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「2冊目本」 と『貨幣論』

2014年11月24日 | 本と雑誌
2014年11月24日の日経新聞「春秋」(いつも読ましてもらっている)に、高校生が「気になる本」の「次に読む本を自分で選ぶ方法がわからない」から「次の本へ」(苦楽堂編)が出版されたとある。

そんな事実があるのかはなはだ疑問である。悪意に解釈すると、こじつけ、本を売らんがための戦略ともとれてしまう。

高校生と今の自分を比較できないかも知れないが、そんなことで悩んだことは無い。

日経新聞の「今を読み解く」の「ビジネス展開進む仮想通貨ーお金の意味再考促す」に紹介されていた『仮想通貨革命』(野口悠紀雄著)、『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』(吉本佳生・西田宗千佳著)、『「仮想通貨」の衝撃』(エドワード・カストロノヴァ著)、『貨幣という謎』(西部忠)の本を探しに日本橋の丸善に行ったが、近くにあった『Money-21世紀の貨幣論』を買った。書店で本を買う醍醐味である。これが、以外に面白かったので、いつもの積読ではなく、一気に(といっても、1週間以上はかかったが)読了した。正直ほとんど理解できなかったが、実に面白い。「ヤップ島の石貨」から読者を引きずりこむテクニックは上手い。何人かの人物が登場するが、一番は「ケインズ」。書架で『容疑者ケインズ」(小島寛之著)も見つけたが、あまり記憶が残っていない。「一時期「ケインズ」も(誤解から?)人気が急落しているが、『21世紀の貨幣論』では再評価されている。ケインズ」といえば、伊藤光晴先生。学生の時、講義をとっていた。当時は新進気鋭の学者だったが、今は80歳半ば。最近アベノミクス批判の本を出している。『ケインズの一般理論』も読みたくなった。(どうせ難解で歯が立たないだろうが)。

通貨では変ったところで、前にもこのブログに何度も登場した、『エンデの遺言』に書かれている、「マルグリット・ケネディ」がすぐ思い浮かぶ。著書は日本語版未訳だが『利子ともインフレとも無縁な貨幣』がある。同じく「シルビオ・ゲゼル」も面白い。「シルビオ・ゲゼル」ついては、最近新刊が登場している。

このように、「通貨」という自分にとって馴染みの無いジャンルでも、チェーンのように本が出てくる。「2冊目の本」で悩むなんて考えられない。有りすぎて困っている者にとっては、、、。

ドミニック・ローホー著『「限りなく少なく」豊かに生きる』再読

2014年11月15日 | 本と雑誌
挟んであるレシートを見ると、昨年8月に購入したようだ。赤や黄色の蛍光ペンのかきこみがあり、かなり一生懸命読んだ形跡がある。ひょっとしたら、前にもブログでとりあげたかもしれない。ドミニック・ローホーとはフランス人だが、紹介によると、ヨガや禅寺での修行や墨絵の習得を通して日本の精神文化への理解を深めたとある。
形式はよくある箴言集、名言集である。したがって、注意深く読む必要があるが以下抜粋。

1.ほんの少しのセンスで《時間》を豊かに使う
  ・eメールは5行以内で収まる内容にすると決める
  ・原則的に当時のアポイントは断る。また、あまり先の約束も(この先の自分の自
   由な時間を拘束された気分になるので)受けない
  ・私たちは一大事業をなすことを過大評価し、反対にコツコツ続ける地味な仕事を
   過小評価する傾向があります。これが失敗や諦めをもたらす
  ・時間とは、瞬間の中に閉じ込められ、二つの虚無の間に吊るされた現実である。
  ・メモとは、いろいろなオプションがあることを思い起こすためにとるものであっ
   て、記述したことを自分に強要するためのものではない    
2.《感性》が磨かれる暮らし方
  ・《選択》とは、2番目の選択を削除すること
3.品性を養う《お金》の使い方
  ・買い物は自分の一部を買うつもりでする
  ・金がないから何もできない人間は、金があっても何もできない人間である        4.《目標》を軽やかに達成する
  ・ダイエットもヴィジュアル化で成功する
  ・クーエ・メソッドで夢を唱えて実現する
  ・目標に向かってスタートを切る「日にち」を定める
5.《言葉》を減らせば、絆は深まる
・愛情は無償で味わうもの。相手に強要したり、求めたりしなくてよい
  ・信用とは船底のようなもの。船底に穴が開いていたとして、その穴の大きい小さ
   いは問題でない。いずれにしても穴から水が入って沈没してしまから
6.《人間関係》を少なく、ゆるやかに
  ・無理して友人と頻繁に会う必要はない。大切なことは、友と会っているときは相
   手と謙虚に向き合うことだ
7.《感情》の浮き沈みからの解放
  ・他者を援助する方法は、ただ「そこにいる」という受身の姿勢を貫くだけ。そ
   れは相手に説得力のある手本を「態度で示す」ことであり、ひたすら相手が気
   づくのを「待つ」姿勢でもある 
8.シンプルに《考える》練習
  ・道端に捨ててあるタバコの吸殻を見つけて、それを捨てた不道徳のスモーカーを
   非難する前に、その吸殻をあなたが代りに拾って捨ててみてください。腹がた
   つどころか、逆に気持ちが穏やかになってくるのがわかると思う
9.《エゴ》を追放し、透明な自分になる
10.あなたに《幸せ》が満ちるとき
11.おわりに
  ・魂の重さは約1グラム

