【ツカナ制作所】きまぐれ日誌

ガラス・金工・樹脂アクセサリー作家です。絵も描いております。制作過程や日常の話、イベント告知等。

金箔銀箔銅線銅版色雲母~でトンボ玉!(バーナーワーク編)

2017-06-12 22:43:05 | 大学
多分ね、タブレット使ってる人なら一度は経験あると思うんですけど、寝転がってタブレットいじってたら顔面にスコーンと。

いやー悶絶した。iPhoneより破壊力ありますからね。アゴ割れるかと思った。





まあそんなことはいいのだ。今週から新しい技法始まったんで溜まってるネタ消費しないと。

つーわけでバーナーワーク!異物混入…って書くと人聞き悪いなw

今回はガラス以外のものを封入する方法を学びました。




ガラスは繊細だって話は再三していますが、急な温度変化だけでなく異物混入でも割れやすいんです。ただ、ガラスと相性の良い物もあって、銅なんかは良いって言われています。

異物どころか、会社や成分の違うガラスを一緒に使うだけでも割れてしまうことがあります。

国産は佐竹ガラス(HP:http://www.satake-glass.com/)ってのとキナリガラス(HP:https://www.tonbodama.com/kinariweb/)が代表的なのかな。学校で使ってるのは佐竹です。

日本と外国でもガラスの質が違うんだとか。ミネラルウォーターみたいっすね。




さてさて、まずは玉作を作り、鉄板の上の銀箔をくっつけます。





全然写真撮れなかったんで諦めたんですけど、銀箔は酸化と還元で全く色味が変わります。

このバーナーにはオレンジと青のコックが付いていますが、オレンジでガス調整、青でエア調整ができる仕組みになっており、エアを入れていれば酸化、ガスだけなら還元になります。

前にご紹介しましたが、ガスだけで熱しすぎるとススが混入するので、入れたくない時は注意です。


あと、よく作家さんが使っているのはこのエアーバーナーではなく酸素バーナーだそうです。酸素バーナーのほうが温度が高く、鉛ガラスやソーダガラスだけでなく耐熱ガラスの成形も可能なんだそうです。

鉛やソーダは火の外で放置してしまうと急冷されて割れてしまいますが、耐熱はそれが無いのでより色々な作業ができるようです。いいなぁ。



銀箔がむき出しだと使っているうちに色が変わってしまうので、上に透明ガラスを被せます。こうしている間にも銀箔が熱で変色してしまうため、理想の色を出すのはとても難しいです。

二度と同じ色は出せぬw





先生はすっげー綺麗な青色出していました。銀があんな鮮やかな青色になるとは知らなかった。七宝であんな色出せたこと無いですよ。何が違うのか分からないけど、この経験をあっちでも生かせたらいいな。




さて、二つ目!

異物を入れる場合は大抵上に透明ガラスを被せるので、下玉はちょっと小さくすると作りやすいですかね。

これに、今度は色付きの雲母をくっ付けます。雲母というのは大理石の黒い部分だそうな。自然に六角板状の結晶ができ、日本画なんかでも使われます。きららとかマイカとか、ギャルゲの攻略対象みたいな二つ名があります。















ここで雲母コロコロ。

いかんじにくっ付いたらまた透明を被せます。誰かが「ミラーボール」とか「バブリーw」とか言ってました。確かに!













透明を巻いたらコテで左右に広げてきれいにコーティング。









さらにその上にメスで切り込みを入れたり、ホールメーカーでヘコみを付け、銀箔を付けて熱します。









すると、そこだけ銀箔が縮んで無くなるので、不思議な表現ができます。



これは先生の遊びですが、金箔を付けてブローパイプを吹き、金箔付きガラス粉が作れるか実験していました。







でも金ってやっぱり硬いですね~。乳鉢乳棒じゃ歯が立ちませんでした。




こちらが私の作ったものたち。





とくにこの一番大きいのが気に入りました。青の下玉に銀箔を被せたら熱しすぎて黄色っぽくなってしまったんですが、これに透明をかけたら川面のようになったのでコテで面を作りました。

光にかざすと本当に水底みたいで気に入ってます。




約一ヵ月後にトンボ玉の講評会があるので、その時はこれを利用して授業外で何か作ったものを提出しようと思っています。がんばるぞい!

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