ちょっとした必要があって、『習近平の正体』を京橋図書館で借りて一日で読む。
1953年6月15日、北京で生まれる。(なぜか出身は陜西省富平県)。清華大学卒。陜西省延川県梁家河、河北省正定県党委書記、福建省厦門市副市長、福建省寧徳地区党委書記、福建省福州市党委書記、福建省党委副書記・福建省長、浙江省党委書記、上海市党委書記を経て、2007年10月党政治局常務委員兼中央書記処書記、2008年3月中国国家副主席・党中央党校校長、中央香港マカオ工作協調小組組長、中央機構編制委員会副主任。
国家副主席・習近平が日本で関心を集めた出来事は、2009年12月15日、天皇陛下との会見だ。会見実現まで、いろいろあったが、最終的に小沢一郎が動き実現させた。中国側、習近平側にもどうしても実現させたい事情があった。
ここまでの道のりは険しい。文化大革命で家族はつるし上げに会い、一家離散したり、本人も下放して、辛酸をなめる。最終的には、父親の習仲勲の人脈、江沢民他の指導者の引きにも恵まれ、今日に至る。
習近平の人物像・考え方
- マスコミ嫌い
- 無骨な田舎者
- 『現場から学ぶ』
- 政治の道に入ったら、財を成すことを考えてはならない。金を儲けようとすれば、『貧官』『贓官』と呼ばれ、いつ捕まるかと怯え、最後はよからぬ場所に身を堕とすことになりかねない。政治の道に入ったら私利私欲を捨て、役得を得ようなどとは絶対に考えてはいけない。
- 共産党人は私利私欲を抱かず、民衆のことを常に考えて、民衆のための政治をすることが必要だ。
- 『徳を以て政をなす』
夫人は中国人民解放軍の元専属歌手で国民的スター歌手の彭麗媛。
「政治と金」というマスコミの馬鹿の一つ覚えと愚民ポピュリズムの犠牲者である小沢一郎と正反対?の男が、天皇を通じて貸し借りがあるのも、歴史の皮肉か。果たして来年秋の18回党大会でトップに立つか注目しよう。
『天皇と 主席・黒幕 実力者』
(敬称略)