竹橋の国立東京近代美術館でやっている「上村松園展」に行ってきました。
上村松園といえば「序の舞」が圧倒的に有名ですが、今回は途中で展示替えがあるそうで、今日行った前期では、この作品は見れませんでした。
でも、約100点もの作品がそろって見れるのは初めてとのことで、かなり注目されている美術展のようです。
すでに行ったという人に聞くと、平日でもけっこう混んでいたとのことで、連休の今日は、朝一番にも関わらず、チケット売り場も長蛇の列。
もしかして、日本で一番人気のある女流画家かもしれませんね。
日本画だけの美術展は、初めてだったので、いつもの洋画中心の展示会とは、趣がだいぶ違います。
そしてその鑑賞の中から、僭越ながら、しょぼい絵を描くものとして、いろいろ気がついたというか、学べたことがたくさんありました。
第一は、日本画は陰影をあまり意識しないということ。
もちろん微妙な色の違いはありますが、影をつけるというよりは、濃淡であらわすという感じでしょうか。さらに絹とか和紙に顔料や墨で描くせいか、洋画に比べるとホントに色がピュアな感じがするんですかねえ。
第二は、着物などの部分については、思ったよりも描線が太く力強かったこと。
まあ、太いってことで、広い意味の陰影(厚み)を描いているのかもしれませんが、このあたりは、CGのお絵描きでも参考になりそうです。
第三は、装丁との関連。
掛け軸や屏風などで装丁された世界の中に息づく美人たち。
上村松園の絵には、その中にあまり背景が細かく書き込まれてない分、余計に装丁で使われる布の色や模様などが、絵とどうマッチングしているのかも興味を引きます。
きっと、作者と念入りに打ち合わせしながら生地とか決めたものも多いのだろうなあなんてことを感じながら見ておりました。
この部分は、やはりCGでテキスチャを使う時の参考になりそうです。
もちろん、学術的にはもっと違う視点で上村松園の世界を鑑賞しなければならないのでしょうが、基本的に美術鑑賞は、見ているものの直観こそが意味があると思っているので、描いただけでも3つもいつもの美術展とは違う発見があったことは、とても意義のある鑑賞だったなあと思います。
手元にある「デジ絵」のテキストには、PCで描く日本画というのもあるので、そのうち「日本画もどき」CGでも描いてみますかねえ(笑)
上村松園といえば「序の舞」が圧倒的に有名ですが、今回は途中で展示替えがあるそうで、今日行った前期では、この作品は見れませんでした。
でも、約100点もの作品がそろって見れるのは初めてとのことで、かなり注目されている美術展のようです。
すでに行ったという人に聞くと、平日でもけっこう混んでいたとのことで、連休の今日は、朝一番にも関わらず、チケット売り場も長蛇の列。
もしかして、日本で一番人気のある女流画家かもしれませんね。
日本画だけの美術展は、初めてだったので、いつもの洋画中心の展示会とは、趣がだいぶ違います。
そしてその鑑賞の中から、僭越ながら、しょぼい絵を描くものとして、いろいろ気がついたというか、学べたことがたくさんありました。
第一は、日本画は陰影をあまり意識しないということ。
もちろん微妙な色の違いはありますが、影をつけるというよりは、濃淡であらわすという感じでしょうか。さらに絹とか和紙に顔料や墨で描くせいか、洋画に比べるとホントに色がピュアな感じがするんですかねえ。
第二は、着物などの部分については、思ったよりも描線が太く力強かったこと。
まあ、太いってことで、広い意味の陰影(厚み)を描いているのかもしれませんが、このあたりは、CGのお絵描きでも参考になりそうです。
第三は、装丁との関連。
掛け軸や屏風などで装丁された世界の中に息づく美人たち。
上村松園の絵には、その中にあまり背景が細かく書き込まれてない分、余計に装丁で使われる布の色や模様などが、絵とどうマッチングしているのかも興味を引きます。
きっと、作者と念入りに打ち合わせしながら生地とか決めたものも多いのだろうなあなんてことを感じながら見ておりました。
この部分は、やはりCGでテキスチャを使う時の参考になりそうです。
もちろん、学術的にはもっと違う視点で上村松園の世界を鑑賞しなければならないのでしょうが、基本的に美術鑑賞は、見ているものの直観こそが意味があると思っているので、描いただけでも3つもいつもの美術展とは違う発見があったことは、とても意義のある鑑賞だったなあと思います。
手元にある「デジ絵」のテキストには、PCで描く日本画というのもあるので、そのうち「日本画もどき」CGでも描いてみますかねえ(笑)