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『マヤコフスキー変死の謎』を読む + オーガニック鮨『大内』界隈

2016年03月20日 | 本と雑誌
久しぶりの渋谷。
「HIKARIE」を覘いて時間つぶしから、渋谷の宮益坂上の古本屋を覘く。以前、「井筒俊彦」や「石原吉郎」を買った店だ。今回は、『考古学からみた琉球史・上/下』450円なりを購入。

途中、「イメージフォーラム」で、近日公開の『あめつちの日々』と『あまくない砂糖の話』のチラシをゲット。

その後、久しぶりに、このブログに何度も登場する、世界で世界で唯一の『オーガニック鮨・大内』へ。しばし、「酸処理しない海苔」と「山室さん」の話。一時代を決定付けた功労者で一致。どうしていますか?
『大内』は相変わらず体に染みわたる鮨でした。旨いねー。この鮨を食べずに死ぬ日本人は本当にお気の毒です。名前だけで高い値段を自慢するお店のすしを食べている、自称グルメさん、ご愁傷様です。

週末は、京橋図書館で借りた『きみの出番だ、同士モーゼル/詩人マヤコフスキー変死の謎』を読む。以前、亀山郁夫氏のテレビ番組で見た詩を読みたくて探しましたが、たまたま謎解き本(実際は解けてないが)になってしまいました。同時に予約した『マヤコフスキーの愛』には探している詩があるかもしれません。

『マヤコフスキー変死の謎は、ワレンチン・スコリャーチンと言うジャーナリストが書いて翻訳は2000年2月に出版されている。未完本。

あの秘密主義のソ連で、よくもこれだけ調べ上げたと驚くばかりです。日本のジャーナリストにも、これだけの人は居ないのではないでしょうか。

マヤコフスキー(以下詩人)の死は、公式には、拳銃による自殺となっていますが、著作では、OGPUと言う諜報機関による射殺を強く示唆しています。OGPUと言う名称はあまり聞きません。ルビャンカといえば、KGBですが、どうやらКГВカーゲーベーの前身ГПУゲーペーウーのことらしい。

詩人をめぐる男女の関係、スターリン時代のプロレタリアート詩人、諜報機関の巧みな監視・抹殺は臨場感溢れる内容になっています。ところどころに出てくる地番名は懐かしくおもいました。

今のロシアもそうですが、都合が悪くなると「消し」てしまう。これは、プーチンが居なくなっても変りはしない、悪しき伝統(というには余りにも軽すぎます)ですね。
メキシコで殺されたトロツキー、ロンドンで殺されたジャーナリスト。最近の中国も見習っていますが、、、。

そんな国と外交交渉は、今の日本では、かわいそうなくらい無理ですね。

詩人の有名な詩から

     これでいわゆる 「一件落着」
     愛のボートは粉々だ くらしと正面衝突して
     ぼくは人生と手を切る 数えあげても無駄なこと
     互いの傷みを 不幸を 屈辱を
     いつまでもお仕合わせに。



さあ、お彼岸のお墓参りに行かなくては!






ヴィスワヴァ・シンボルスカをめぐって

2016年03月13日 | 本と雑誌
話はややこしいですが、池澤夏樹著「終わりと始まり」は、『終わりと始まり』(ヴィスワヴァ・シンボルスカ著)の中の、”終わりと始まり”という詩からとられています。
また、池澤夏樹著『春を恨んだりしない』は、やはり、、『終わりと始まり』(ヴィスワヴァ・シンボルスカ著)のなかの詩”眺めとの別れ”の一節からとられています。

           眺めとの別れ

       またやって来たからといって 春を恨んだりしない
       例年のように自分の義務を 果たしているからといって
       春を責めたりしない
       わかっている わたしがいくら悲しくても
       そのせいで緑の萌えるのが止まったりしないと、、、、、


今回、池澤夏樹氏の「終わりと始まり」から、ヴィスワヴァ・シンボルスカを知ったのですが、また、さらに、ノーベル文学賞作家というのも勿論初めて知りました。『終わりと始まり』は沼野充義氏の訳ですが、池澤氏がどちらかの本で触れておられる、ロシア人作家、ヨシフ・ブロツキイもノーベル文学賞作家で、受賞講演『私人』(ヨシフ・ブロツキイ著)の翻訳も沼野充義氏です。

