
5月の末になるが、新緑まぶしい中を、大泉から真行地尾根をつたって赤岳の頂上を目指した。最初は、少し西の権現岳をというつもりであったが、それほど雪が見えなかったので、大泉のスキー場から真教寺尾根を辿って、赤岳を目指したのだが、そう簡単ではなかった。
遠目にはわからなかったが、登山道を覆う残雪は思ったより深く、2700m付近で、アイゼンをクルマに置いてきてしまったB氏がこれ以上は危険と判断し、引き返すことにした。ちょうど鎖場を登り切り、そそり立つ岸壁をトラバースしていく地点で、標高2700mくらいだと思われる。ピッケルでなく、ストックという装備でもあったので、これは致し方ない。 登山道には、まだ新しい足跡が一つだけあったが、この人は下山後の駐車場で出会い、アイゼンはつけず、ピッケルで延々と辛抱して赤岳頂上に前日に到達したらしい。
行程としても、尾根に上がるまでの道はかなり険しく私も体力を消耗していたので、時間的にもお昼前になっていたこともあり、これは妥当な判断だった。また後日赤岳を目指したい。
帰りは、大泉の八ヶ岳牧場で、足湯につかって富士山を眺めながら、名物アイスクリームをいただき帰途についた。甲府では、富士山にカーテンのような白い雲がたなびき面白い景観を作り出していた。