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食・酒・旅 ネクシャリスト2

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『不干斎ハビアン・神も仏も棄てた宗教者』と『人生に疲れたらスペイン巡礼』を読む

2016年02月28日 | 本と雑誌
『不干斎ハビアン』。日経新聞に載っていた記事から興味が出て買ってみました。この種の本は、遠藤周作の『沈黙』ですが、この本は、副題にもあるとおり、「神も仏も棄てた宗教者」の話。時代は江戸時代。もともとは禅僧だが、クリスチャンへ改宗。『妙貞問答』を書き、日本人クリスチャンの代表者として活躍し、なぜか突如、キリスト教を棄て、「棄教」活動をする。徳川幕府の将軍にも謁見したりし、最後はクリスチャン取締りも貢献する。凄いのは、仏教、キリスト教のみならず、神道、儒教、道教等あらゆる宗教に精通し手居たところでしょうか。この話は、たった400年前の話ですが、著者は『日本霊性論』とか今よく本を書いている僧・大学教授の釈徹宗氏の著ですが、話の進行に臨場感があり、一気に読みました。

宗教つながりでも無いですが、『人生に疲れたらスペイン巡礼』(小野美由紀著)も面白く読みました。カトリック3大聖地「サンチアゴ・デ・コンポステーラ」への旅「カミーノ・デ・サンチアゴ」の話です。正直、こんな聖地があるのは初めて知ったことで、素直に楽しんで読める本でした。
この本もそうですが、中央通りは銀座一丁目と京橋の境目あたりにある「LIXIL」の本屋は一見の価値があります。小さなスペースですが、いろいろなジャンルの本が小気味よく並んでいます。

『山口組分裂抗争の全内幕』と『ロシア皆伝』を読む

2016年02月21日 | 本と雑誌
その時は意外と早くやって来ました。

思い起こしながら、読んだ本を書いて置きます。

つい最近、山口組NO3が逮捕されましたが、そのしばらく前に『山口組分裂抗争の全内幕』を読みました。ブックセンターで平積みになっていましたのを、立ち読みし、止まらなくなってとうとう買ってしまいました。。推理小説や時代小説も読み出したら止まらないですが。一気に読了。大昔、法律が整備されていない時代に知った名前がいくつか出てきていました。今はお付き合いは勿論、宅配便のやり取りも出来ません。(最近、EMSを出しに郵便局に行きましたが、「暴力団への発送は禁止」とありました。)推理小説や時代小説と比較しては、大変失礼で不謹慎でありました。全く違う世界の話ですが、なんとなく、新しくできた組織にシンパシーを感じました。

順不同ですが、前に書いたかもしれませんが、『ロシア皆伝』(河東哲夫著)』も面白く一気に読みました。元外交官の本にしては、面白く読ませていただきました。ロシアは大昔住んだソ連・モスクワとは様変わり(あたりまえですが)し、でもプーチンの手法は、昔のKGBと何も変っていません。通勤で毎日通った、ルビャンカの建物もそのままのようですし、ただ違うのは、KGB創立者だったか、レーニンの銅像がなくなっていることくらいでしょうか。プーチンはシリア政府への支援空爆を続けています。日本は相変わらずノー天気で北方領土4島返還を叫んで、サミット前に、晋三ちゃんが訪ロするとか噂されていますが、所詮は外交でロシアを渡り合うことは、不可能です。歴史が違うのですから。(中国もそうですが、、。)歴史を勉強しないでは何も始まりませんね。本の最後に、晋三ちゃんとプーチンのツーショット写真がありますが、今回の訪ロで同じツーショットは無いでしょう。佐藤優氏でも行けば別でしょうが、所詮は叶わぬ過去の夢です。
巻末にプーシキンの詩「海に寄せて」が紹介されています。(これも前に書きました。)
岩波文庫の古典『プーシキン詩集』(金子幸彦訳)を読みましたが、一番面白かったのは「解説」の部分でした。「彼(プーシキン)は自分が悲しみのなかにあるときに、世界が亡びてしまえばいいとは考えないし、自分が喜びのなかにあるとき、すべての者とその喜びを分かちたいと思う。それゆえ彼は自分だけのための自由や他人を犠牲にしての幸福を求めようとする者と和解することができなかった」。



