ヒサカキの葉

　ツバキ科ヒサカキ属【ヒサカキ】

　神棚にサカキを飾る時期になった。この地域にはヒサカキしかないので代用する。
　あまり葉っぱを良く見たことがなかったので、少し観察する。

　互生、楕円形、厚め、表は濃緑色、裏は淡緑色、無毛、長さ５ｃｍ前後、葉縁の鋸歯は上の方三分の二くらいにある。
　鋸歯先端の針状突起は、外向きではなく、葉縁沿いかやや内側に向いている。葉先を拡大すると、先端が凹んでおり、凹みの真ん中に針状突起がわずかにあるようだが、裏側に向いていて表からは良く分からない。

　　
　　2013.12.30　ヒサカキの葉　庭で

　　
　　左：裏面　　　右：表面

　　
　　鋸歯

　　
　　葉先（表）

　　
　　葉先（裏）　　

サネカズラの実

　マツブサ科サネカズラ属【サネカズラ】、実葛

　赤い実がなる‘つる植物’を見つけた。お初にお目にかかる。
　葉はやや厚く常緑で、表面は濃緑色で光沢があり裏面がやや斑に紫色にそまり、毛はなく、鋸歯が何対かある。
　実は赤い小さな球果が集まって、一つずつ赤い果托に付いているようである。所々とれている。

　何かの健康器具にも見える。一応「サネカズラ」としたが、いくつかの図鑑には関東以西に分布とある。ここは・・・？　来年の花を確かめよう。

　　

　　

　　
　　2013.12.22　新潟市西蒲区　角田山麓で

ヤブツバキとサザンカ

　ツバキ科ツバキ属【ヤブツバキ】と【サザンカ】、藪椿、山茶花

　これも似ている植物。花ごとボトッと落ちるのがツバキ、花びらがバラバラに散るのがサザンカ・・程度の知識しか無いので、もう少し良く見てみることにした。

　葉は、ヤブツバキの方が長くやや裏側に巻く。明かりにかざすと、ヤブツバキの葉脈は黄色く透けるが、サザンカは透けない。葉先は、ヤブツバキの方がとがっていてその先に針状突起があるが、サザンカは少し凹んでその真ん中に突起があるような形。
　枝は、ヤブツバキはつるっとしているが、サザンカは毛があってざらつく。そんな感じだろうか。

　　
　　ヤブツバキ

　　
　　サザンカ

　　
　　葉　　左：ヤブツバキ表裏(長さ約10cm)　　右：サザンカ表裏(長さ約6cm)

　　　　　　
　　明かりにかざした葉　　左：ヤブツバキ　　　　　右：サザンカ

　　　　　
　　葉先　　左：ヤブツバキ　　　　　　　　右：サザンカ

　　　　　
　　枝　　　左：ヤブツバキ　　　　　　　　右：サザンカ

コノテガシワ

　【コノテガシワ】ヒノキ科コノテガシワ属、児手柏

　いわゆる‘コニファー’の類い。
　ヒノキの仲間で、葉裏も葉表も同じような造りをしているので、コノテガシワなのだろう。さらに細かく言うと“センジュ”という品種ではないか。
　しかし今回調べるまでは「カイヅカイブキ」だと思い込んでいた。また一つ勉強になった。

　　

　　

　　
　　2013.12.14　隣家の庭木

アカマツとクロマツ

　先だって黒松が枯れたが、まだ残ってる黒松もあるし、赤松もある。

　この２種、明らかに違うが、どう違うのか見てみることにした。

　　　樹の色は当たり前だが、アカマツが赤い。しかし剥けないと良く分からないかも・・
　　　葉の長さはクロマツの方が長い。アカ10cm：クロ13cmくらい。
　　　葉の太さもクロマツの方が太い。アカ0.9mm：クロ1.1mmくらい。
　　　葉の先はクロマツの方がとんがっている。皮膚の柔らかいところに立てるとクロマツは痛い。
　　　芽はクロマツは白っぽく、アカマツは赤っぽい。


　　
　　アカマツ

　　
　　クロマツ

　　
　　左：アカマツ　右：クロマツ

　　　　
　　葉の先の拡大　　　アカマツ　　　　　　　　　　　　　　クロマツ

　　
　　アカマツの芽

　　
　　クロマツの芽