相撲界から逃げ出した私が言うのもなんですが、時津風部屋のニュースは非常にショックでした。
私がいた頃も「かわいがり」はありました。
「かわいがり」というのは、もう立てなくなるまで続くぶつかり稽古です。
力が入ってないと、竹刀やホウキで叩かれることもあります。
かわいがられるのは、稽古で気合が入ってない時なんかです。
誕生日のお祝い(?)なんかにもされたりします。
野球で言えば、1000本ノックみたいなものです。
私がいた部屋の親方は、稽古中はとても厳しい親方でした。
竹ぼうきで叩かれたことなんて何度もあります。
それはあくまで稽古場でのことです。
「かわいい弟子にそんなことをするはずがない。」
親方が事件直後のインタビューでそう話されていました。
それなのにどうして・・・。
いま、外国人や学生相撲出身力士の台頭で、大相撲を志す若い人が少なくなってきています。
今回のこの事件は、その力士離れに拍車をかけることになるでしょう。
本当に残念でなりません。
一相撲ファンとして、二度とこのようなことが起こらないように祈ります。