【ツカナ制作所】きまぐれ日誌

ガラス・金工・樹脂アクセサリー作家です。絵も描いております。制作過程や日常の話、イベント告知等。

【金工】ロストワックス初挑戦!塔柱華葬~前編~

2018-02-12 17:44:38 | 大学
おっすおっす!相変わらず不定期でスンマセン!

今回の授業ネタはねぇ、いいぞ。とても面白い授業でした。

自分、素材としては金属が一番好きなんですよ。作品としてはガラス、製作過程としては陶芸が一番かなァ。なんでも使えるようになるのが理想です。



んでね、今回使ったのは金属、ホワイトメタルです。曲の一ジャンルかなって?うーん惜しい!

ホワイトメタルは融点が低く、磨くとキレーな銀白色になる合金です。さっくり説明すると鉛、錫プラスアンチモンとかでできています。今回使ったのは九種なので、鉛が82~86%、錫が5~7%、アンチモンが9~11%。

専門の話はこんくらいにして、制作過程をダイジェストで(`・ω・)b




まず、今回使う「ロストワックス」という技法に必要なワックスを作ります。とはいえ今回は調整くらいでしたが。





ワセリン、パラフィン、マイクロワックスを混ぜて作業しやすい硬さに。



ニクロム線ヒーターで溶かして、石膏板の上などで冷まします。







この作業の順番待ちをしている間に、スパチュラ(のようなもの)を各自作成します。





バーナーで加熱して、ひたすら金床の上でガンガンハンマー振り下ろすわけですよ。気分は武器職人(´ω`♪)




さて、今回は石と金属を組み合わせた作品作りというテーマがあるので、石に直接ワックスをくっつけていきます。

これはボツにしたもの。








植物のような、建造物のような…気持ち悪い?w





さて。原型が完成したら次の工程へ。湯口を作り、真ん中に丸い穴のある鉄板に溶着。










そして中心に湯道。これが、溶けた金属が流れる通路になります。



ここに、石から外したパーツを全て溶着。










表面をモールドミックスで覆います。五ミリ厚で十回くらい重ね塗りしました。





これは耐熱性能がすごいですね。あと、焼成するとすっごく丈夫になります。厚塗りするとヒビが入っちゃうけど。石膏みたいに大量にいらないし、ガラスとかでも使えるのでは??値段は張るけどとてもいいですねコレ。



さあ、さっきのクリスマスツリーみたいになった原型が真っ白になったら…ヘルファイアでバーニングします!



おらおらー!燃えろー!


溶けたワックスが下にある水入り容器に垂れて、全部無くなったらワックスがロストしたってことです。

モールドミックスは焼成中、一度真っ黒になって、また真っ白になるのが目安です。




モールドミックスの型が完成したので、溶かしたホワイトメタルを型に流し込みます。







うーんサラッサラ!




さて、次回いよいよ型から外しますよ(`・ω・)>

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