約一ヵ月ぶりの更新。
その間『小樽マイワシ』『初の室蘭ボート』と2回ほど
釣りには行ってたけど忙しくて更新はしてなかった。
この2つの釣行は又後ほどUPするとして
今回は先週末に行った『磯ハチガラ狙い』を更新。
事の始まりは、7月末に“激磯ハチガラー”hojoさんと久々に釣りをし、
いつもどんな感じでハチガラを釣ってるのかを聞いたところ
オレ達が思ってるソイ釣りとはカナリ違う感じで、
そこに興味を持ったのが始まり。前から磯にも一度行ってみたかったしね。
事前にオレがいろんな質問をガンガンして本気度が伝わったのか、
ある日hojoさんからA4×3枚の『磯の装備&ポイント解説』メールを貰った。
それを読むと『水曜スペシャル川口浩探検隊』ばりの
過酷さを感じとってしまったので
「これは軽い気持ちではダメだ。まず一回ミーティングが必要だ。」
と思い、磯釣り講習会兼お食事会を開いてもらった。
そこでhojoさんにyanaさん&ちづさんを紹介してもらった。
かなり行動力のあるお二人でロックフィッシュを始めて2年との事だったが
今後バリバリのロックフィッシャーになりそうな気配がプンプンだ(笑)
次回この5人での釣行を約束した。
ちなみにオレがハッチーを釣ったのは、
2007年3月に激寒の夜中に東積丹で釣ったのが最後かと思っていたが、
色々調べると2008年9月に白老で真昼間に釣ってたようだ。
でもこの時はあくまでもアブ狙いなので記憶にもほとんど無かった。
↑3年前の白老での26cmハチガラ。
親父に借りたウィンドブレーカーが渋い。
ハッチーは夜しか釣れないと思っていたが、過去の釣行を調べていくと
室蘭沖堤や白老でチョイチョイ日中にも釣ってたようだ。
いずれにしても最近アブばっか釣ってるオレ等には初挑戦の磯ハッチー。
渓流釣りで使ってたウェダーを6年ぶりに引っ張り出し、
土曜日の夜にhojoさん、yanaさん&ちづさん、オレ&ペー君の5人で
積丹方面に向けてhojoさんカーで出発。
この日は北西の風で日本海側はほとんどのポイントが厳しいらしい。
オレが予報見た感じではナントカなると思っていたが、
途中海を見ると、いつも凪まくってる余市のあたりでも
ちょっと波があったのでポイント選択が難しそうだ。
しかし百戦錬磨のhojoさんは、そんな時でもビギナーなオレ達に合った
最適な釣り場に案内してくれた。9時ちょっと前に現地到着。
ここは歩いていくと、
旧道歩き→テトラ降り→磯(本命ポイント)→防波堤(いちおう沖防?)
の順に行く事ができ、たぶんhojoさんにとっては超安易なポイントだろう。
まずは一気に防波堤まで行って、いつもと変わらないソイ釣りから。
開始早々ちづさんがヒットし、hojoさんもクロソイ釣ってる。
オレはアタリがあってもフッキングしない。焦る。
そこで防波堤キワ調査してると結構フォールでガンガン来る。
チビガヤをゲットし、とりあえず落ち着きを取り戻した。
しばらくしてリグ交換から戻ってみると何やら盛り上がってるので
見に行くと、ちづさんがヒラメ釣ってる!!
小さいとはいえオレもペー君も一度も釣った事無い希少な魚。素晴らしい!
