けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

食べ物を粗末に扱うじゃっぷちゃん

2024-05-21 07:08:03 | 小説
動画宣伝などで食べ物を噛むことなしに流し込む写真やイラスト
その横には胃腸等の疾患に有効な薬や治療の宣伝文
必要もない大食いの行為を称賛する精神錯倒者の群れ

早食いや脂肪分過多の食べ物を豚のようにむしゃむしゃとかぶりつく動画やイラスト
出演者は人気取りのためにこんな行為をやっているのだろうか
メディアで人気を沸騰させて高収入に結び付けようとしているのだろうか

食品工場のベルトコンベヤーのスウィッチを入れれば量産される商品だという認識なのだろうか
コンビニに行けば何時でも手に入る商品の一つという認識なのだろうか
お金さえあれば食べ物を手に入れられると洗脳されているのだろうか

自然の営みを忘れた現代人は何処に捨てたらいいのでしょうか
植物工場の巨大なタンクや生産棚に投げ込み置き去りにしたらいいのでしょうか
それとも山奥に設置される人口海水で飼育する高級魚生産地のタンクにでしょうか

自然を忘れたじゃっぷちゃんは何処に押し込めばそれを悟るのでしょう
野菜も肉も魚も果物もみんなみんな工場から出てくるのよと認識されてゆく世界
過酷な自然との葛藤に打ち勝って生成されるうま味や苦みが代用品の化学物質に変換される日常

真夏の太陽に焼かれ真冬の北風に凍えるコンクリートで自然や大地を遮断する新築の家々
壁に細長く亀裂を入れたような銃眼窓の窓と自然の香りを断固拒否する冷暖房完備の建築群
コンクリートで固めた地面を掘り返し作物を植える泣きっ面顔じゃっぷちゃんの生活はもうすぐです



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