「おかえり。」

道の駅「おばあちゃん市・山岡」応援ブログです。
田舎暮らしをはじめた絵描びとの目線で里山の魅力をご紹介します。

里やまの「ひなまつり」

2009-02-24 09:41:43 | イベント情報
はやいもので、本年も 「山岡の土びな展」がはじまりました。

とは言っても、年代的にも地域的にも・・
私にはあまりなじみのないものでとても新鮮な感じです。

「山岡の土びな展」は2/20~4/3までとずいぶんおそくまで
展示するのだなあ~と思ってましたが・・・

山岡町では、4月3日の雛祭りをお節句というそうで、
古くは女の節句と男の節句がはっきり分かれていなかったので、
このとき女の雛人形と五月人形を一緒に出して飾ったそうなのです。
 
当時、雛壇はリンゴの空箱を2~3段に積み重ねて作り、
その上に敷布や製粉袋を敷いて飾りつけました。 

人形は、ほとんどが初節句のお祝いとして
親戚や隣近所から頂いたもので贈り主の名前が人形の裏に書いてあります。 




 
当時のことを思い返し・・

今回はまた、三浦のおじいちゃん
(82歳/おばあちゃん市をずっと支えてこられて現在地元にのこる歳時記を出筆中)
の話を少しご紹介いたします。


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  「ひなまつり」

3月3日がひな祭りとなっているが
当地では、4月3日に行う風習で今でも続いている。
昔から「節句倒しをするな」と言い
全員休日として一切の作業を休んでその作業にあてる
農繁期目前の農休日にでもしたものではないかと思われる。

おひな様のお供え物は
からすみ(こめ粉のもちがし)、つぼ(タニシ)の味噌汁
魚の干物、ひな菓子、白酒(どぶろく)
味ご飯(アサリ等の入ったもの)、桃の花等を活ける。

当地では昔から土びなが多くて瑞浪市の寺河渡辺りで
土びながさかんに作られていた様で
土びな売りが小里川をさかのぼり
桃の節句前に売り込みに来たものだ。
買う方は、「今年はどこそこの節句だ・・。」と言って
男の子の初節句には武者人形を
女の子なら姫君を入手したり
節句祝には高砂等を贈る風習があった様で
ひな売りと買い手とのコミュニティーの場にもなったようだ。


------------------------つづく---------------------------------




陶土の土地ならではの、昔の風景がよみがえってくるようです。
そこで取れた土地の自然材料を使い、
子供の誕生を村中でお祝いしたのでしょう。

良きふるさとのおもいでが、
    今もひな壇でほほえんでおります。





「山岡の土びな展」は  
「道の駅」おばあちゃん市・山岡  
みはらし茶屋と和室内に 2/20~4/3まで展示してあります。



*土雛づくり実演イベントは
3月3日(火曜) 3月12日(水曜) 3月28日(土曜)
自作されたい方は、材料費にて体験できるそうですよ。
ぜひチャレンジしてみて下さい。



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菩薩さまと 「 トイレ 」

2009-02-17 09:11:26 | 「道の駅」紹介
「道の駅」おばあちゃん市・山岡の
トイレを利用された方は、ご存知かと思いますが、
驚くほどいつもピカピカにきれいなんです!
雨の日も、雪の日もおばあちゃん(お姉さん?)達が
一生懸命におそうじしているんですよ。

これも自慢できる隠れた特長ではないかのかと私は思います。
仕事柄、商店建築に携わる設計士さんとお話しをするのですが、
その方は、お店に入ると必ずトイレを見に行くそうです。

そこには、看板や入口とはちがったもうひとつの顔があり
お店の良し悪しがとても出やすいそうです。
利用する時だけ入る、目に付かない隠れた場所ですが、
良いお店には、お客さんをおもてなしする心が手に取るように分かるのです。
ホット癒される演出と、心のこもった掃除がされています。
私もその話を聞いてからは、
トイレにはいるのを楽しみにするようになりました。
また、仕事でトイレの中に壁画を制作したり、
飾りつけを頼まれたりする事もありました。




しかし、よくよく考えてみれば、
他人の汚した最もきたない場所なわけです・・・

楽な事、儲かる事、
地位や名誉の取得が優先されがちな現代で・・・

お客さんに気持ちよく使ってもらいたいと
ひとのいやがる事を黙々とされる姿。

忙しく人生を突っ走っていた時は気づきませんでしたが、
ふと立ち止まり、ゆっくりとまわりを見渡した時
そんな方に気づき、ほんとうに頭がさがりました。

人の安らぎを願い、人の嫌がることを進んで行うことは
なかなかできる事ではありません。
聞いた話ですが・・そう言うのを
仏のみちでは「菩薩業」というらしいです。



今日もピカピカのトイレの入口には、
菩薩さまが活けた、お花がお客さんをでむかえておりました。

「おかえり。」  ・・・と。


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おかげ様です。 「駅長さん」

2009-02-10 16:35:35 | 「おかえり。」
うさぎおいしかのやま
     こぶなつりしかのかわ

  ゆめはいまも めぐりて
         わすれがたきふるさと



こんな曲がよくにあう、のどかな田舎暮らし。
私のほかにも、
そんな田舎を夢見る方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私などは、幸運にも格安に田畑付きの家をお借りすることが出来、
子供と共にのどかな田舎暮らしを楽しませてもらってます。

