19日決勝当日は朝霧はあったものの時間ごとに天気は回復
朝、各クラス、フリー走行が行われる
ほかのクラスの走行もドライコンディション
昨日の予選で脱落したライダーも意味不明な救済措置でトップタイムの108%を出せば復活できるということで、周りもいきり立ってる
頑張って予選クリアーした俺の努力と勝負感はどうしてくれるんか?
九州で戦う仲間たち、同じチームという事はあったとしても勝負は勝負、予選に全てを賭けて、集中してとらえた決勝進出は自力でもぎ取ったもの
普段の不調からすると、荒天は自分にとってはラッキーで普通に今、戦っては勝てない状況をこの混乱で一人でも蹴落としたいという気持ちでやってたのに、何をしてくれてるの⁉
タイムで予選ボーダーを決められているんだったら、通過しなければ決勝出られない、というのがルール
そうならないために、そこに集中して全ての財をつぎ込んで準備してきて、状況判断と決死のアタックしたんだ
予選通過しなくても「嘆願書」書けば、ほぼ復活できる体でやってる感じになっても仕方のないこと、これは大会審査委員会の裁量もどうかと思う
全日本も各地の大会で救済の尺がいちいち変わってるという・・これはMFJさん統一してもらわんと困ります!
落ちた側からすれば「助かったー」だろう、ルール変更はライダーに罪はないんで個人的に妬んだりはないし、みんな予選通ったんだと思えば真っ向勝負するだけとも思うけど、ふるい落としに勝負賭けてるチームがいるのを分かってほしい
そんなことなら予選はタイヤを無駄使いせず中古で何周かだけ走ってもいいわけだよね
レインもドライも新品おろしでやったんだから割も合わない💰
本当はこのような措置はいけないと思う
この件に関して抗議書が何件か出たというのを知ったのは後日談・・そりゃそうだよなー
決まったことなので仕方ない、自分は自分で決勝に向けて仕上げの走行に集中しないと
フリー走行は完全ドライだったんだけど
昨日までのレインコンディション走行でリズムを狂わせられしてしまったのか、もともとの自分の持ちタイムには到底及ばない・・
「止まらない・・」が、止まらないのよ・・
とりあえずはフリー走行の時間は短いので、時間いっぱい対処の方法を模索したが、走行するごとに悪くなってる感・・
部品をアッセンブリで変えて大きく良くはなってるんだけど、まだ悪い
自分の車体でシビアに注文出しすぎてもメカニックに申し訳ないし、他に根本の原因あったらなお困惑させる・・
これに関して後日分かったことが、スリッパークラッチのバックトルク制御に何らかの不具合が出ていてブレーキが均等に効いていない状況
要するに、エンジンブレーキが急激に効かないようにするため、「前方へのトラクションを緩和するシステム」がうまく機能せず
エンジンが車体を前へ押す力が出てしまって「ブレーキが効かない」感、だったんではないかと思うという結論(*_*;
泣いても笑っても決勝までに何かしても試せる時間はないので、できる調整のみ
予選順位は26番手なので昨日予選落ちした面子が後ろにゾロっと控えてる
15周レースの始まり
スタートよく飛び出して自分のポジションよりやや前へ出られたが、いかんせん前方が極度の渋滞で接触が頻発している模様、少し引いて入っていこうとすると後ろからこれでもかと言わんばかりの勢いで数台まだ突っ込んでくる
こうなるとかなりの確率でよろけて隊列が崩れるのでその隙をついて自分のポジションを固めるしかない
しかし、朝フリーからの改善しないブレーキの一件があるし無理に突っ込むと共倒れさせてしまうので様子を見ながらの走行
自分が何位を走っているかより、完走するために何をしなくてはいけないかを考え、慎重に走る
数台に抜かれて順位は下がっているのはわかるけど止まる際バイクに軽い挙動が出ているので、旋回行動がとりづらい
同じチーム員ガンちゃんに差し込まれてしまったけど、2周後に再び前へ出て突き放し