磯という事でベイトロッド一本で来てたペー君は若干苦戦中。
軽いリグが扱えずブーたれていたが、やっとこクロソイGET。
↑エアーベイトの赤で。ペー君は「ゲジゲジのワーム」と呼んでいた。
防波堤の西側は浅くてボトムもあまりゴツゴツしていない。
手前のケーソンのみ。
でも防波堤の東側はたぶん岩が入りまくっててイイ感じ。
スピニングからベイトに持ち替えてガンガンフォールさせてると・・・
↑チビガヤだ・・・デスアダー緑で釣れた。
ちづさんはポツポツ釣ってたようだが、オレはその後
全然反応が無いので一度西側の基地に戻った。
するとhojoさんが途中通ってきた磯の方に行ってる。
オレも行こうと思ったら「みんなで行きますか」という事になり
ここから本名の磯ハチガラ釣り開始。
ちなみにオレがhojo先生からリサーチした『磯ハチガラmethod』とは・・・
・岩のヘチ(キワ)や溝、穴などを狙う。
・基本フォールで。フルキャストなんてしない。
・ネチネチ粘らない。反応無かったら即移動。
・釣果に対してワーム選択の重要度は低い。(あんまワームは関係ない?)
・水深1m以下の浅場でもいる。
・フォールスピードはあまり関係無い。いれば喰う。
・確実に喰いのイイ時間帯がある。
・水はキレイな方がイイが、潮が死んでてもOK。
・とにかく足使え。キャストの回数が重要。
こんなところだろうか。
今までやってきたソイ釣りとは全然違う。
正直この話しを聞いて、かなり興味を持った。
なぜならオレとペー君のアブ釣りにかなり似ているから。
特に1~4番目はハイシーズンのアブ釣りと共通だ。
ネチネチ粘らない釣り方だと、リグのロストがほとんど無いのも
手返し良くキャストできて楽しい。
最後の「足使え」ってとこも、先に見つけたモン勝ちだと思ってる
オレのアブ釣りと通ずるものがある。
いるかいないか分かんないとこで、アプローチを変えながら延々やるよりも
一投して、居なけりゃ次って感じでポイントをドンドン変えて
探って行く方が、オレは絶対楽しいと思うんだよな~。
前置きはこの辺にして磯へ。途中、超浅い手前のトコを指して
「こういうトコにもいますよ~」とhojoさん。
まずみんなで中間部まで行って持ち物を置き、オレは一人手前に戻り
先ほどhojoさんが言ってたポイント調査へ。
2~3m向こうの岩のヘチにキャスト。するとフォール中にキタ。
まぁまぁの引きだな~と思っていたらチビハッチーだぁ!!
デジカメもスケールも持ってないので目測15cmくらいだけどね・・・
とりあえずこの釣り方が間違って無い事が証明された。
しかし、この後もチョイチョイ釣れるんだけどチビガヤばっか。
手前ポイントを打ち尽くし、中間部~最奥部へ。
中間部ではペー君とちづさんが。奥にはyanaさんとhojoさんが行ってた。
すると、超浅そうなトコにいるhojoさんから
「たぶんハチガラですわ~」のご報告が!
26cmのプリプリハッチー!
さすが第一人者!きっちり結果出しております!
オレは中間部では全然アタリ無いけど、最奥部ではポツポツガヤが釣れた。
あまり浮いてる感じではなかったがボトムべったりでも無かった。
浅場での1/2ozシンカーのフォールに喰ってくるので
スイッチ入っちゃったヤツが来てるのだろう。
とにかく磯の先端から激浅の根元部分まで、
落とし込んでは移動をひたすら繰り返す。
そんな中、最奥部でやってるとyanaさんがハチガラっぽい柄のクロソイGET。
オレは今日未だにクロソイ釣ってない・・・
ちょっと戻って、足場の高いトコから水深のありそうなキワに落としてると
同じポイントでガヤが連続して釣れた。たぶん20cmくらいの。
やっぱりハチガラは浅いトコの方がイイのかな?
