ゴールデンスランバー

映画に関してはあまりべた褒めしない方ですが・・・

とにかく、おもしろかった

「ゴールデンスランバー」

監督：中村義洋
出演：堺雅人 ／竹内結子 ／吉岡秀隆 　他

その１　出演者がとにかくとにかく豪華

　堺雅人、香川照之、貫地谷しほり等々大好きな俳優さんがそろい踏みしているだけでも
よだれもんなのに、脇が硬すぎです。
大森南朋なんかチョイ役ですよ。最初信じらんなくてこいつが事件の黒幕かと思っちゃいました。


その２　話の伏線がうまい

主人公の学生時代と逃亡中の現在と時間軸が行ったり来たりするんだけど
後で「あ～あれのことだったんだ」と思えることがいっぱいありました。

それと、思い出と現在の乖離の切なさ感が非常によかった。
青柳君（堺）と樋口さん（竹内）が逃亡中ニアミスはするものの
直接会ったりしないのがいい。
「別の場所にいても同じことを思っている」という花火師さんの言葉が生きてくると思いました。

その３　身近な人の小さな親切と赤の他人の大きな親切で人生成り立っている


すごく大きな悪意からのがれる術はカッコ悪く逃げるしかない。
でも、他人のちょっとした善意が必ずはたらくっていうポジティブ感が
全体に流れているのがとにかく心地良かった。
そして重要な手助けをしてくれるのが全くの赤の他人だったりするところが
ほんといいなあと思いました。なんで助けるの?って感じの
キルオ（濱田岳）や保土ヶ谷（柄本明） がいいんだよね～