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今年も行きました、タケシさんのRK放送合唱団演奏会

2005-11-20 | 音楽
昨年のモツレクの感動からもう一年が経ったのかと、改めて月日の過ぎる早さに驚かされる。 RK放送合唱団の演奏会を聞きに行くのもこれで5回目だ。 6周年記念公演というから、2000年の第1回を除いては毎年出かけている。 

今年の演奏会も例年どおり晩秋の日曜日の晴天に恵まれた。 渋滞もほとんどなく、横浜市青葉区の自宅からクルマで1時間足らずで、会場の埼玉会館大ホールに着いた。 埼玉に来るのは、本当にこの演奏会の時くらいだが、紅葉がいつも盛りのころで、午後の弱い光の中にあるこの辺の街のたたずまいは何か落ち着くものがある。 

今年は、PR担当?のタケシさんの努力の甲斐あってか、大ホールは8割以上の入りだ。 昨年は、オーケストラ付のモーツアルトレクイエムの全曲演奏という大変力の入った演目で、本気で感動した。 今回は、ミュージカルを含めた合唱曲が3品並んだ。

最初の「新しい歌」は、出だしから元気のいい曲だった。 いつもRKのアンコール曲として馴染みの深い谷川俊太郎の詩による「きみ歌えよ」は、いつ聞いてもすがすがしい。 「うたをうたうとき」など歌に寄せた小品5曲がすっきりと歌われた。 10分の休憩を挟んで、第二部の「レ・ミゼラブル」からの抜粋曲に入った。 日本でも超ロングランの記録を持つこのミュージカルは残念ながら観ていないが、最初にあらすじの説明があったおかげで、中学校の頃に読んだ「ああ、無情」の筋をおぼろげに思い出した。 パンを盗んだために何十年も牢獄に繋がれた囚人ジャンバルジャンが、ひもじさゆえ銀の蜀台を盗むが司教の慈悲で救われ、今度は街に出て自ら貧しい人のために戦う。 最後は革命の戦士の若者を身を挺して救う感動的なストーリーだ。 さすがに細かな場面までは、思い浮かばなかったが、ロマン派の巨匠ユゴーの小説を思い出しながら、懐かしい気持ちで聞いた。 

今回は衣装も工夫されていた。 最初の2つのステージは、男声、女声ともに黒のシャツに黒のスラックスで統一されていた。 首や胸には各々が思い思いの色のタイやスカーフ(タケシさんは見覚えのある赤い鉢巻だったが)を身に着けて彩りを添えていた。 

タケシさんの昔の会社の同僚が毎年数人集まるこの演奏会。 会うのは一年ぶりだったりするのにそんな気がしない。 今はそれぞれ別の職場での近況を語っていると、20分の休憩時間はすぐに過ぎてしまうのだ。  第3ステージの曲「花さまざま」は、44歳でガンのためになくなった若い学者の遺稿の詩に歌がつけられたものだという。 それを聞いただけでも、なにやら予感に打ち震えそうだが、第一曲の「すずらん」から、根底に流れる明るく、澄んだ、時に悲しい響きに引きつけられた。 ショパンのピアノ曲をイメージして作曲されたというが、バラードやスケルツォをイメージさせる華麗なピアノの旋律と合唱の掛け合いが見事な音楽を生んでいた。 特に、第3曲「グラジオラス」は、曲調も明暗に富み、時間的にも長いもので感動を覚えた。 それにしてもピアノの赤間さんの演奏には毎回感心する。彼女が弾くと演奏全体が引き締まる。 ソプラノとアルトのソロも良かった。 

アンコールでは、日程も決まった来年の第7回演奏会の曲から一曲披露するなど、心憎い演出である。 しかも中々良い曲だった。 「さようなら、皆様、、、」で最後を締めくくるRK放送合奏団の演奏会は、歌が本当に好きな人たちが、歌の喜びを聴衆に分かちたいという暖かい気持ちにあふれている。 プロによる完璧な演奏だけが、何も感動を生むものではないということを改めて教えてくれる。 もちろんある程度以上のレベルになければ、人を感動させる音楽はできないし、そのための技術と努力がこの合唱団にはある。晩秋のひと時、RKの演奏を聞きながら、ふと日常を離れ、改めて人生にとって大切なものは何かを感じることができる時間であった。
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コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
ありがとうございました (タケシ)
2005-11-22 22:41:35
yasumaruさん、毎年のご来場ありがとうございます。今年はコーチングのテクニックを駆使して団内の「ベクトル合わせ」と「旗振り」に徹しました。お楽しみ頂けたでしょうか?
 
 
 
また同窓会やりましょう (ヨシ)
2005-11-23 11:44:17
演奏会を口実にミニ同窓会を楽しみに出かけたヨシです。yasuさんもブログをお持ちだったんですね。私は、誰かと会った後の写真配布用としてしか活用していないので、あまり更新してませんが、同世代の思いが綴られてるyasuさんのブログは少し過去に遡って読ませていただきました。



少し前のことですが、総選挙の結果は情けなかったですね。でもどなたかのコメントにあった様に、残念ながらこれが国民のレベルなんですね。子供のいない私は、日本の未来に期待していないので、自分の老後を賄える見通しが立ったらとっとと日本を脱出して、アジアの国で気楽に余生を送りたいと考えてますよ。
 
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