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年の終わりに! 西郷隆盛とフィリップ・コトラー

2013年12月31日 | 本と雑誌

今年も今日で終わる。

何とか無事終えることが出来そうだ。気がかりは、ブログに登場する関西のしっとり美人。来年手術だそうだが、それほど特殊な病気ではないので、黒にんにくで元気を付けて無事乗り切って、今よりももっともっと元気になってほしい。

1月の読書会の課題図書である『日本人とユダヤ人』でべた褒めする日本人。西郷隆盛と勝海舟。仕事の途中に新川の古本屋で2冊購入。

途中まで読んだが、これが意外と面白い。

生涯、西郷隆盛の本は買ったことも、読んだこともない。教科書くらい。正直、西郷隆盛のことは興味もなかったし、当然評価していなかった。上野の山に建つ姿は通勤電車から見かける。あの風貌がどうしても好きになれない。この本の著者は銀行員をつとめ、大学教授になった人のようだが、書いてあることが事実なら、認識を改めなければならない。本にも書かれているが、どうしても最後が最後だったので、一般的にもいい印象がないのでないか。でも、本当は、幕末、明治を背負って立った大人物のようだ。今のような交通手段がなく、連絡手段も限られている中、どうしてアレだけの偉業ができたのか。無血開場による江戸の町救済、大名・公卿の既得権の召し上げ等、並大抵の胆力・人間的魅力がないと不可能だ。直属の上司である島津久光との関係も最悪、島流しにもあい、不死鳥のごとく蘇るのは凄い。驚いたのは心中事件。西郷も一度身投げしたのだ。また、沖永良部島から蘇った理由は、沖永良部島で地元民、特に子供の教育や米の備蓄、お手紙作戦。

教えられた歴史の不正確さを知って、つくづく歴史知識の不明を恥じる。

回りにも鹿児島県人もいる。勿論B君のようないいやつもいる。しかし、過去に鹿児島のホテル・大手バス会社を持つIグループの人間とも仕事で付き合ったが、正直、いい印象は無い。むしろ軽蔑の対象であった。いまでも好きになれない。これは不変か?

日経新聞の「私の履歴書」のフィリップ・コトラーが終わった。このコラムは余り好きではないので読まないが、コトラーはある日たまたま読んで、面白くて、過去の新聞を取り出して一気に読んだ。経済・マーケティングは貧困・飢餓・疫病・環境破壊等とは無関係と思われているが、コトラーは「ソーシャル・マーケティング」で対応。

  『企業の目的は、利益の創造ではなく、顧客の創造である』

  『マーケティングの目的は、セールスの必要をなくすことだ』

企業の社会的責任、日本に対する理解度の深さ、アメリカの経営者の超高給に対する批判も楽しかった。読む本が多くて困る。

良いお年を!ね


佐々井秀嶺『必生 闘う仏教』を読む 【煩悩】

2013年12月15日 | 本と雑誌

『破天』のほかにこんな本があるのを知り、読んでみた。厳密に言うと、佐々井が書いているのではなかったので、少しがっかり。考えてみれば、インドで仏教徒を増やすための運動を寸暇を惜しまずやっている大人物が本を出す暇はないはずだ。

数年前に初めて日本に一時帰国し、全国を回ったりした話が書かれている。あまり満足しなかったように見える。やはり佐々井にはインドしかないのだろう。

日本では、左程知られていない巨人が、70歳を越えて活躍しているのはすごい。

本の帯に「煩悩は生きる力」とある。仏典からの引用だが、誤解されやすい言葉だ。

あえて強引に誤解すると、金曜日、昔の会社の知人が、訪ねてきた。「食事をしませんか」の誘いだったが、用件は、案の定再就職問題。65歳少し前だが、まだ仕事を探している。もともと左程近しい関係ではなかったのだから、とにかく誰にでも粉をかけておこうがみえみえ。言葉遣いも横柄で好感は持てない。アドバイスとして、「こちらから『何かくれ』というと相手は引きますよ」とアドバイス。私の後釜狙いのようだったが、人格・識見ともに不合格。後味の悪い昼食だった。こんな人を「煩悩」と言ったら、仏典に失礼か。

その日の夜は、誘われて、今は無きかの有名居酒屋での知り合いと食事。ここでも「煩悩」話を聴く。

これからの話題は、煩悩、病、死がテーマになろう。でも病気と闘っている煩悩無き人は応援しなければ!。頑張れ!


