つい先日、演奏動画をみて下さった方からコメントが届いた。
私の指について。
「指が変形してるのですか?素人さんならまだ良いとしても、あなたがあげるのはどうかと思います」と言う内容。
小学5年の時にアクシデントで指をケガして元通りにならなかった。他にも理由はあったけれど、大好きだったピアノを辞めた理由の1つはそれだった。
そして、高3で吹奏楽部を引退後は「音楽」を封印した。
それが何故、現在の様にピアニストの道を歩む事になったか…。
それはとても不思議な流れだった。
このblogは「ピアニストになりたい」と、本格的に思う様になってからの軌跡。
この無謀な夢が叶うか分からないけれど、「1度きりの与えられた人生なんだから悔い無きチャレンジをしよう!」と言う決意を立てた上で、その足跡を残す意味で2005年からスタートし、現在に至る。
決して簡単では無かったけれど、夢は叶ったし、夢が叶ってからも喜びとピンチの連続。
ピンチになると何かしらのサポートに恵まれたり、気付きやチャンスに恵まれ、またパワーを取り戻す…
これをグルグルと繰り返しているのが、今だからよく分かる。
こんなにあったのに、乗り越えて続けられて。やっぱり感謝しかないよな…本当に。
今回のコメントで深く傷付いたのは確か。
ひとしきり泣き切った後、「それでも、私、辞めないわぁ」と言う気持ちだけが残った。
そして、なぜこんなにも激しく気持ちが揺さぶられて大泣きしたのだろうと深掘りして行くと、無意識に封印していた自分のコンプレックスと向き合えたんだと気付けた✨
「長いこと、抱えてたんだな…」って。
指が動きにくい事、見栄えが良くない事、あのアクシデントが無ければと言う悔やみ、ケガを負わせた相手への恨み、治してくれなかったお医者さんへの恨み…自分に自信が持てない、技術的に限界を感じる…etc.
色々と湧き上がってくる。
私自身が私を受け入れてあげていなかった。
このコメントが無ければ、気付けていなかったんだなぁと思った。
お陰で「それでも辞めない!」と言う信念や、今がある事への感謝と共に、「これが私!これで良いんだ!」って思えた。
「これが私!This is Me✨」
あのグレイテスト・ショーマンの曲が、頭の中で鳴り響いた。