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WEC2013 on VMWareは可能か?(3)

2014-01-27 00:45:15 | Windows Embedded CE/Compact
今回からはWCELDRの作り方を説明していきます。


WCELDRはPCアーキテクチャ上でWEC2013のOSイメージをブートする

ブートローダです。

ソースコードは以下のフォルダに提供されています。

C:\WINCE800\platform\CEPC\src\boot



なお、前回の記事で、WEC2013のCEPC用のブートローダは

WCELDRのみ提供されていると記載しましたが、

いちおうLoadCEPCとBIOSLoaderのソースコードは

提供されていましたー。

ソースの場所は、

C:\WINCE800\platform\CEPC\src\retired\bootloader


フォルダ名が「retired」ということで(笑)、

もうサポートしないということなんでしょう・・・。



それはさておき、

まずはWCELDRのビルド方法です。

CEPCのBSPを使用したOSイメージのプロジェクトを

VS2012で開いている状態で、

[Build]メニューから[Open Release Directory in Build Window]を選択してください。




以下のようにコマンドプロンプトが表示されます。




カレントディレクトリは%_FLATRELEASEDIR%となっているので、

cd C:\WINCE800\platform\CEPC\src\bootと入力し、

カレントディレクトリをWCELDRフォルダに移動します。


その後、buildと入力してください。

WCELDRのビルドが行われます。


ビルドが完了すると、%_FLATRELEASEDIR%内に

WCELDRのバイナリが作成されています。


WCELDRのバイナリですが、

実は2種類作成されます。

一つはwceldrSで、もうひとつはwceldrCです。

拡張子はついていません。


Sがついている方が、シリアル出力版です。

Cがついている方が、コンソール出力版です。

⇒コンソール出力版では、デバイスのディスプレイ上に

 メニュー等が表示されます。




次回は、これをブートメディアに組み込む方法を解説します。