「復活」＃１１話の事

「ゆっくり、ゆっくり、ひとつ、ひとつ・・・・」
「彼」が追い詰めようとしている者、求め続けている真実、そしてその先にある物は
何だろう・・・・

「彼」は何を失い、そして何を得るのだろうか・・・・
私に出来る事、それはただひとつ「彼」と共に泣く事しか出来ないのです。
それがとても辛いです。


「復活」＃１１話

ネタバレを含みます。ご注意下さい。


ハウンがいつも口ずさんでいた鼻歌。
「彼」がつい口ずさんでしまった所をウナに見られてしまった。
何とか誤魔化した「彼」

それでもウナは偶然の一致とは思えなくて、おっぱだったら絶対に持っている
ブレスレットを「彼」がしていないかと確認します。
でも「彼」の腕にはありません。（だって大事にしまってるもんね・・・）

ウナを苦しませている事、悲しませている事、ハウンが平気なはずは無く
ウナが立ち去ってからブレスレットを見つめる「彼」の切ない表情が・・・

ウナが「彼」のブレーキにならない位に「彼」の憎しみが深い事が
とても辛いです。


「彼」はシニョクが眠る場所へとやって来ました。
そしてシニョクと話すハウン。
「お前を呼び出さなかったら、お前に会わなかったら、お前を一人にしなかったら・・・・」
ハウンがずっと胸に抱えている後悔の思い、自責の念。
そこへ現れたシニョクの言葉「ひょんじゃなくて良かった」
20年前、シニョクが秘密を守った事でガンヒョクを死なせてしまった・・・
そう自分を責め続けた思いがあるから、シニョクから出た言葉ですよね。
私はそんなシニョクが、ハウンを通して今更ながら知るシニョクが
とても、とても好きです。愛おしいです。

「彼」がカンジュに与えている「真実へのヒント」
カンジュが「真実」を明らかにする意味の重さを知りながら
ヒントを与える「彼」・・・

恐いですよね・・・

天性の詐欺師パク・ヒスが登場しました。
ヒスがこれからどういう役割を担っていくか・・・
これもまた「復活」の面白さのひとつです。


ハウンの双子の兄の存在を知ったウナ父はどうしてもシニョクに会いたくなって
突然会社を訪ねます。
ウナがあっぱに会ってくれる様に頼むのですが、「彼」は会いません。
いえ、会えないのです。
ハウンにとって、あじょしは「父親」だもんね。
そんな「彼」はウナに冷たい言葉を投げかけられます・・・・
辛いですよね・・・・


シニョクのオンマが抱き続けている「彼」への違和感。
それは「母親」の本能が感じさせるものでしょうか・・・
整然とシャツが並んでいたシニョクのクローゼット。
そして、今は「彼」が色も関係無しの並びに変わっています。
あまりにも変わった息子・・・・


「彼」はあじょしの店を訪ねました。
あじょしがハウンをどれだけ愛していたか・・・・ハウンへの思い、申し訳なさを
「彼」に酔って話すあじょし。
泣けました・・・・
その言葉を聞く「彼」も、どんなにか胸が苦しかったでしょう・・・
「父親」として育ててくれたあじょし。
そのあじょしを悲しませ、苦しませている。
それでも、それでも、「彼」はまだ進むしかないのでしょうか？

カンジュにウナが言った言葉。
おっぱは私の「魂」のような人。
きっとハウンにとっても同じで、ウナは「魂」の様な存在だと思うのです。

いつか、いつか二つの「魂」はまたひとつになる日が来るのでしょうか？


酔ったあじょしとウナを家まで送る「彼」
住み慣れたその家に初めて訪れた様に振舞う「彼」
ウナがコーヒーを淹れる姿を見ながら、きっと懐かしさにかられただろうに・・・
熱いコーヒーをこぼしたウナの腕を咄嗟に握った「彼」

これ以上、これ以上、一緒にいたら耐えられなくなりそうな「彼」の
表情がたまりませんでした。
泣き出しそうな「彼」の表情が胸を痛くしました。

ウナの家を出てから、立ち去れずに門に寄りかかった「彼」の姿。
暗闇の中でただその場所にいる「彼」。
「彼」が明るい太陽の下でウナと笑える日が来ると信じたい。

イム自殺とハウンの殺害事件、二つの事件の点と点を線で結ぼうとしているカンジュ。
その事実は父であるイ議員にとっても大きなショックです。

風邪気味のカンジュにさりげなく薬を買って渡す「彼」
今までのシニョクとは違う「彼」の姿にカンジュは益々惹かれていきそうです。

「彼」はこれも計画なのでしょうか・・・
そうだったら、あまりにも恐いです。

また一歩進んだカンジュの真実への道。
その電話を聞く「彼」の表情が恐い・・・・

「彼」の描いたストーリー通りに進んでいく・・・・

でも、でも、人の心は思い通りにはならないものですよね。
一番思い通りにならない物、それは自分の気持ちですよね・・・・

屈託ない笑顔だったハウンの憎しみにあふれた表情に
「彼」の憎しみの深さと同時に哀しみの深さ、絶望の深さを
改めて知らされた気がしました。