磯に移動してから2時間半。
正直ハチガラ狙いにはあきらめムードが漂ってきた。。
やってもやってもクンクンっていうチビガヤっぽいアタリばっかだし、
やっと釣れたと思っても予想通りのガヤだし。
まぁガヤでも釣れてるだけに、釣り自体は飽きずに続けられたけど。
中間部にいるペー君のトコまで戻ると、
hojoさん29.5cmハチガラGETの報を聞き、
経験の違いを痛感。これまたカナリ浅そうなトコで釣ってたらしい。
磯に来てからここまでかなり苦戦中なペー君が
「なんで私達には釣れないんだろう。」とお悩み中だったので、
「フォールスピードやワームチョイス、ポイント選択にしても
hojoさんとオレ達にはやっぱり違いがあるんだろう。
例え小さな違いだったとしても、アブと違ってハチガラはたぶん
絶対数が少ないから結果に顕著に現れるんじゃないか。」と2人で分析。
というか、慰め合っていた(笑)。
↑あまりにも魚が釣れないので、ペー君が水溜まりのカニを撮影。
オレは一応7~8匹ガヤを釣ってたので、なんとか気持ちを繋いでいたが
それでも4時間くらいやっての釣果なので渋い事に変わりは無い。
色々歩いて探ってはいたものの、正直魚種はなんでもイイので
とにかく魚を見たくて頑張っていた(笑)。
時間も1:00を過ぎてhojoさんから、
「あともう少しやって終わりますか~」との通達が。
若干ホッとしたものの、hojoさんとyanaさんがこれまで行ってなかった
手前の外海側の磯に行ったので、オレも遅れてそれに着いて行った。
移動途中オレは序盤の15cmハチガラポイントで粘ってみたが
やっぱりダメ。yanaさんは近くでクロソイ連発していたが。
最後に今日一度も打ってない、外海から潮がダイレクトに入ってきてる
2mくらいの溝にチョイ投げしてみた。
奥から手前に潮が入ってきて、久しぶりにリグが流される。
するとフォール中にドン!なんかキタ!!
巻き始めると明らかに今日イチの重みで、結構引く。
チビめのアブかな~とも思ったが、この時間この場所で釣れるのは
間違いなくヤツだろ~??
イェーイ!27cmハチガラ!!
やってやった~!!hojoさん写真ありがとうございます!
これは嬉しかった。久しぶりにデカアブ以外の釣果で喜んだよ~。
『ズコーン!』という程のアタリでは無かったが、
たぶん垂直にフォールしてる時ならズコーン!ときてたんだろうな。
最後にクルマの前で記念撮影。
久しぶりのオカッパリ大人数の釣行は、
釣りを始めた頃に色んな人に連れて行ってもらった頃の事を思い出し、
とても懐かしい気分だった。
そして初めての磯ハッチー狙い。
達人hojoさんでも良型の複数匹釣果は多くない様なので
なかなか厳しく、上達に時間が掛かりそうな釣りだ。
しかし、この冒険っぽい感じが楽しい!
なによりこの釣り方が楽しい。
明らかに通常のソイ釣りよりオレの性に合ってる。
しかも釣れるポイントが意外にも浅場なんかもOKなので、
この条件に当てはまるトコってかなりあるんじゃないだろうか。
hojoさんも「積丹で釣れない磯は無いなんじゃないか」とか言ってたし。
ただ一つ問題が。
どう考えても日中に下見が必要だ。特に女性連れなら尚更。
というか、そうした方が釣果も上がる気がする。
まぁこれは経験者の案内があれば問題無いか。hojoさんのような(笑)
今後チョクチョク磯に足を向けるのは確実だろう。
ただ日中やるアブ釣りより過酷なのは間違いないので
ペー君がどこまでヤル気を出してくれるか・・・
そして次の日の夜。
ご近所さんだった事が判明したyanaさん&ちづさんの家にお呼ばれして、
お互いの釣果料理でお食事会をする事に。
もちろん家は最後に釣ったハチガラ担当。
今までもたまに自分たちで釣った魚を食べた事はあったが、
人に食べさせるとなると気合入れなくてはいけない。
しかもハチガラはオレ達も食べた事が無かったので
捌くのに失敗して身がグチャグチャになる等の失敗は許されない。
で、今回挑戦したのは『ハチガラの松皮造り 昆布風味』。
皮を残して捌いたハチガラの、皮面を軽く湯引きして昆布に載せるだけ。
↑皮が結構硬くて切り分け難かった。もっと切れる包丁が欲しい。
やっぱり味は淡白だったけど、身の弾力はとんでもなかった。
今まで釣った魚の刺身では断トツに美味しい。
そして使用した昆布は・・・・
↑ペー君の実家から調達した“特選 利尻こんぶ”。
実際買ったら幾らするんだ??そうとう高そうだ。
今までアブは何回か食ったけどソイは正直ちょっと苦手だった。
なぜなら、なんとなくソイ臭がするから。
しかし!今回のハッチーは全く嫌なニオイがしない!
