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2021年 藁をも掴む8 陽岱鋼(34歳・巨人)外野手

2021-11-26 13:15:00 | 今日の更新
陽 岱鋼(06年日ハム1位)遊撃 (福岡第一出身)

蔵の入団前評価:未確認

雨で順延が続き、観にゆく日程が調整できず観られないで終わってしまった悔しい思い出がある選手です。下級生の時の映像などを元に寸評は作成したものの、充分なものが作れなかった記憶があります。台湾からの留学生で、非常に肉体的資質の優れていた遊撃手でした。プロでは、外野手として才能が開花することになるのですが。

日ハム時代は、走攻守三拍子揃ったセンターとして活躍。しかし巨人に移籍してからは、走力でのアピールが減りました。守備も上手いのですが、時々ぽかをやったりとムラがあります。打撃も一度も3割を乗せた実績はないのですが、極端に低い打率でもありません。時々、爆発的な活躍や大きな仕事をしてくれる意外性が魅力。巨人では不動のレギュラーといったほどではありませんでした。特に昨年あたりからは、一軍で38試合、今年は7試合と、戦力としての評価は薄れつつあり、5年契約が切れる今年は自ら退団を申し出たとのこと。

そんな陽選手の今年の成績は、一軍で 7試合(7打数) 0本 0点 0盗(0失)打率.143厘 といった内容でした。二軍では、56試合(151打数) 6本 22点 2盗(1失) 打率.238厘 といった内容に。34歳という年齢と、3億の年俸などを考えると、大幅な減額は避けられなかったことでしょう。

もう少し二軍成績を詳しく観てみると、151打数で39三振。三振比率は、25.8%とやや高め。二軍選手が一軍を意識するのであれば、20%は切りたいところです。それだけ振ったバットが、思い通りにはバットに当たらなかったということなのでしょう。そのため、確実性という意味では不安が残ります。それでも活躍していた時も、三振比率は高い選手でした。

151打数で15四死球なので、四死球率は 9.9% と悪くはありません。いつもいうように、四死球の率の目安は10%以上であり、平均ならば7~8%ぐらい。ボールを見極める眼は、それなりに健在であることがわかります。

しかし、二軍でもこのぐらいの数字となると、かなり劣化してきているのかもしれません。特に技術に裏打ちされた選手というよりは、かなり天性の感覚でプレーしてきた選手なので。こういった選手は、肉体が衰え出すと、成績も一気に下降しはじめます。そのため、NPBで再契約する球団が現れるのか? 現状は、かなり微妙な状況ではないのでしょうか?

蔵おすすめ度  (競争を煽りたいなら)



2021年 藁をも掴む7 藤田 一也(39歳・楽天)内野手

2021-11-25 09:01:00 | 今日の更新
藤田 一也(05年横浜4位)内野手 (近畿大出身)

蔵の入団前評価:☆☆☆ (上位指名級)

守備力の高い遊撃手として、他球団の上位候補とされていたが、ベイスターズ志向が強く4位(三番目)まで残っての指名となりました。しかし、横浜ではレギュラーに定着できず、本当の意味で才能が開花したのは楽天に移籍してから。

移籍してから7年連続100試合に出場し、楽天の貴重な戦力として活躍してきました。チームが若返りを図る方針により、21年度は一軍出場は無し。二軍では、55試合(130打数)で、2本 10点 0盗(0失)打率.292厘と、著しく能力が低下していたわけでは無さそう。

数字をもう少し細かく見ていると、130打数で10三振と、三振比率は7.7%と驚異的。それだけ振ったバットがボールに当たる確率が高く、極めて三振が少ないことがわかります。二軍成績の目安は20%以下であり、15%以下だと相当優秀。10%以下だと、驚異的だと言えると思います。ちなみにこの数字、一軍で達成できるのは、年に数人程度の数字で、藤田は一軍通算成績でも 9.8% という実績の持ち主です。

四死球は12個で、四死球率は 9.2% とその割にさほど突出した成績ではありません。恐らく彼の場合は、追い込まれるまでに確実にボールを捉えるというパターンが多いのではないのでしょうか。そのため、ボールを見極める「眼」の良さは平凡で選球眼に優れているわけでは無さそうです。したがって、出塁率がすごく高いわけではなさそうだということ。それが、彼のバッティングスタイルとも言えます。そのため一軍通算でも、5.8% とかなり四死球率は低めだと言えるのではないのでしょうか。

