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先祖を探して

Vol.320 素敵な出会い

ご先祖様の調査活動を始めて、そしてその調査記録をブログに書くようになってちょうど2年になります。
この2年の間には、さまざまな方々からコンタクトがあり、そしてさまざまな情報が寄せられました。私が知りたいと思っているタイミングで不思議とやってくる関係者の方々とのご縁。もしかしたらご先祖様のお導きなのかと思ってしまうほど、その御縁は本当に突然やってきます。

実は、今年に入り少しまとまった時間が取れるタイミングがあるので、念願の沖永良部行きを計画しています。
これまでの調査資料などを少し整理して、現地での調査活動を洗い出し、まとめの作業に入ろうとしているこのタイミングで、これまた驚きの出会いが突然やってきました。

何と!琉球の三山時代を統一した最初の王である尚巴志の子孫にあたる方からのコンタクトでした。
更に、その方のご紹介で北山時代の最後の王であった攀安知の子孫の方とも出会ってしまったのです。
琉球時代の王であった攀安知と尚巴志。どちらも当家のご先祖様である永良部世之主(真松千代)が生きた(1400年頃)時代の王です。伝承では攀安知と当家のご先祖様は異母兄弟ということになります。
歴史書などを読んで子孫の方がいることは知っておりましたが、こうして出会いがあると急にその時代にタイムスリップしたような気分になります。子孫の方々ではありますが、まるで本人に出会えたかのような嬉しくもあり不思議な感じがしております。

この御縁からさらに、私が以前から読みたいと思っていた書籍の著者である歴史研究家の先生との出会いもありました。先生の書籍、色々と探しましたがもう販売はされておらず購入は諦めておりましたところ、この御縁で手に入れることができました。
これから熟読して沖永良部行きまでに情報を頭にインプットしておきたいところですが、かなりの情報量です。間に合うかな。。。頑張ります!

少し書籍の紹介をしますと、著者は伊敷賢(いしきまさる)先生。
タイトルは「琉球王国の真実」。もうタイトルだけでも魅力的ですよね。
サブタイトル「琉球三山戦国時代の謎を解く」。絶対に読みたい、知りたいですね。




この本を書かれた伊敷先生は、沖縄をくまなく廻り、離島もほぼ全域に行かれ、現地での口碑伝承などを採取して記録してこられたのだそうです。これらの口碑伝承は、琉球史の中では正史としては扱われていないものが大半なようです。
直接お話を伺ったのですが、その記録はノート100冊にも及んでいたそうです。それをあるタイミングで書籍化し、情報を共有されたのです。
現地在住ではない私にとっても、そしてこれからの未来のことを考えても、大変に貴重な情報であると思います。これから読むのが楽しみです。


どこの国にも「正史」というものがあります。それはその国が国家事業として編修した歴史書であり、また最も正統と認められた歴史書。逆にいえば、そこに書かれていない歴史話は正史ではないという扱いです。
しかしですね、先祖調査を始めてから気が付いたのは、正史とは認められてはいないけど、その地域やその家に代々伝わる話がたくさんあるわけです。それを証明できる何かがあれば、それは正史になるのかもしれませんが、それもそう簡単ではないようです。

例えば、当家の場合で例をあげると、当家には世之主が生きた時代の中国の年号が入った陶磁器類があります。世之主が使った遺品として、先祖代々大事に保管してきたものです。世之主自害後から現代までの約600年、災害や戦争など様々なことが起こってきましたが、それでもそれらを大事に大事に保管してきたのです。
そして、その世之主のことを1850年に子孫が記録した古文書もあります。
これらの物があっても、永良部世之主は伝説の人であり、子孫である当家は伝承の子孫です。

陶磁器類などは、発掘調査で発見されたものでなければ、なかなかその時代に所有していたものだと正式には認められないそうです。後世になって購入したりなどの行為もあり得ますのでね。プラスαの記録などの情報が無いと難しい。
それが口碑伝承となれば尚更ですね。証明する何かがしっかり揃っていなければ、なかなか難しい。


琉球には第二尚氏の時代に書かれた歴史書が3つあります。
王国の初めての正史として1650年に成立した「中山世鑑」(ちゅうざんせいかん)。
次に書かれたのが1701年に完成した「中山世譜」(ちゅうざんせいふ)。
最後に書かれたものは1745年に完成した「球陽」(きゅうよう)。
1745年には一旦完成したが、その後も1876年まで追記が行われたとされる。

これらに書かれている内容が、琉球の正式な歴史であるというわけです。
第二尚氏時代に書かれており、2~300年前の三山時代のことも書かれてはいますが、残念ながら沖永良部の世之主の話などはどこにも登場しておりません。

伊敷先生の本に書かれているたくさんの伝承の話。冒頭にある「記録はなくても歴史はあった」という言葉、とても共感するものがあります。正史としては扱われなかった真実の歴史がきっとたくさんあるのだと思います。
当家のご先祖様である永良部世之主の伝説。きっとどこかに真実があるはずだと信じて、先祖調査は継続です!

今回お知り合いになった皆様、とてもお優しい方々です。琉球史がまだまだ勉強不足でトンチンカンな私ですが、色々とご教授いただいております。
北山時代のこともちゃんと勉強してから島に来てね!という御先祖さまからのメッセージなのかもしれません。



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