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ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」第1回

2013年12月22日 | ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ
■ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」第1回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/  

第1回
「7人の友情」というふざけたネーミングの設置船のブースターの炎が、地球に向かって降っていった。
これで、俺M113-012の定位置も決まりだ。


アリスーママが、俺たちに向かって手を降るのが、内視できた。
俺の今回の仲間は240名だ。効率の良い数らしい。

「7人の友情」の地球から上昇中も、「聖歌」は俺たちの聴覚に聞こえていた。
俺たちの仲間の「聖歌」は耳に残り、心を揺さぶる。

ようやくおち着いた俺は、視覚装置であたりを見渡す。

周りはすべて闇。
背後には地球光。

他の仲間との接触は禁じられている。
全くの孤独。
自分から言葉を発することもできない。

敵「ROW」に察知されるからだ。
敵「ROW」と遭遇するまで、眠るこことも休むこともない、
無限の沈黙が続く。
 
設置船「7人の友情」から投げ出された時から、この宇空間から外れることは許されない。
意識が継ぎれることなく、宇宙の監視が続く。敵RMが飛ばせる生体ミサイルを防ぐまて。

俺たちは[クアイアーボーイズ]と呼ばれた。
地球を守るために選ばれた意識。

俺たちの死ぬ瞬間、泣き声ともつかぬ「音」を発する。
その音は地球のどこでも聞こえた。
人類は、それで俺達の存在と死ぬ瞬間を知る。

その音は、ある種の聖歌を思わせるらしい。
その聖歌隊、つまりクアイアーボーイズと
俺たち「生物体機雷」は呼ばれた。
(続く)
■ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」第1回(1979年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/


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