はるか先まで行っていたライダーを追いかけます、離れていかないということはこっちのほうがペースはいいと判断
安定した走りを心掛けラップタイムはほとんどいつも一緒誤差1秒以内で走っててコース上のほとんどのコーナーで黄旗が振られており、路面温度がかなり上昇していた
何台転んだんだ~?と余裕持つほど・・最終ラップ、先行車を抜けるとこまで来ていたのにその黄旗のせいで追い抜き禁止
26位でのチェッカー
ゴール後スタンドや各コーナーで見てくれてるお客さんが大きく手を振ってこちらを称えてくれてる
こちらが手を振り返すとより一層大きく旗などを振ってくれるウェーブが起こる
感無量!コースポストのオフィシャルも健闘をたたえてくれてる、彼らもモータースポーツファンの一員だから、嬉しい限り
そして自分自身現役最後の選手権、全日本で過去最高のリザルト26位で締めくくれた実感で 目頭熱かった
一昨年の全日本はトラブルで、もう少しというところでリタイヤしていたから、これは嬉しい、ましてやトラブルと不調があったにしては、きっちり完走にこぎつけて26位はベストリザルト、予選落ち救済がもしなかったらドンケツ走行だったかもしれないけど転倒車両の数からすると10位台の可能性があったわけで、そこんところはリザルト残すという意味では悔しいと言いたい
でもねー、あの台数いたから迫力あるレースになったわけだし、根本はもっとみんな出てきなさいよ・・て事だと思う
27台で走るよりフルグリッドの42台(一昨年)の方が物凄い
この後、最後のピットビュー、有料となっているピットビューにはこのコロナ禍にもかかわらず長蛇の列❕、ちょっとびっくり
この日も入れ替わりで同級生来てくれた

コロナで接近禁止
マシンやライダーをじっくり近くで見れるとあって、お客さんも視線が熱い
何十というお客さんにいいカメラでたくさん撮ってもらったので、きっとSNSやブログ、雑誌、YOU TUBEなどに出ていくんだろう
今回はライダーとお客さんのソーシャルディスタンス保持のため近くには来れないからこんな感じの写真を撮る人が多かったなー
もともと昨年引退予定が春、背骨骨折肺挫傷、足首の強度の捻挫という怪我のために全日本不出場、一年繰り越しにして、できる範囲の人、マシンの復旧をやってきた
エンジンの組み直しもニコイチのもので作り上げて出場した今年の春先の九州選手権で、久しぶりの完走チェッカーを受けることができたんだけど、その実、全日本を見据えてのステップとしては全く目標には達していなくて、この時点で自己ベストの1分58秒切りに来ていなくてはいけなかった
レース終了後にすぐさまエンジン部品の移植などでスペアエンジンパーツを使用
小さな問題を抹消しようと気になる部品を変えて試行錯誤したが
転倒をしないという大前提のもとに走っていると、こうも思うようにはいかないものだと痛感
全日本合同テストが一か月近く前に行われた際も今年のベストタイムを出した瞬間に転倒
修復して出た二本目にエンジンブロー・・
もう手元にスペアエンジンはないところまで追い込まれ、正直、意気消沈
前のめりで仕上げていくはずが、後戻りばかり・・
何とかエンジン調達できて仕上げてもらい走れるという状態までなったけど、何もかもが時間がなくて人の能力が足らずについていけなかった

全日本では1分57秒から56秒を想定していたんだけど、結局2分切りさえ出来ないという体たらく
しかし結果からすると、そこにないものをつかもうとして空振りするよりも、しっかり手にかかるものを引き付けてものにすることができてこその結果だったんだと思う
必要なパーツ、人手、時間がないプライベーターとしてできることを極限までやれたんじゃないかと思うし、たぶん最高齢だったし
腕試し目標としてやり切ったのかな…
全日本26位!
こらえてやってください(笑)
選手権レベルの第一線からは引退しますが2輪界には居残って何かしら活動はしていくと思います