何も知らずに始めた、二反(約2000㎡)ある田んぼのお米づくりも、
お陰様で昨年5回目の収穫を無事に終えることができました。
家の横の八畝(約800㎡)の畑でも、
有機+自然農で自家製の野菜作りも少しづつ種類がふえています。



しかし、そんな「夢の田舎暮らし」も本当に・・後藤駅長さんのお陰なのです。

今回は、駅長さんの紹介もかねて書かせていただこうと思います。
以前後藤さんは、山岡町(現在は恵那市と合併)の役場にお勤めされていました。
男女共同参画の地域づくりを掲げた女性政策室にて
いろんな活動をとても熱心にされていました。
その中のひとつに、「おばあちゃん市」の後継者を育てる目的で
「お母さんの畑」という野菜づくりの教室がはじまりました。

私たちは、とりあえず町営住宅に引っ越したけれど・・・
右も左も分からない田舎暮らし初心者だったので、
うちの奥さんが「お母さんの畑」に入り教わり始めたのでした。
お借りした畑まで車で通って、
初めての野菜づくりを始めました。

そんな時に、田畑の付いた空き家をご紹介して頂いたのです。
駅長さんは、「大家さんから偶然頼まれただけで、私は何もしてない」
などといつも言いますが、本当にお陰さまなのです。

こんな事いうとおこられるかもしれませんが・・
私の中では、「下宿やのおばちゃん」
といったイメージで上京先?で頼りになる存在なのです。

皆におやつやごはんをくばり・・
  心配したり・・しかったり・・はげましたり・・
      自分の家族のように、皆に「おかえり」と言いえる人。

家を出て、そんな人に支えられた経験はありませんか?



たまには、客さんを思うあまり
働いているスタッフにたいして力がはいり
「 厳しく言い過ぎたから・・私は落ち込んでいるの・・」
     などと ポロっと。。 本音をもらしたりします。

本当は・・皆の協力があって・・
 支えがあってやっていけるから
      本当に本当に・・感謝している・・と。

そんな駅長さんの思いがスタッフを動かし
「道の駅」おばあちゃん市・山岡を日々つくりあげております。



今日も入口に「ふきのとう」を飾り
   「おかえり。」と
  春のおとずれと共に皆さんを出迎えていました。



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幸せな里の 「節分」

2009-02-03 13:34:51 | 里山の風景
道の駅 おばあちゃん市・山岡 では、
昨日の2月2日/月曜日に節分のサービスとして、
「煎豆」と山岡町で採れた「ひいらぎ」のプレゼントがありました。

節分と言えば
私など子供の頃は、豆をばらまける事だけがが楽しくて
意味も分からず・・はしゃいでおりました。

もともと「節分」は、季節の移り変わりのことを言うのだそうで、
立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。
その中でも、昔は春が1年の始まりとしていましたので
一年のけがれを落とし新年を迎えるようにと
大事に扱われるようになったそうです。



1000年以上も昔は、病気や災難は、鬼(邪気)の仕業で
その鬼をおいはらうことで
幸福な新しい1年がおくれることを信じたようです。

でも・・なぜ?  豆なんでしょうか?

色々な言われがあるようですが
どうも・・・豆には、
魔(ま)を滅(め)っする力があるようです。
(駄洒落みたい・・)



でも、先日いい話ききました。
農業一筋に頑張ってこられて 
道の駅「おばあちゃん市・山岡」をずっと支えてこられた
三浦のおじいちゃん(82歳)が地元にのこる昔話を教えてくれました。


「鬼は外! 鬼は外!」
豆まきで追われてきた一匹の鬼が、
ある家まで逃げて来たそうです。
その家は大変貧しくて節分に撒く豆もありませんでした。
しかし、その家のまえに
「このかごの正確な目数が分かったら中に入れてあげます」
の張り紙と目かごが吊り下げてあったそうで、
鬼は一生懸命に目の数をかぞえました・・・
しかし・・とうとう夜が明けてしまい・・
家に入ることができずこそこそ退散したそうなんです。




私はこの話を聞いて、
なぜかとても「あたたかい」もの感じました。

きっと、昔むかし
貧乏で困っている人を思いやったえらい方が、
だれでもが安心して幸せな新年が迎えられる様にと
のこしてくれた話に思えました。

昔は囲炉裏をかこんで
皆でこんな話をしたのだそうです。
大切な古き良き里山の生活があったことを
おじいちゃんは教えてくれました。


駅長さんは、山岡をおとづれる人に、
ぜひ、ふるさとの大切な心を味わっていただきたいと
地元に伝わる歳時記を、三浦のおじいちやんにお願いして
後世にと残るようにと、現在まとめてもらっているそうです。
また、ご紹介できればと思います。
お楽しみに。



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