シンボルスカのノーベル賞受賞講演は、”スピーチはいつも最初の一言が一番難しいといいます。でも、それはいま済ませてしまいました”となにやら落語のようの始まりです。

ブロツキイのノーベル賞講演は、”一私人にとって、また一生の間、そのように一私人であることをどんな社会的役割よりもよしとしてきた者にとって、、、、突然この演壇に立たされるのは、非常に決まり悪いことでもあり、また大いなる試練でもあります”と嬉しいのかイヤなのか分からないスピーチの始まりです。

本を読む醍醐味は、その連続性にあると考えています。だから、やめられません。

『終わりと始まり』(池澤夏樹)を読む2

2016年03月08日 | 本と雑誌
前回書き忘れたことがありました。

本中の2009年12月5日付けでは、「普天間移転問題の打開案」の章があります。
その中で、池澤氏は「馬毛島」への移転を提案していました。

私も相当前に、ひょっとして同じ頃か、馬毛島への移転を書いたことがあります。というのも、縁がありまして、馬毛島の所有者T氏と何度か食事をしたり、お会いする機会があったからです。T氏はごく普通の方でした。

多分池澤氏もご存知かもしれませんが、馬毛島は限りなく曰くのある政治銘柄の島です。竹下「金屏風」や銀行、フィクサーが暗躍し、T氏もその渦中で島を所有すりことになり、ヤギしか居ない島に滑走路を作ったり、アメリカの企業の貨物基地案が出てきたり、しっちゃかめっちゃかの島です。

地元の反対と言っても10キロ以上離れています。是非、T氏が中国に売る前に決着がつくことを祈ります。



『終わりと始まり』(池澤夏樹)を読む

2016年03月05日 | 本と雑誌
最近は、門前仲町にも行かなくなり、古本屋の朝日書店ともご無沙汰です。

今週の日経新聞で、作家・池澤夏樹の記事を読みました。
・日本人とは無常の感覚を心に抱え、色恋を好み、武勲を誇るよりも敗者をいたわる人
・日本人は天災と復興を繰り返す長い歴史の中で「災害ずれ」してしまった人間
・被災地の復興はなかなか進まないのに、五輪で遊ぼうという今のムード・・
・原発に依存するのはもうやめようという声も強かった。これを機に世の中が変るので
はないかという思いがあったが、結局、すべて元に戻ってしまったように見える。


今まで池澤夏樹氏の本は、ただの一冊も読んだことがありません。
日経記事を切っ掛けに、『終わりと始まり』(池澤夏樹著)を買い、京橋図書館で『春を恨んだりしない』(池澤夏樹著)の本を借りて読んでいます。

原発に変る代替エネルギーにも触れていますが、中で、「海洋温度差発電」についての記述は嬉しくなりました。久米島はどうしていますか?

こんな話も書いています。
アフリカの作家ローレンス・ヴァン・デル・ポストが書いていたエピソードを思い出した。カラハリ砂漠をランドローヴァーで旅していた時、途中でブッシュマンの家族に会った。飲み水が足りないと聞いて積んでいた水を分かち、ついでに車を駆って狩にでてスプリングボックという草食獣を数頭獲って戻り、それも彼らに渡した。ブッシュマンは礼も言わずに受け取った。それについて、作家は、この状況なら手を貸すのは当然のことだから彼らはお礼を言わなかった、と説明する。礼を言うのは、「あなたがそんなことをしてくれる人だとは思わなかった」と言うことになって却って侮辱に当たるのだ。

私もたまに会社で働く外国人に、お中元・お歳暮でもらうレトルトシチューをあげるが、特にお礼の言葉は無い。方や、日本人にたまに、パンを買ってあげるが、丁寧なお礼のメモをもらったりする。そんな経験をしているので、おもわず成る程とほくそ笑んでしまいました。いいことを教えてもらいました。


『とっておきのポーランド』 & ポーランド料理を味わう会

2016年02月28日 | 本と雑誌
一月のポーランド航空直行便就航記念パーティーで、俄かに興味が膨らんだポーランド。
LIXIL本屋で、『とっておきのポーランド』、『魅惑の東欧・ポーランド、インテリア&雑貨めぐり』を買い、一気に読了。(そんな大げさな本ではありませんが、、、)
後日、ポーランドに留学経験もあり、現地に詳しい、永島京子さんと言う方にお会いする機会がありまして、東日本唯一のポーランド料理店『SMOK WAWELSKI』で、イースターにあわせて、前日の3月26日(土)の昼にこじんまりと食事会をやろうということになりました。世話役は、『ポーランド航空直行便を応援する有志の会』(幹事代行・白井)です。03-5524-0454。もう定員の半分は埋っていますが、春の到来を前に、ポーランド料理と(ご希望の方は)さらに足を伸ばして宇都宮の餃子でもいかがでしょうか?