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宇宙から還りし王第32回最終回2050年、太平洋上環礁地域、かっての地球連邦軍基地跡にハーモナイザーの大樹「胎児」が今、旅立とうとしていた。

2020年02月26日 |  宇宙から還りし王(山稜王改題)

宇宙から還りし王第32回最終回

(1978年作品ー2020年改訂)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

うちゅう から かえったきた おう。おわり と はじまり


ぼくは、すなはまにすわり、おおきな、ろけっとが、はっさしゃされるのを
みようとしていた。

このすなはまは、きもちいい。

となりには、ともだちがいるのだ。

ーーーー

2050年、地球上からハモナイザーの大樹「胎児」が今、旅立とうとしていた。

人類の同調者だけを集めてネイサンはタンホイザーゲートへ帰る。

しかしこれは故郷への間なのか

ネイサンにとって地球が故郷ではなかったのか。

20年にわたる戦いの結果として。地球意志と地球連邦軍

とハーモナイザーの間に解決策として地球からハモナイザーと同化した人々

(つまりはネイサンの
同調者なのだが)が地球を去ることになった。


ハーモナイザがゼルシアにて成長させた300メートルからなる大樹ー

地球人の其々が同化し端子細胞からなる。

 

これは新しい大樹はアンバサダー号かもしれない。

 

大樹の形状が普通に見られる大きな樹木とも取れ、金属タワーににた

とてつもない大きさのものが巨木が大空へ飛び上がっていくわけだ。

 

ゼルシアは、地球連邦軍によって焼き尽くされたが、

ここ太平洋の発射基地は、地球連邦軍の総司令部だった場所だ。

ハーモナイザーが、および同調者が反撃し廃墟と化した場所なのだ。


ハーモナイザーの大樹に内部に組み込んでいた、地球意志の仕込んでいた

スパイ端子が、間違いなくはじき出され、空中で燃え尽きていった。

それはキラキラと光り、大樹「胎児」出発を祝ういわば花火のように見えた。

 


地球連邦の戦いで結果として、

地球の人口の約18%から人々を連れ去っていく

これは生産人口の多くを占めている。

地球で必要な生産活動を行う人々、経済活動を行う人々はいなくなる。

地球の将来において不安材料の1種である。

 

ハーモナイザーは、ある種の懲罰処理として地球を
「封印惑星」となる可能性もあるのだ。

 

ーーーー

ぼくのなまえは、ジェイムズ=スターリング、なにかの、ちょうかんだったらしい。

はーもないざーは、ぼくたち、はんたいするひとたちに、はんたいしんかの

いんしを、うめこんだそうだ。

きおくがはっきりしない。キーン・ネレトバ、これはぼくのとなりに
すわっているともだちのなまえだ。

のうりょくが、すこしづつ、おちていく。

そして、ねむたいのだ。

(終)

071027改定版■

宇宙から還りし王(山稜王改題)第31回

(1978年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/



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