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VPI職業興味検査(11)=ワークシートを完成します

2006年05月01日 | 実践VPI職業興味検査ノウハウ
ワークシートを完成します。

ワークシートの面は、

ワークシート

を参照してください。

興味領域尺度と傾向尺度プロフィールを参照しながら、ワークシート面を順次完成させます。しかし、60分から90分でVPI職業興味検査を実施する場合には、全部作業するのは、時間が足りません。
⑧⑨の部分だけをすることですませてしまうケースが多いかと思います。私が実施する場合も、全体の作業を見ながら、調整しますが、⑧⑨のみで済ます方が多くなっています。

■興味領域尺度プロフィールから

①パーセンタイル順位が85以上であれば、その領域の職業に適性があることを示します。

②パーセンタイル順位が15以下であれば、その領域の職業に適性がないことを示します。

③パーセンタイル順位の最高点と最低点が、少ないと興味が分離していなくて、仕事を選ぶときに迷うことになります。得点差が多いと、興味の有る無し=好き嫌いがはっきりしていて、仕事を選びやすいことになります。

■興味パターンから

④興味パター(スリーキャラクターコード=3つのアルファベットで示す職業に対応するコード)を読み取る。1位、2位、3位を記入します。

■興味の六角形から

⑤興味の六角形から興味の一貫性を読み取る。一貫性が有ればよい、無ければ悪い、ということではないので、注意が必要です。一貫性がなければ、なぜ無いのかを考えてみることが大切になります。事後のカウンセリングのポイントでもあります。事後のカウンセリングができないと、一貫性がないから自分はだめなんだと思いこんだ検査者は救われません。

■傾向尺度プロフィールから

⑥⑦傾向尺度プロフィールからパーセンタイル順位を読み取ります。これからその特性の傾向が強いか、弱いかということが判断できます。これも得点高いから良い、低いから悪いという評価をすると、全く見当違いになりますので注意が必要です。
そういった意味では、この傾向尺度プロフィールを、折れ線グラフにするという手法には大いに問題がありそうです。得点の高いことを強調しすぎます。

<ここからが最終段階に入ります。VPI職業興味検査のゴールインです>

■職業探索

⑧職業領域の解説及び職業例
・まずREASECの中で、一番パーセンタイル順位の高いものを一つ選びます。ワークシートの説明では、85以上、つまり①で○をつけたものと指定していますが、複数個有る場合は、混乱しますので、最上位のもの一つという風に、私は説明しています。
これが、一番興味の強い領域ということになります。

⑨ここでは、④で見つけた3つのアルファベットの組み合わせを見つけます。その右側に書かれている、職業が、適職ということになります。
しかし、3つのアルファベットのすべてに対応する職業が、常に存在するわけではありません。該当する職業がない場合も結構あります。
その時には、プロフィールで作成した、関連パターのところにもチェックを入れます。これは次いで、興味の強い職業になります。

<職業に対する興味=職業理解が進んでいるかの確認>

■希望する職業等の職業コード分析

⑩これまでの検査とは別に、現在興味のある職業のコードを調べてみます。職業コード表から職業に対応するスリーキャラクターコードを探し出す。内職業は省略します。数個探し出します。
ここには、「職業領域の解説および職業例」で例示されている職業と全く同じものです。並び順が五十音順になっています。

⑪いま⑩で探した職業のスリーキャラクターコードのアルファベットの種類と個数を集計します。多い順に1位、2位、3位を確定します。
この中に出てくるアルファベットが、先ほどの検査の結果とほぼ同じであるかどうかチェックします。

⑫ほぼ同じであれば、問題なし。
同じでない場合、ここでは解決の方法が示されていません。カウンセリングが必要になります。
ワークシートの中では、フォローしていませんので、検査のしっぱなしですませてしまう場合には(これが結構多い)、困ります。
VPI職業興味検査に不信感をもたれてしまいます。

前に産業カウンセラー協会で実施された、キャリアコンサルタント養成講座でも、かなりいい加減にすまされてしまった部分でもあります。というよりは、講師が完全に誤解していた部分でもあり、とんでもないセミナーでした。今は、ちゃんと実際VPI職業興味検査を使いこなしている講師がやっているんでしょうね。

つまり専門的にカウンセリングをやっている人でも、結構いい加減に処理しているということでもありますので、良いカウンセラーに出会うことは大変大事なことです。


ここでの問題点!!

まず、仕事の種類が少なすぎることです。現在一番多い職業分類では、3万種類前後が採り上げられます。

「職業領域の解説及び職業例」、職業例コードでは 232種類

後で追加された冊子「VPI利用者のための職業ガイド」では  638種類
   現実的領域(R)  175
   研究的領域(I)   85
   芸術的領域(A)   78
   社会的領域(S)  148
   企業的領域(E)   82
   習慣的領域(C)   70
  ------------------------------
     合計      638 

です。そうかといって、3万通りの職業のスリーキャラクターコードが全部作成できるかというと現実的ではありませんが。







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