たぶんhojoさんがやってくれた血抜きの仕方が上手かったのだろう。
捌いてる時もまったく血が出なかったし。
↑ペー君作の『ハチガラのあら汁塩風味』。絶品だった!
アブやカジカのあら汁が最強かと思っていたが、
間違いなくハチガラが一番美味しい!
脂も浮いてて濃厚なんだけど上品な味で最高。
↑ちづさん作『ソイ&ガヤのアクアパッツァ』。
ヤバ過ぎる!うまい!!
残ったアクアパッツァ汁を使った『パスタ』は
今まで食べたパスタの中でNo.1だろう。
暫定一位だったオレの豆イカパスタはブッチ切りで抜かれてしまった。
釣りも食事会も楽しく最高の週末だった!
こんな楽しい釣りにお誘いいただいたhojoさんありがとうございました!
そして今後の『太平洋アブ狙い』に引きずり込むべき同士が見つかった。
yanaさん&ちづさんという名の同士が(笑)。
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お料理上手ですね。
湯引きした皮はそのまま刺身で食べて違和感無く食べれるんですか?
試した事が無いので気になりました。
ハチガラ釣果おめでとうございます!
釣果も勿論の事、文章も物凄く読みやすく判りやすい!
オレが3年掛かって得たメゾットをyasuさんこの一度の釣行で全て把握しちゃいった様に感じます!
初めてのハチガラ狙いがオレとの釣行だったと言う事自体と、ハチガラの「美味しさ」を共感できた事を凄く嬉しく思います!
久々にここのブログで「夜釣り」の更新記事を見た気がします(笑)
更新ひそかに楽しみにしてました!楽しい文章、流石です。見習いたい…
磯を攻めたくなった気持ち、太平洋のアブにも挑戦したい気持ち、同じように思っています。
偶然にも家も近いことですし、今後ともぜひよろしくお願いします!そして釣れた魚を一緒に食べましょう(笑)
はじめまして!
コメントありがとうございます!
ハチガラの皮はですね、
ペー君は食感がイイと言ってましたが、
正直僕はチョット硬くて食べずらい気がしました。
見た目はイイんですが、次回は皮剥いて食べそうです。
先日は大変お世話になりました!
“全て把握した”なんて滅相もございません。
ハチガラ釣りも奥は深いんじゃないですかね~。
ただ、記事中にも書きましたが
ハチガラは絶対数が少ないと思うので
アブやクロソイよりも結果の評価の仕方が難しいですよね。
アブの場合まわりより5~6本多く獲れれば『間違ってない!』
となりますが、ハチガラの場合1匹釣れて『間違ってない』と
考えてイイものなのか?
やっぱり回数行くしか無いですね!
ハチガラの美味しさには本当ビビリました。
アブよりも間違いなく好きになりました。
先日はお疲れ様でした。
楽しい文章なのは、楽しい釣行だったからですね。
どうしようも無い釣行の時はどうしよう無い文章になってる筈です(笑)。
今後磯にも行きたいんですが、自分たちだけで行くのは
やっぱ敷居高いですよね~。
次回は太平洋デカアブを一緒に食べましょう!