『ツァラトゥストラ』

2014年11月10日 | 本と雑誌
ここ何週間か、書架から見つけたニーチェ『ツァラトゥストラの謎』(村井則夫著)を読んでいる。近くの本屋にもニーチェの多くの本が並ぶが、買う気も読む気もしないでいた。

気まぐれで読みはじめたが、従来想像していた内容とはおよそかけ離れた、また、哲学書とは縁遠い奇書の類と知った。ニーチェが一時期若者の心を捉えたり、歴史的には、ハイデッガー、サルトル、ダリダ等に影響を及ぼしたとあるが、多分天才達のレベルではそうなるのかも知れないが、私ごとき凡人には永久にとっつきにくい本だろうか。正しいことが間違っている、、死んだものは生きている、、、等およそ常識とは程遠い、謂わば好き勝手な論法をあたかも意味有りげに展開する。それでいて、不思議に読み続けられる不思議な本。結果としてこの大天才は、気が狂って、短い?一生を終えるのだが、真面目に読んだら、こちらも狂いかねない。

普通、何かの本を紹介する場合、それなりに内容を凝縮して書けるものだが、『ツァラトゥストラはこう言った』はたぶん読んでも全く纏められない本だろう。従って、ここに梗概を書くことも出来ないので、数少ない当ブログの読み手には大変失礼することをお詫びしたい。

それでも、興味のある方は一度、図書館で借りてみたらいかがでしょうか。

ニーチェの人間学の副題を持つ『善人ほど悪い奴はいない』、『不幸論』の中島義道氏の「カント塾」でニーチェを学ぶ機会があれば幸せだが、、、。

その前に、ボケる可能性のほうが大。



「日韓」関係の本を読んでいる

2014年06月22日 | 本と雑誌

『和解のために 教科書・慰安婦・靖国・独島』(朴裕河著)を読んでいる。本屋で手に取ったとき、買うのを迷ったが、SO FARいい本だ。いいと言う意味は、これだけ、韓国の反日の嵐が吹き荒れ、日本でも朝日のようなどうしようもないマスコミがそれを支え、方や本屋には反韓の本が並ぶ中、過去の歴史を比較的客観的に書いている傑出の本と言う意味である。

著者は勿論韓国人で、日本で博士号をとり、今は韓国の大学で先生をしているとある。この本も最初は韓国で出版あれ、一部訂正後、日本語で出された。「一部訂正」は何か不明?

中では、日韓関係(本の中では韓日関係)を見直すための、冷静な指摘もあり、ついつい吸い込まれる。まだ、途中だが、「新しい歴史教科書をつくる会」、「慰安婦」等、あまり感情的にならず、冷静に書いている。「南京大虐殺」には肯定的のようで、不満ではあるが。

しばらく前に買ってベッドの脇に積んでいた『日韓”円満”断交はいかが?女性キャスターば見た慰安婦問題の真実』も併読中。こちらは、地道に調査した結果で、今の行き過ぎた「反日」を暴く。

これら2つを読むと、良いに付け、悪いに付け、改めて日本と言う国の将来を憂いてしまう。右だ左だ、「集団的自衛権」は自公で談合で、国民は蚊帳の外。これって民主主義?。民主を党名に掲げた政党もいまや忘却の彼方。韓国・中国の日本・安倍批判は問題外だが、握手会・総選挙・お笑いタレント・大食い・(おやじが外国に逃亡中の)ローラ、オカマに命がけのマスコミも末期。

先ほど終わった日本ゴルフのメジャー選手権では、韓国の選手がルール違反で2ペナ。プレイオフ進出ならず。明日の韓国メディアは、反韓と書きたてるだろう。何せ反日を標榜すれば「安重根」ならずとも韓国の英雄なのだから。でも、日本でプレイする韓国人がミスショットしてもミスパットしても拍手をする日本人ギャラーはいない。