ただし、この数字を見る限り、極端に能力が低下しているようには見えません。ちなみに今年は、二塁手として22試合・三塁手として22試合 に出場し、失策は0個。守備の名手ぶりは、健在だと言えると思います。さすがにショートを期待するのは厳しいのですが、二塁&三塁手と見るのならば、まだ戦力としてやれても不思議ではありません。さすがに来季40歳の藤田に何を望むのかという部分はありますが、生きた手本・将来の首脳陣 という周りへの影響力も期待するのであれば、獲得する球団が出てくるかもしれません。

蔵おすすめ度  (戦力として以外の目的があるなら)



2021年 藁を掴む6 大田 泰示(31歳・日ハム)外野手

2021-11-24 16:26:00 | 今日の更新
大田 泰示(09年巨人1位)内野 (東海大相模出身)

蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名)

高校時代は攻守に荒削りでしたが、身体能力が高くスケールの大きな遊撃手でした。かなり技術的には不安があったのですが、短期間でかなり課題を改善できる修正力・改善センスもあり、それならば、その粗さもいずれ解消して行けるのではないかと期待していました。

巨人では期待込みで起用されるも、中々才能が開花せず。彼の才能を掘り起こしたのは、17年度に移籍した、日ハムに移ってから。以後4年連続で100試合以上、二桁本塁打で日ハムのレギュラー選手へと成長しました。しかし今年は、76試合(191打数)に留まり、3本 20点 打率.204厘 と低迷します。

また二軍では、29試合(112打数) 6本 20点 打率.241厘 と、ファームでも冴えませんでした。31歳という年齢からも、まだまだ老け込む歳ではないでしょうが、その低迷の原因がハッキリしていれば、それがクリアできると思った球団が獲得に動いても不思議はありません。

そんな大田選手の一軍成績をもう少し詳しく見てみると、191打数で50三振と、三振比率は 26.7% とかなり粗いことがわかります。前年も23.1%と、比較的三振が多い選手ではあったのですが。それだけ振ったバットが、なかなかボールに当たらなかったということなのでしょう。

四死球は17個で、四死球率は8.9% と平均的。前年は5.9%であり、数字の上では良化していたことがわかります。一昨年も6.5%ほどですから、内容的には今年の方が良かったです。これで結果が出なかったというのは、それだけ調子が悪く積極性を失っていたのではないかと考えることができます。よりボールが見えていたのではなく、消極的になった結果、四球を選ぶことが増えただけなのかもしれません。

数字の上からみると、明らかに打率や本塁打が減っているわけですが、それでも極端に三振比率が増したからというほどでもなく、ボールが見えなくなったからというのとも違う気がするのです。ようは、結果が悪いことで打てる球を仕留めきれず、ボールを観てしまって返ってそれが悪い方向に行っていた可能性があります。

充分にまだ立て直してレギュラーに返り咲いても不思議ではないとは思いますが、逆によほど人材がいないチームでなければ、レギュラーとして計算するのは怖い気がします。そのため、レギュラーと競わせる、あるいはレギュラーが欠けた時のバックアップ要員ではあれば、一軍の経験・実績は充分ある選手だけに有りなのではないかと。ただし、1億3千万の年俸だけに控えと考えるには高すぎます。その辺を、どのぐらいで妥協してくれるかで、移籍云々は決まって来るのではないのでしょうか。控えであれば、中々頼もしい存在ではあると思うのですが ・・・。

蔵おすすめ度:☆☆ (レギュラーが固定されていないなら)



2021年 藁をも掴む5 西川 遙輝(29歳・日ハム)外野手

2021-11-23 14:00:00 | 今日の更新
西川 遙輝(11年日ハム2位)外野手 (智弁和歌山出身)

蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)

高校時代は、1年生から注目されてきた天才肌の選手でした。しかし、最終学年では思ったほど結果が残せず消化不良の3年間。しかし、その潜在能力の高さを評価して、日ハムが2位で指名しました。以後盗塁王3回・ベストナインやゴールデングラブなどを何度も獲得する輝かしい実績を残してきた選手です。ただし、どうもプレーにムラがあるのは気になるところで、彼の気持ちをうまくくすぐってあげられる環境でプレーするのが望ましいのかと。