観光戦国時代の新戦略『カッシーノ プロジェクト』を読む

2013年12月14日 | 本と雑誌

12月のはじめ、仕事もろもろで久しぶりに沖縄へ飛ぶ。数年ぶりか。

着いて、30年来の友人の出迎えを受ける。自身、肺の病で、移植手術を控えているのに、空港まで来てくれた。車で、彼の経営する『B』というステーキ屋で昼食。T-ボーンステーキに満足。その日は、O市で、地元の古い知人を訪問。歓待を受ける。同行のA氏のカラオケを3曲も聴いた。ジャズと三シンも堪能。

翌日はおりしも那覇は那覇マラソン。本土から1万5千人が参加とか。那覇マラソンを尻目に、国際通りを散歩。那覇には何十回と来ているが、国際通りを歩くのは初めて。ぶらりと入ったデパートの本屋で『カッシーノ プロジェクト』と言う本を買う。面白くて一気に読み終える。著者は、JAL沖縄グランドキャッスルホテルに勤務、O市の出身。私も今カジノ案件に興味を持っている。本の中にも、知っている名前を見る。沖縄が何十年も前からカジノ構想を持っていたのを始めて知る。著者は沖縄市・泡瀬地区の人工島にカジノ/統合観光施設を作りたいようだ。

カジノ法案も来年早々には法案が国会を通過し、東京、大阪が名乗りを上げている。この本を読む限り、最初にカジノをつくるべきは、沖縄だ。大阪なんかは100年早い。特に今の市長では応援する気になれない。

翌日は地元の航空会社でセミナー開催。旅行会社回りと成功裏に終わる。

沖縄とは35年くらいの付き合いになるが、なんともいえないいい付き合いが今も続く。


8月15日の『収容所から来た遺書』

2013年08月16日 | 本と雑誌

ブログに何回か登場させている、辺見じゅんの名作。

昨日は「終戦記念日」(日本流でいえば)だったので、BSでドキュメンタリー風番組で紹介されていた。

本に出てこないところといえば、日本帰還前に収容所を訪れた戸叶里子代議士に遺書を渡していた話。辺見じゅんが知っていたのかどうか、あえて小説からはずしたのかわからない。話の流れから言えばやはり小説には無かった方がいいと思える。奥様のモジミさんの「どうして遺書が本人の字でなかったのかようやくわかった」と遺書の断片を届けた戦友に言った言葉につながる。

でも、やはり全員が持ち寄って初めてすべての遺書がつながり完成する方が良い。

ご家族の紹介の中で、長男の顕一氏が登場するが、紅一点の女の子の名前が「はるか」と知って驚いた。ソ連邦のモスクワで生まれた次女と同じ名前。不思議な因縁を感じる。

最近は、憲法改正、19条問題、集団的自衛権、再軍備等の議論が喧しい。難しい。


『読書会』後記

2013年07月28日 | 本と雑誌

先週は、いつもの仲間と第2回目の読書会。課題図書は、『おどろきの中国』。場所は赤坂見附の『陳麻婆豆腐店』。3時間の長丁場。次回は『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま新書)となった。

いま、孫崎享氏の『戦後史の正体』を読んでいる。知っているつもりだったが、日本はこれほどアメリカの言いなり、奴隷国となっているのを再認識。日本の米軍基地は日本を守るためではなく、アメリカ防衛戦略の防波堤になっていることを改めて理解。

同じく孫崎享氏の『日米同盟の正体』(2009年3月出版)も読んでいるが、アメリカの政治家は、ソ連なきあとの敵国は経済大国・日本とはっきり認識しているという。日本人の安全保障認識は全く無いと、徹底的にば馬鹿にされている。歴代の総理大臣、マスコミ、官僚がいかにアメリカの言いように利用されてきたかを知ると、日本は全く独立国ではないことがわかる。

読書会でも話題になったが、日本も自前の軍隊を持つべきか?。思うに、いまもし日本が憲法改正して軍隊をもったら、アメリカの戦略のために、あの国を攻めろ、この国を攻めろと使われるだけで極めて危険。今は自衛隊で海外派遣をごまかしているがそれは出来ない。アメリカは日本を守らず、日本も自分を守れず、隘路に陥るだけ、、、。