自分で自分のスコアを管理する、ゴルフはもともと、韓国人や中国人には向かない。もともと紳士のスポーツだから。

先般の都議会での、みんなの党の女性議員に対する「早く結婚しろ」のセクハラ発言の主が不明だという。発言した本人は自己申告できる。次の選挙で落ちるだろうが、自分の発言に責任を持つのが、議会民主主義。発言者の隣の議員は知っている。議員のモラルなんて所詮はそんなもの。多分ゴルフでもいんちきをやる輩。「早く退場しろ!」

後日談(6・23):大田区の自民党議員、鈴木何某が発言の主と判明。ワケの解らない言い訳をしている。問題外。

雨も上がり、外はウグイスが鳴き続ける。庭のアジサイも一段と色を濃くしている。

めずらしく胃が痛い。

 ウグイスが アジサイ色増す 雨上がり』


『京セラ フィロソフィー』と「サッカー精神」

2014年06月15日 | 本と雑誌

とうとう、稲盛和夫氏の2冊目の本、『京セラ フィロソフィ』を買ってしまった。一冊目は、『稲盛和夫の実学・経営と会計』で、1998年とあるのでこのブログを書き始めるはるか前になる。買った理由も不明。ひょとしたらだれかに頂いたのかも知れない。

『京セラ フィロソフィー』は、JAL奇跡の再生の原点というか原典で、門外の本だったが、要望に応え、出版されたとのこと。どの本屋の店頭にはかなりのスペースで平積みになっている。

同感した点

  • 『利他心』=同感。実践中。
  • 『ベストよりパーフェクトを』⇔航空座席は予約率が80%を越えると満席感。ロードファクターが80%越えれば営業はよくやったとなる。でも残りの20%は毎日お金をどぶに捨てれいるのだが、これだけ、数値管理しているJALにその意識は無い。
  • 『売り上げを極大にし、経費を極小に』=単純だが、凄く説得力がある。最初から、粗利、粗利といいすぎて、経営の規模を忘れている自分に反省。「引き算経営」はNGということか。
  • 前にも何度かこのブログにも書いた、サムエル・ウルマン『青春とは心の若さである』=作山宗久訳とは、すこし違うが、この本に出ているのには驚いた。(失礼)。私がこの詩を知る切っ掛けとなったある会社の経営者も、稲盛氏と同じ鹿児島県の出身なので、ここから知ったのかと合点が善く。なぜか単純な誤訳も目立つので原文を以下に。

                          "YOUTH"  Samuel Ullman

Youth is not a time of life; it is a state of mind; it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees; it is a matter of the will, a quality of the imagination, a vigor of the emotions; it is the freshness of the deep springs of life.

Youth means a temperamental predominance of courage over timidity of the appetite, for adventure over the love of ease. This often exists in a man of sixty more than a boy of twenty. Nobody grows old merely by a number of years. We grow old by deserting our ideals.

Years may wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul. Worry, fear, self-distrust bows the heart and turns the spirit back to dust.

Whether sixty or sixteen, there is in every human being's heart the lure of wonder, the unfailing child-like appetite of what's next, and the joy of the game of living. In the center of your heart and my heart there is a wireless station; so long as it receives messages of beauty, hope, cheer, courage and power from men and from the infinite, so long are you young.

When the aerials are down, and your spirit is covered with snows of cynicism and the ice of pessimism, then you are grown old, even at twenty, but as long as your aerials are up, to catch the waves of optimism, there is hope you may die young at eighty.

  • 『小善は大悪に似たり』=同感。反省。
  • 「車座ミーティング」⇔昔、JALは利光氏時代に同じことをしていた。結果は正反対になったが。本の巻頭に稲盛氏の車座の写真があるが、S学会の名誉会長のイメージとダブってしまう。稲盛宗教といわれるのもそのためか。でもそれもよし。

折りしも、ワールドカップ。日本は初戦敗退。勝つことが当然の空気の中で、いい教訓となったろう。それにしても、(審判の誤審を誘うため)選手が、頻繁に手を挙げる。見苦しい。スポーツパーソン精神には程遠い。自分でジャッジするなら、審判を無くしたらいい。小さな子供もアレを見て、まねをする。だから、サッカーは好きになれない。だいいち、試合中歩いている選手もいるのだから。それに引き換え、ラグビーは違う。同じワールドカップだが、ラグビーのワールドカップ日本開催の成功を!ねえ、ラガー(ラガーマンという英語はない)よ!