そんな西川選手の今年の成績は、一軍で 130試合 3本 35点 24盗(11失)打率.233厘 といった成績に。ただし、29歳の年齢を考えると、老け込むにはまだ早すぎる気がします。ちょっとモチベーションをあげてサビがとれれば、まだ2・3年は大活躍しても不思議では無さそうです。

今シーズンは、447打数で99三振。三振比率は、22.1% と、一軍の成績としては平凡です。三割を打った昨年は、19.9% ですが、極端にミート能力が低下している感じは致しません。一軍であれば、30%以内ならば許容範囲かと。

四死球は94個で、四死球率は 21.0% 。こちらは、10%以上が目安であるので、やはり一軍で20%以上は相当ボールは見えていたのかと。そのおかげで、打率は.233厘でも出塁率は.362厘はかなり優秀です。実はハムの中で、近藤健介に次ぐ成績であり、ボールを見極める「眼」はまだまだ健在であることがわかります。特に、足を売りにするリードオフマンタイプだけに、この数字の意味は大きいです。

盗塁成功率は、68.6% と、盗塁をする選手の目安である70%を若干下回っていますが、このへんも衰えているのか、モチベーションや集中力の低下みたいな精神的な部分や数字の誤差かは微妙なところかと。それでも昨年は、85.7% だったことを考えると、守備同様に、走力に陰りが見え始めているのかもと球団が捉えても不思議ではありません。

走れる外野手がいない、出塁率の高い選手が上位にいないといった団であれば、彼をうまく操縦ができる自信があれば、当然獲得するだけの価値はまだまだある選手だとは思います。ただし、年俸が2億4000万 というのがネックであり、本人がどのぐらいの額で納得してくれるのかも微妙なところではないのでしょうか? 一年前だったら、ベイスターズも梶谷の代わりに獲得に動いていたかもしれませんね。そういった球団が現れるのか、FA戦線が停滞しているだけに気になるところです。

蔵オススメ度:☆☆ (レギュラーが固定されていないなら)



2021年 藁をも掴む4 山下 航汰(21歳・巨人)外野手

2021-11-22 16:54:00 | 今日の更新
山下 航汰(19年巨人育成1位)外野 (健大高崎出身)

蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)

健大高崎時代は、走力・守備力は低かったものの、打撃には非凡なものがあると ☆☆ を付けた選手でした。しかしドラフトでは、育成会議での指名となりプロ側の評価の低さに驚きました。

それでも入団1年目から支配下を勝ち取り、高卒ルーキーながらファームで首位打者を獲得。飛躍が期待された2年目は、故障で再び育成契約に戻ります。満を持した3年目の今年でしたが、二軍で 21試合 1本 6点 打率.226厘と平凡な成績に終わります。しかし、三軍では.366厘を残し、打力の片鱗を魅せます。3年目を終えたことで、球団は育成再契約を打診するもこれを拒否。12球団合同トライアウトに出場し、他球団での支配下契約を狙うとのこと。

もう少し二軍での成績を細かく見てみると、僅か53打数ではありますが三振は僅かに5個。三振比率は、驚異の9.4%と、そのミート力の高さに驚かされます。通常一軍を意識するのであれば、20%以下が目安。それが15%どころか10%を切ってくる選手は稀であり、打率は残せなくてもボールに当てる能力は健在であることが伺えます。

四死球は17個で、四死球率は 32.1%とこれも驚異的。四死球率は、通常10%以上が基準であり、15%を越えるようだとかなり優秀だと言えます。なかなか、30%を越えてくる選手はいません。

それだけボールを見極める眼の良さも、振ったバットがボールを捉える確率も際立っており、高卒ルーキーながら二軍で首位打者を獲った片鱗は伺えます。そのため、怪我の影響で能力が著しく低下しているということは無さそうだということ。

問題は、守備位置が基本一塁か左翼ぐらいじゃないと厳しいということ。また怪我があったとはいえ、高卒一年目で首位打者を獲るほどの逸材が、未だに二軍どころか三軍にいるのはなぜかといった部分。このへんも、野球への取り組み、モチベーション含めてどうだったのかは気になります。それでも打撃の才能は、突出しているとみて良さそうです。

まだ21歳と若いこともあり、果たして支配下で契約する球団が現れるのか? 今回のトライアウト組の中でも、実際に契約にこぎつけられるかもしれない有力な候補であるのは間違いないのではないのでしょうか。そういった需要がある球団があれば、興味惹かれる存在だと思われます。

蔵オススメ度:☆☆ (枠に余裕があるなら)