おざわようこの後遺症と伴走する日々のつぶやき-多剤併用大量処方された向精神薬の山から再生しつつあるひとの視座から-

大学時代の難治性うつ病診断から這い上がり、減薬に取り組み、元気になろうとしつつあるひと(硝子の??30代)のつぶやきです

リンネがもたらした秩序から-現代の内科学と精神医学の分類体系はどこへ?-

2023-10-03 06:44:12 | 日記
ギリシャ人たちは、物事を
4つ
に分けた。

季節も4つ、
人生の段階も4つ、
惑星も4つ、
そして、元素も4つ(空気、火、土、水)に。

これらが、さまざまに組み合わり、世界の物理現象と心身の様態を定めているとした。

また、4つの体液(血液、黄胆汁、黒胆汁、粘液)
をそれぞれ元素と対応させ、これらの不均衡が、病気をもたらすと、ヒポクラテスも書き留めている。

さらにパーソナリティー理論の父、ガレノス(130?~200?年)が、
体液の不均衡(ex.快活、短気、憂うつ、無感動)や混ざり方の組み合わせが、人間の行動や傾向に影響を与えることを説いた。

この考え方は、1500年以上にわたり、医学を支配した。

ところで、やはり、物事を(共通な性質に基づいて種類に)分けること≒「分類すること」
の重要性を決定的に世に知らしめたのは、
リンネ(1707~1778年)だと、
私は思う。

リンネが編み出した説得力に富む分類体系は、
300年にわたり受け継がれ、
現代の遺伝革命までもを取り込んでいる。

日本の教科書だと、7700の植物と4400の動物を(類似性に基づき)分類し、分類学の父と呼ばれたことが紹介され、
良くて「界、門、網、目、属、種」に分類したことを記憶させるだけだろう。
(→現に、私などは恥ずかしながら、かつてはそういう理解であった。)

リンネが偉大であるのは、
プラーエとケプラーが天文学で行ったことを、生物学で行ったことだ。

一見すると混沌とした生物学の世界に秩序をもたらすために、リンネは、

まず、
自然を入念に、綿密に記述した。

つぎに、
賢明な分類に拠って、見かけの複雑さを減らし、
観察された類似性に基づいて、適当であるパターンにまとめ上げた。

そして、リンネは成したこと、の記述したパターンから今でも、
誰かが自然のなかの因果関係を解明する手助けどころか、
礎として新たな解明を待っている。

その後、メンデレーエフが物理学で同じことを始め、
元素の周期表を作成した。
この元素の分類が提起した問いによって解決されたものや、進歩したことはあまりに多いことはいうまでもない。

現代の内科学と精神医学は、
現在の分類体系が明白な説明モデルを導くに至っていないところに、問題があるように思われる。
肉体や、とりわけ脳は、独特かつ複雑ではあるが、
本当に単純で明快な分類や解答を永遠に拒んでいるのだろうか?

ここまで、読んでくださり、ありがとうございます。
空が高くなり秋を感じます。
もう少しすると空気が澄んできて、街の灯りなどが透徹した輝きをみせてくれることを楽しみにしています。
今日も、頑張りすぎず、頑張りたいですね。
では、また、次回。






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