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山や山野草、名湯を求めて,九州を中心にうろついてます。

ササユリに会いたくて 雨の弟見山を歩く

2014年06月22日 | 山登り

先週の英彦山のオオヤマレンゲで、
早春から初夏にかけての、例年の山の花めぐりがひと段落。

梅雨の真っただ中だし、これから、夏の南アルプス遠征に向けて鍛錬を始めるか?
などと考えてもいたが、

そうだ!「ササユリ」なら今では? と思った。
(つまり、ササユリがおいらを呼んでいる!かな)

しかし、大崩や行縢山は少し遅いか、雨模様には遠くて辛い。

そうしてみると、いつも見ている「登吾留ブログ」で昨年紹介されていた、
山口の「弟見山」(おととみやま)周辺ならこのような天気でも行けるのでは?

ということで、早速いつもの仲間にメールをした。

『22日の日曜日、山口の弟見山周辺に「ササユリ」を見に行きましょう。』

SさんとKからは、快諾の返事。もう一人からは、
「私がいけない時にいい企画ですね!」との文言が返ってきた……。

まぁ、それはそれとして、早速計画を練った。

この梅雨空なので、莇ヶ岳から弟見山の縦走はやめて、
仏峠からの往復とした。そして、急遽Aさんも参加することになり、
メンバーは4人。

しかし、前日の天気予報では、朝は雨だが9時過ぎには止むとのこと。
どうなるか?少し心配ではあるが、取り敢えず行くことにした。

5:10 自宅を出て、KとAさん、Sさんを拾って、
6:00 太宰府インターから高速に乗る。

早朝ということで、Sさんが準備してくれた
「ロールパンサンド」とコーヒーをいただきながら、
今年の前半の花たちとの出合いを振り返って、話が弾む。
(感謝!いつもありがとうございます)

美東サービスエリアで休憩し、鹿野インターで高速を下り、
国道315号を益田方面に走り、9:15 には登山口である仏峠に着いた。


車を止めるところがないので、路肩に止めた。
しかし、ここは本州なのだ。クマに注意の看板が!カナディアンロッキーを思い出す。


9:30 準備をして、登り始める。最初から結構な急登!


息を切らせながら登っていると、
島根側の山の斜面の植林が、雨に濡れてとても美しい!


「登吾留ブログ」の記事では、
第1番目のササユリの出迎えから、第2番目の… 3番目のササユリ などと
紹介されていたものだから、私たちもついつい数えてしまった。

これは2番目のササユリ。喜びの余り、ついこんな写真を取ってしまった。

(ササユリが小さくて見えん!)とのお叱りを受けそうだが、それは後ほど。

登り始めた9時半までは、高速の途中でも、下りてからもしっかりと雨が降っていた。
しかし、神の御心か、はたまた、仏のご慈悲か、ピタッと雨が止んだ。

誰かさんの行いがいいのかも、と、話を振ったが誰の同意もなかった。

話は変わるが、雨上りの新緑はとてもきれいだ!
心が洗われる感じ!(ほんまかいな?)


5番目のササユリ。ヤマツツジとのコラボだ!



 
「これは?」と思って、帰ってから調べると「コアジサイ」のようだ。


この登山路は、秋もとてもいいだろうな!などと思いながら、急登は続く!


お待たせしました、6番目のお出迎えのササユリ!斜めから。


失礼して、前から。


そしてきれいな横顔を!


10;55 兄見山に着く。

何か手書きで少し寂しいかな。

と思ったら、こちらにもあった。

「登山と写真を楽しむ会」なんてあるんだ!

7番目のササユリのお出迎え!


こちらは姉妹かな。


急登の中、本当にササユリがところどころで出迎えてくれてるみたいだ。

雨は止んでいるが、山全体がガスっている。




九州でもよく見るギンリョウソウだが、こちらのは少し背が高い。


8番目のお出迎えはいくつものササユリ。
登山路の脇に、本当にひとつひとつが艶やかに咲いている。
「うぅーん!これはこれは!」


花咲く前の純真な乙女とでもいおうか‼


またまた、パチリ!

傘は何の役にも立たなかった!

11:20 弟見山頂上に到着。


ここから、莇ヶ岳への稜線の途中まで足を延ばした。
そこはまるで「ササユリ」のプロムナードだった。

ピンクの色が強いササユリ。


真横からもとても美しい!


「お!ヤマボウシだ」


こちらには、乙女とのコラボ。

 
ナルコユリ?形が少し違うかな?


ここは記念にもう一枚!


一番の別嬪さんを!


縦走路はこんな状態。


近づいてみる。まだまだこれからという花も多い!




最後にお別れの一枚。「ありがとう、とてもいい日になりました。また来るよ!」


13:39 滑りそうな斜面を慎重に下り、仏峠に無事着いた。

温泉に行く途中で見かけた。アジサイ2枚。




今日の温泉は、柚木慈生温泉。
源泉かけ流しの鄙びた絶品の温泉だった。私的には、名湯の上位に入れたい。




梅雨の合間の中で、初めてのササユリと最高の出会いができた。
大満足の一日となった。

さぁ、いよいよ夏山に向けた鍛錬の時が始まる。
最後の調整は、やはり、久住6山制覇コースかな?
 


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