

 

私は、小学生の頃、公民館で子ども会があってその時「のんちゃん雲に乗る」と言う映画を見ました。

「風の又三郎」と言う映画も、「ジャックと豆の木」も

今でも鮮明にそのシーンを思い出します。どれだけ多くの映画を見たことか知れないのだけれど

未だにこの3つの映画は忘れません。

 

そして今でも 

雲にだって乗りたいって思ってた頃が懐かしかったし、

この歳になっても、数十年前初めて恋をした時の心のときめきを大事に思い出す。

今の私のこの胸のぞよめき や、狂おしい思いや、優しさを求めたりするのは

気がおかしいのではないかと、内心絶望に陥りそうだった。

少しずつ、自分の気持ちに素直になり、自分らしく生きて行きたいと思います。

 

柴田トヨさんのこの本、素晴らしいと思います。

ご自分では何の変わりも無い普通の人生を生きてきたのだと思われてたのだろうけれど

ご子息様の一言によって柴田トヨさんの今までの人生を美しく素晴らしいものだと

ご自分でも感じられ描かれた詩が

こうやって沢山の人たちに感動を与えて下さったのですから。

 

本、買わなくちゃ。絶対


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2 コメント

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Unknown (kiko)
2011-08-20 07:44:18
そうですね。
まだ、詳しく全部を読ませて頂いていないので
是非読んで見ようと思います。
高齢者と言われ、隠居と言われても気持ちはいつまでも変わらないのですよね。
前を向いて生きていかなければなりません。
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Unknown (fuu)
2011-08-20 06:10:17
私もこの方のことをテレビで知って、そして病院の待合室に置いてあったので一気に読ませていただきました。

要は心の持ちよう、前を向いて生きていくということだと思うのでが、そして周りの人間も高齢者の尊厳ということを忘れてはいけないとつくづく思ったことです。
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