『日本書紀』関連本を読みました

2016年02月21日 | 本と雑誌
徒然なるままに本を買い、徒然なるままに書架を漁り、徒然なるままにつまみ読みをする毎日です。パートナーからは「いつ読んでいるの?」と聞かれますが、主には、通勤電車の中と寝る前です。
このところは、「日本書紀」に関する本、『日本書紀はなにを隠してきたか(遠山美都男著)』、『日本書紀の暗号(林青梧著)』他や、「天皇」関する本、『古代天皇制を考える』、『天皇と日本の起源(遠山美都男著)』他や、「聖徳太子はいなかった(谷沢永一著)』や『聖徳太子の正体(小林惠子著)』他や、締めはやはり『岡田英弘著作集Ⅲ日本とは何か』他岡田英弘氏の本になりました。読んでも「よくわからない」が結論ですが、少なくとも、「日本」の形が曲りなりに出来た時代は、「日本」のアイデンティティは無く、韓半島、シナと一体の地勢であったようです。「日本」があたかも神代から独立した道を歩んできたのではという認識はどうやら間違いではないかと思われます。「聖徳太子」もどうやら、作り上げられたものらしいです。
「日本語」も漢字はシナ、韓半島から来たようですが、「言葉」自体は南方系のようです。
蛇足ですが、「邪馬台国」や「卑弥呼」が歴史上実際にあったのか、あったとしても、今まで教科書で教えられたものとは、少し違うようです。

「読書」については、また、時間ができた時につづきを書きます。でも何時のことになりますやら??

食・酒・本のネクシャリスト推薦☆☆『八丁堀・ぜん』

2016年01月31日 | 本と雑誌
先週は定例の読書会。

今回のテーマは、夏目漱石の「草枕」。

場所は八丁堀の築地中卸しの店、『ぜん』。t最近公私に利用している重宝な和食の店。あーぶっき都営浅草線宝町駅から程近い、目立たない店。中は広い。もともと蕎麦屋だったらしいが、それにしては広い。今回オーバーオーバーブッキングでカウンターになってしまったが、これはこれで大将とのやり取りもできたので、Good。
今回はあんこう鍋と(私が裏メニューに加えた)ふぐブツ刺しがメイン。もうひとつの主役は日本酒。メンバーの一人が競馬狂で、「勝駒」をいたく気に入っていた。

ペットを飼うべきか、映画の話と盛りだくさんで家に着くころはうっすら雪化粧。

今日から、かみさんがカナダへ行く。しばらく独身の日がつづく。雪もきえて、太陽が、、、。

ジャレド・ダイアモンド『昨日までの世界/文明の源流と人類の未来』を再び読む

2015年09月18日 | 本と雑誌
ニューギニア航空(Air Niugini)とのお付き合いができたのをきっかけに再読。

改めて楽しんだ。

『「昨日までの世界」から何を学べるか』、、、、。
・ホモ・サピエンスは6万年から10万年前に誕生した。
・1万1000年前に農耕発生
・5400年前に最初の国家政府が誕生
・したがって、今日のわれわれすべての祖先は1万1000年前まで、「昨日の世界」で生活した。
・糖尿病のはなし
・アルツハイマーの予防とバイリンガル
・言語の消滅
7000言語が今世紀末には、、
・「デンキウナギが教える宗教の発展」

そんなことなので、だれかパートナーが見つかれば、ニューギニアの旅行を作りたいと考えている。ただし、時期は未定。

折りしも、言語危機のサミットが開催。日本では、アイヌ、奄美、国頭、沖縄、宮古、八重山、、、8言語が消滅危機にあり、その存続運動も行われているとか。

国会では、(藤井元蔵相曰く、子供の)晋三ちゃんの執念の安保法案が成立の運び。

言語とは時としてまやかし。「安全保障」=戦争、「原子力規制委員会」=原発推進。

久しぶりに世界唯一のオーガニック鮨『大内』にでも行くか。