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先祖を探して

Vol.319 世之主の墓では洗骨式があった

ウファと呼ばれる世之主のお墓。このお墓には、1416年頃に自害したとされる世之主・奥方・長男の3人の遺骨が納められています。納骨堂の四隅には世之主に仕えた四天王の厨子甕もあります。

この世之主一家の3人の遺骨は、それぞれの厨子甕に収められており、中央に世之主、右に奥方、左が長男のものだと伝えられています。
しかし、以前にも書きましたが2019年3月の調査報告書によると、以下のような状況であるといいます。

中央(世之主
成人5体(1体は男性)  未成人3体

妻の壺
成人2体  未成人(幼児)1体

子供の壺
成人6体(男4 女2)
未成人(乳児~幼児)1体

四天王① 南東
成人(男)1体

四天王② 北東
成人6体 火葬骨あり(この壺だけ)

四天王③ 南西
成人(男)1体

四天王④ 南島
成人2体 性別は不明

それぞれの甕に1体ずつの遺骨が納められているのだと思っておりましたら、複数人の遺骨が納められていたのです。複数人であれば、代々の世之主や奥方の分がその甕に収められているのかといえば人数があわないので、その可能性は低そうです。
そもそも四天王の甕にも複数人が納められているというのもおかしな話です。

和泊町老人クラブが1990(平成2)年に発行した「むんがたい」によれば、世之主一家の三方の洗骨式が3年に一度行われていたというのです。宗・豊山家の一族一党、内城小学校の職員や児童が参列し、洗骨は豊山家と宗家から2名の未婚の女性が選ばれ、その二人の手によって執り行われたそうです。その儀式は昭和45(1970)年頃まで定期的に行われていたといいます。
となれば、その頃までは3つの甕に、それぞれの遺骨が1体ずつ納められていたのではないかと思うのですね。
昭和45年といえば近年のこと。もしかしたら当時を知る方がまだいらっしゃるかもしれません。

どういった経緯で複数人の遺骨が納められているのか。
その謎を知りたいです。当時を知る方を探してみようと思います。


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