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封印惑星)第12回■最終回 地球意志は大球(地球)と結ぶ小球(月)に、星の武器を集め自爆にアーヘブンを 巻きこむ。アーヘブンは新地球の創造をユニコーン、北の詩人、ゴーストトレインが実体化。

2022年03月22日 | 封印惑星(ハーモナイザー02)1987年


CP封印惑星・封印された新地球で、情報収集端子である一角獣・新機類は、天空の光矢を見る。 それは新地球の解放者、世界樹の出現する予兆であった
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封印惑星)第12回■最終回 地球意志は大球(地球)と結ぶ小球(月)に、星の武器を集め自爆にアーヘブンを 巻きこむ。アーヘブンは新地球の創造をユニコーン、北の詩人、ゴーストトレインが実体化。

封印惑星(ハーモナイザーシリーズ02)第12回●■最終回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所




「危ない所だった。天宮=地球意志は、私アー・ヘブンを道連れに、この星を破壊するつもりだったのか」



 アー・ヘブンは独りごちた。



 地球意志は、大球(元の地球)と結ばれた小球(元の月)に、スパイダーネットで、集積した色々な星の武器を集めていた。



 地球爆発の際、武器群は小さなユニユニット群となり、小球から発進し、この宇宙に存在する生命を破壊しつくす武装機械船群を、あらゆる方向にむかって発射されようとしていたのだ。



そのために、長い長い時間をかけ、知らないうちに、スパイダーネットを使い武器を集積していた。



それは、ハーモナイザーに対する「地球意志」の復讐行動である。



「地球の上に新しき生命を宿すのだ」



 アー・ヘブンの心の底から声が響く。ハーモナイザーが呼びかけていたのだ。



「どうやって、この地に生命を宿したらいいのですか」



「アー・ヘブンよ、お前は種子なのだ。お前が変化し、新しき地球になじむ植物となるのだ。お前子孫がこの星、地球に充ちるのだ」



「しかし、ハーモナイザー、この大球いや、地球は鋼鉄のよろいがあり、内部ば機械星となっています」



「心配するな。機械星、大球に根をなせぱよい」



「根ですって」



「お前の第1触手を、根とするのだ」



 アー・ヘブンはハーモナイザーにいわれた通り、第1触手を大球の機械地中深くシャフトにそってかろす。触手は膨張し、根となった。



 次の瞬間、地表を被っていた鋼鉄面は光り出し、熱を持つ。一気に蒸発した。同時に地球全体が光り輝く。



大球内部の機械類は燃えあがり、やがて燃えつき、土と化した。



 アー・ヘブンの体に内包されていた、ハーモナイザーの種子も。



同時にまきちらかされる。種子は大球、全世界を被う。



 『大球をアウフ・ヘーベンせよ。アー・ヘブン、それが、お前の役割なのだ』



光の声がいう。



いまや、大球から変化し、再生された地球の世界樹となったアー・ヘブンの聴覚に、ハーモナイザーが働きかけ、アー・ヘブンは始めて、自分の名前の意味合いを悟った。



 アー・ヘブン=アウフ・ヘーベン(止揚)だったのか。



アー・ヘブンである、世界樹の、表皮、小さな部分に、古代の地球文字が刻まれている。突然、それは現れた。



『私の夢は、、、』



今は存在しない「北の詩人」イメージ脳はただよう。



その存在しない思念には、かつて″木″、に記号を印した事を思い出している。



ずっと昔の古代の記憶。



『かしのきに、ナイフでしるしを……』



北の詩人が。消え去る一瞬、耳にした何かの産声は、この変化のさきぶれだったのか。



新しき地球は、ハーモナイザーと意識では一体化し、アウフ・ヘーベンした世界樹により、新たなIページを書き記し始めた。



北の詩人の体は、再び実体化し、北の詩人の目の前にはユニコーンの姿も、ちらほら形作られはじめるのが見えた。



そして、ゴーストトレインも、、、



(完)

●封印惑星(ハーモナイザーシリーズ02)第12回●

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所


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