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「人間の品格」を読む

2014年05月17日 | 本と雑誌

古書店ではないが、我が家の書架から昔買った「人間の品格・安岡正篤先生から学んだこと」(下村 澄著)を見つけて拾い読み。(門仲の『大坂屋』のご常連にも、安岡正篤氏の流れの財団の関係者の方がおいでになった。)

この種の本では、稲盛和夫とか松下幸之助とか多々あるが、共通なのは、すべて「ごもっとも」と言うことが書かれていることだろう。

いくつか披露。

1.「ツキ」を持った人の重用と言うのが書かれている。ごもっともな話。昔S航空会社にいたとき、時のS会長が引っ張ってきた役員にRという人がいた。S会長が社長していた(いまでは旅行業界で一、二を争う会社)会社からひっぱられた人。まず、仕事は全くしない、決断力はない、ただ人が良いだけ。でもS会長は、「能力は期待しない。Rはツキのある男だから、運気が上がる。それだけで良い」と常々言っていた。でも、その気配は全く無く、今はその人も勿論いない。今まさに、時代の寵児であるS氏ではあるが、間違いもあると言うことだ。いや間違いが世間に知られていないだけかもしれない。すみません、澤田さん。あ~あ、名前を言ってしまった。

2.「小信を忽せにせず、有事を済う」。しかし現実は反対に「そのうち一緒にメシを食おうや」「そのうちそのうち遊びに行くよ」はまず実現しない会話がまかり通ると。まさに『NATO』。誰々には全く関係ないが、だれかに電話すると、「いま、こちらからかけようとしていたところ」という返事をもらうことがあるが、これも気軽に言われるが、気になるところだ。重なるとより気になる。

3.「女三人よれば、皿に穴が開く」。日本と韓国の感性の違い。儒教文化を同じとする、両国の文化は、自己主張を正とする韓国、自己主張を抑える日本を取り上げている。某社にも優秀な韓国人女性が働いているが、日本には永いが、韓国流指導。もったいない。この本の別の章にも、欠点を直すより長所を伸ばした方が得策と書かれていたが、長所をこれ以上伸ばすのは難しい場合はどうするのか?今のこじれた日韓関係を見ると、日本の総理大臣もわかっているのか?日米韓の首脳会談で韓国語で挨拶して無視されたことも、相手には弱腰と見えただけだろう。親近の情を見せたい努力は逆効果。だから外交は難しい。

今『国家の品格』も併読しているが、自分の『品格』の低さ・無さには言い訳の術も無い。

追記:本の中で、マスコミ出身出身の著者が、テレビのキャスターは、出たてはだだの女性だが、人に見られているのでどんどん綺麗になると言う話を書いている。本当にそうだ。今のNHKの(東京外語大出身)お天気お姉さんは、あごの形まで変ってきた。


『高橋竹山』を読む

2014年05月16日 | 本と雑誌

またまた古本。奥村書店で『津軽三味線ひとり旅』(高橋竹山著)を買う。

前にNHKの「そして歌は誕生した」で作詞家の星野哲郎と出演していた。北島三郎の『風雪流れ旅』だったが、感動的な番組であった記憶がある。

実際は、聞き書きのようであるが、方言ですべて書かれていて、楽しく一気に読んだ。

人間の根源的能力の欠如(例えば目が見えないこと)で異能を発揮する例は、最近人気の日本の若きピアニストの例やオリバー・サックスの『妻を帽子とまちがえた男』、『火星の人類学者』の多く書かれている。高橋竹山は三味線という世界では異能の人なのだろうが、それとは別に、厳しいというか激しい生き方に驚かされる。津軽と言う風土だったからなのかどうかわからい。

本の中に「ほうはい」という言葉がでてくるが、弘前は岩木山の麓の銘酒『豊盃』を思い出させる。

来週でも、京橋の名店『龍馬』で『豊盃』を呑もう。


本:『属国』 副島がオリジナル?

2014年02月08日 | 本と雑誌





今朝は起きると雪景色。今も降り続く。東京は大雪警報で、最終的には20センチくらい積もるとの予想が出されている。こちら田舎はなぜか大雪注意報。

柿の木には、小鳥というには大振りで、なぜか太めな鳥(尾長?)が柿の残った蔕を啄ばむ。

誰が選んでいるのか知らないがYAHOOニュースには、アメリカ大使館報道官の談話として、NHK経営経営委員でもある、作家百田尚樹の「南京大虐殺はなかった」発言に苦言。

なぜアメリカが?アメリカは日本を「属国」と明確に位置づけしているからです。いつから?1952年のサンフランシスコ条約締結後今日までずっとです。

日本人はお人よし(アメリカ人はこれをバカと見なす)ので、「トモダチ作戦」「おもいやり予算」「2+2」「ケネディ大使」で真実を理解しない。

副島によれば、「属国」の命名者は自分であると主張していた。『転換期の日本へ』でも「属国」が頻繁に登場するが、副島とは行っていない。著者はアメリカとオーストラリアの学者で、ジョン・ダワーは『敗北を抱きしめて』でつとに有名。アメリカの外交文書を読み込んで書いているので、日本のことも日本人学者以上。驚く。沖縄県・下地島や鹿児島県・馬毛島に関する情報は初耳だった。

とにかく、今の安倍首相の路線は危険だ。


本:小室直樹から副島隆彦へ

2014年02月03日 | 本と雑誌
1月もあっという間に終わる。

世間は、盛り上がらない都知事選。半都民なのでどうでも良いが、日経御用新聞によれば、舛添優勢とか。タモガミは原発存続なので、今後本を買うこともない。反原発では細川もいいのだが、選挙戦略に誤りがある。弁護士は、所詮弁護士。やはり、最後はドクター中松?どうでもいい。

小室直樹の本を読む。痛快。こんな日本人がいたなんて誇り。南方熊楠を彷彿させる。いや、粘菌のみ南方熊楠とはスケールが違う。小室の弟子の副島隆彦の新刊も読む。(新刊といっているが、過去十年の著作の焼き直しで、だまされた気分)。副島の本にも出てくる、岡田英弘の『日本史の誕生』を再度読み直し始める。

小室にしても、副島にしても、岡田にしても、日本では異端児扱いにされている。時として、優れた人材はそのような扱いを受ける。言っていることは至極正しいのに。

先週の読書会で話題の、『歴史の暮方 共産主義的人間』(林達夫)、『近代の政治思想ーその現実的・理論的諸前提』(福田歓一)も本屋で立ち読みしたが、いまいち興味がわかないので迷い中。

しばらく『大坂屋』方面に足を向けていないが、どうしているだろう。