【ツカナ制作所】きまぐれ日誌

ガラス・金工・樹脂アクセサリー作家です。絵も描いております。制作過程や日常の話、イベント告知等。

【ガラス】ビンの中の、水のセカイ(後編)

2018-06-23 18:03:34 | 大学
←前編

おっす!いや~湿っぽい日が続きますねぇ。

先日大阪ですごい地震があったそうで・・・知り合いは皆さん無事だったようで幸いです(― ―;)読者さん方もお怪我など無いといいんですが・・・

自分は一日のうち三分の一が移動中なので、関東圏で大地震があると出先の電車内で立ち往生する確率がわりと高くてビビッてます。





ではでは、前回に引き続きガラスビン制作の様子をダイジェストで!

0.3の銅版を切り、フタバスズキリュウを作っていきます。資料はもちろん、この間の上野の国立科学博物で撮ったもの。











さーて、切るぞい。











んお~難しい!頭から尻尾にかけては一枚で作れたけど、胸骨?とか骨盤は深く考えずに別に作ったので後々悩みのタネに(―ω―;)

別々に作ってしまったがゆえ、とりあえず溶着しようとするも0.3が薄すぎて先に溶けて垂れだしてしまい、指を火傷するだけで失敗・・・



最終的に銅線でぐるぐる巻きにしました。今度似た様な事する時は、なるべく一枚の銅版から切り出すつもりです。反省!




ビンの型取りなどは前編でご紹介したものと変わらずなのではしょります。

平盤、やすりをかけ、パーミスとセリウムで磨いて・・・完成!


ぎぇー寄ったァアアアア。゚(゚´Д`゚)゚。





縦向きの型にしたところ、どうやらガラスの重圧で圧死してしまったようです・・・溶着させようとした時に酸化&劣化しただろうしな・・・

横向きにして、さらに潰れやすい空間にガラスの塊を抱かせて、型の合わせ目で銅線を固定・・・と、そこまでやればなんとかなったかも。

ま、これはこれで・・・嫌いじゃないです(`・ω・)b











とくにこの角度。

Aスキのカレットのみを使ったんですが、透明度がえらく低いのは粒のサイズが小さかったからでしょうな。失透ってやつかとも思ったけど。

ビレットの塊をドカッと使えば透明度は高くなりまする。





他の三つも、磨いてスタジオ撮影。

まずはリーフィシードラゴン!











銅板自身は赤っぽく発色して、銅版に触れているガラスが青くなります。きれいだ!

銅版の発色プラス銅粉、さらに色付きのビレットで着色しているのでかなり鮮やかな青になりました。




そしてタツノオトシゴちゃん。

この子もフタバスズキリュウと同じく、ガラスに押しつぶされて沈んでしまいました。上下逆に完成するので浮かんでるように見えますが・・・








あと、半分くらいガラスが足りてなかったやつ。

これはこれで割れ口が面白かったのであまり加工せず。

内容物は先輩に頂いた膨張率不明な緑のガラス、鯛の頭蓋、アルミ片です。相変わらずアルミはきもい(褒めてる)







一面だけよっく磨いたら中がくっきり見えてキモさが増しましたw



今回の教訓は何より、「ガラス量は正確に計算しろ」「量より質」です。

この、ビンに自分の世界を閉じ込める、というテーマは大変気に入ったのでまたやります。ビンのフタにジオラマ作ってみたり、とにかく自分は何かに「封じ込める」のが好きなのかも?





追記:
作品名決まりました!
リーフィシードラゴン「青い夜」
フタバスズキリュウ「太古の夢」
ヒビ「眠りの堆積」
タツノオトシゴ「低速浮上」

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