東京都で起きた妊婦死亡の問題。
ご主人の会見には心を打たれました。
厚生労働大臣は「東京都に改善を」なんて言ってましたが、石原都知事の言われたとおり国が何とかしなきゃならない問題だと思います。
先日、全国若手市議の会の会議があり、地方の医師不足について意見交換をしました。
防府市には、県の総合医療センターがあるので市立病院がありません。
ですので、市立病院の大変さというのは、わかりません。
大きい市立病院になると、病院スタッフだけで数百名単位になり、市職員の3割くらいになってしまうそうです。
市立病院の先生が地元で開業をすると、患者さんをそのまま持っていくので、病院の減収になるそうです。
数人の医師がやめて開業すると、数億円単位の減収になるそうです。
そうなると、病院の赤字が増え、規模縮小・廃業などという悪循環になってくるということです。
いまの医師不足の原因は、臨床研修制度の規制緩和が原因とも言われています。
これも国の政策がまねいた結果ですので、やはり国がちゃんとしたシステムを作っていかなければならないと思います。
「のど元過ぎれば忘れるのではなく、具体的な目標を持って改善に向かってほしい。何かが変われば『これを変えたのはおまえのお母さんだよ』と子どもに言ってあげたい」
このご主人の訴えは、厚労省のお役人さんに響くのでしょうか。
国民の命を守るのが国家の仕事です。
もちろん政治家の仕事でもあります。
「誰が悪い」ではなく、しっかりリーダーシップをもってやっていただきたいと思います。